約束のネバーランド 第2話 ネタバレ
いつもと同じ朝。昨日見たことが嘘だったように。しかし、エマの脳裏には「私たちは鬼に飼われる食用人間」いつか出荷されて喰われる…といった考えが思い浮かぶ。
いつもと同じように食堂へ集まり、朝ごはんを食べる。ママと慕うイザベラも今までのように笑顔で子供たちと接している。
ノーマン「おはよう、エマ」
エマ「おはよう、ノーマン」
二人は昨日みたことを夢のように捉えて今までのように明るく振る舞う。これには理由があった。昨日の夜にエマ、ノーマンはある決意をする。
夜の出来事
ノーマン「僕達は今夜、規則を破って門へ行った…でも、何も見なかった」
エマ「……けど、リトルバーニー」
ノーマン「ああ…ママは見つけて不審に思うだろう、だからと言って誰の仕業かまでは判らない」
ノーマン「行ったこと、知ったこと、逃げること、何一つこちらから明かすことはない」
いつもと同じように日常を過ごすエマ、ノーマン。顔、態度に出すとイザベラは気づくとノーマンは知っている。だから決定的な証拠、逃げる計画が出来上がるまでは二人だけで行動することを夜、エマに伝えてある。
いつもの勉強も終わり、外で遊ぶ時間。皆の目の届かない場所でエマ、ノーマンは話し合う。
ノーマン「眠れた?」
エマ「うん、でもいつもより早く起きちゃった」
エマ「…今朝、初めて気がついた…ハウスの格子窓…」
エマ「内側からは届かない位置で固定してある上、ネジ穴が潰してある」
エマ「あれは檻だ」
エマ、ノーマンはハウスでの良い生活は子供の品質を保つため、鬼が揃えて整えた偽りの世界だったと捉える。
二人は昨日、鬼が会話していた内容から鬼の意図を考察していく。
エマ「なんで?テストでいい点を取っても肉はおいしく…ならないよね?」
ノーマン「わからない」
ノーマン「ハウスを…世界を…僕らは知っていたつもりで何も知らない」
ノーマンは優れた頭脳を持っている。それ故に情報を持たない、知らないことはハウスからの脱獄で致命的になることをわかっている。
ノーマン「今はまずママより…ママより先に手を打ちたい、わかることから片付けよう」
ノーマン「情報を整理しよう」
ノーマン「コニーの前がハオ、その前がセディ」
ノーマン「今までの周期から考えて次の出荷は恐らく最短で2ヶ月後、それまでに全員で脱出できる方法を考え出さなければならない」
ノーマンは敷地のMAPを地面に簡略的に描いてエマと脱獄計画を練る。一通りの道筋を決めて情報を得ることを決意する二人。
淡々と事を進めるノーマンだがエマは気づいてた。本当は精神的に平気なはずがないことを…
二人は思い思いにママと慕うイザベラが今まで優しくしてきたのか疑念を持つ。そして逃げるための道を調べるために森の奥まで到着した二人。
目の前に背の高い塀がそびえ立っていた。
木によじ登り塀の上に何かないかを確認するエマ。塀の幅は2〜3メートルはあるようだ。
エマ「…高いね」
ノーマン「でも見張りはいない」
ノーマン「……静かだ……エマはどう思う?」
ノーマン「堅くて丈夫、起伏どころか継ぎ目もない、おまけに表面はサラサラ、普通こんなの登れっこない……と、諦めさせる塀なんだろうけど」
エマ「私やノーマンならロープ一本あれば上れると思う」
ノーマン「うん」
ノーマンはこのハウスが逃亡を前提に造られていないと考察。ロープさえあれば塀を超えられることに少しの光を見出す。
そして遊びの時間が少なくなったことに気づき、急いでハウスまで戻る二人。校庭ではイザベラが集合の鐘を鳴らす。なんとか間に合う二人だが、1人の子供がないてイザベラのもとへ向かってくる。
どうやら森の方まで二人で遊びにいって1人の子供とはぐれてしまったようだ。イザベラは特に微動だにせず時計を見て「大丈夫よ」の一言。
1人で森の方へと向かう。
少ししたらイザベラがはぐれた子供を抱きかかえて戻ってきた。
その時間を計測していたノーマンは、どこにいるかもわからない、はぐれた子供を見つけて戻ってくる時間が早すぎることに驚愕する…
そして昔からイザベラは子供を見つけるのが異様に得意だったことを思い出す。また探しに行く前に見ていた時計は時計ではないと勘ぐる…同じくその光景を見て同じ思いをしていたエマがあることを呟く。
エマ「発信機……」
エマ「私達の体のどこかに埋められているのかもしれない」
そしてイザベラはわざと時計を見るような素振りをしたこと、あの夜、本当はコニーが持っていなかったリトルバーニーが門に落ちていたこと、イザベラは誰かがハウスの秘密を知ったことに気づいている。
それを知った上で誰であろうとハウスからは逃さないといったイザベラからの宣戦布告だとエマ、ノーマンは気づく。