ファイアパンチ ネタバレ

ファイアパンチ 第1話 ネタバレ

この物語では生まれながら奇跡を使える人間を「祝福者」と呼んだ。「氷の魔女」と呼ばれる祝福者によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。そして凍えた民は炎を求めた。

アグニ「ルナ…一息で頼むぜ」
ルナ「力ぬいてくださいよ!兄さん!」

次の瞬間、ルナが斧を振りかぶりアグニの右腕を切断する。

アグニ「ぐぅ…おおおっ…」
アグニ「ああアアアっ…痛ぇえええ」
アグニ「ふううっ…ぅぅ…はぁ」
ルナ「兄さん、顔色が悪いです。休憩しましょう」
アグニ「全っ然、平気だ、今日はあと7回で終わりだろ!?じゃんじゃん切ってくれよ、ルナ」

再生の祝福者であるアグニは腕を切断されても再び腕が生えてくる。そして切断した腕は自分たちの住む村人へ食料として配っている。

食料もろくに育てられない世界で生きていくには人肉が貴重な栄養源となっている。

一通り人肉を配り終わり、最後の配り先であるヴァナおじさんの家に向かう二人。しかし、ヴァナおじさんは人肉を食べることに抵抗があり飢餓して死亡していた。

ヴァナおじさんが死んだのは自分のせいだと責めるアグニ。それに対して責任は兄さんのせいではなく氷の魔女だと諭す妹のルナ。

アグニ、ルナは自宅にて人肉入りのスープを食べて就寝する。

ルナ「ねぇ兄さん…いつか外が暖かくなったら一緒に世界を見てまわりましょう?」
アグニ「わかった、約束する」
ルナ「はい、おやすみなさい」
アグニ「キスすんなよ、俺はもう15なの」
ルナ「兄さん…あのっ子供を作りませんか…?」

ここでまさかの展開。
妹:ルナは心底からアグニを愛している。その気持はアグニも一緒。だが、この時はアグニの抵抗によって一線を超えることはなかった。

場面は変わり、司祭によって死んだヴァンおじさんが弔われる。

司祭「皆さん…死だけは受け入れてはなりません」
司祭「他の苦痛を全て受け入れても死にだけは抗うのです」

弔いが終わり、呼び止められる二人。司祭から貴重な栄養源である「牛乳」をもらい過去の回想へ。

再び、現実へと戻り、アグニが猟銃で鹿を仕留める。村に戻ろうとするアグニの前に1機の飛行機が村の方へと向かっていく。不安を憶えたアグニは走って村まで帰る。

飛行機はアグニの住む村に着陸しており村人が拘束されていた。目的は戦闘によって物資が燃えてしまったので食料とガソリンを貰いに来ていた。しかし、それを拒むアグニ。この時にアグニと会話している人物が後に復讐の対象となるドマ。

ドマはアグニに「礼はする、貴様をべヘムドルグの住人にする」といった条件を出す。しかし、その条件を拒否するアグニ。

そして、村で食料を漁っていた兵士がドマのもとに帰ってきて村人宅に人肉があったことを伝える。人肉を食って生活をしていることに驚くドマはすぐに撤退命令を出す。

ドマ「こいつらは人じゃない」
ドマ「アグニ、この村に祝福者はいるか?」
アグニ「…いない」
ドマ「私は祝福者だ…その力を国王の為だけに使う」
ドマ「国王がここにいたなら人食い村を野放しにはしない」
アグニ「なんだよ…」
ドマ「私の炎は焼け朽ちるまで消えないぞ」

ドマは自分の能力で村に炎を放ち村を壊滅させた。そして再生の祝福者であるアグニは炎が肉を塵に変えると同時に体を再生するため燃えながらも形を保ったまま生きている。

あまりの痛みに自分の再生能力を呪うアグニだったが自分の頭で再生を拒否すると再生しないことに気づく。痛みから開放されるために死を選ぼうとしたアグニの前に燃えたぎるルナが現れる。

ルナもアグニと同じ再生の祝福者だが再生能力はアグニに劣る。そのためルナの体はすでに全身が塵に近い状態となっていた。アグニがルナとの思い出にふけるなか、ルナは最後にアグニに対して「生きて…」の一言。

ルナは再生ができない全身が塵状態となり炎に焼かれて消えた。

そこからアグニは8年かけて身に宿る炎と再生能力を扱えるようになりドマへの復讐を誓う。ドマに対して「この拳で塵にしてやる」といった想いを胸に。

場面は変わり、あるトラックの荷台へ。
そのトラックの荷台に収容されている人間はべヘムドルグの生贄。小便がしたくてトラックを止める部隊の隊長。

隊長「すぐ終わる、10秒だ」
隊長「今回は美人が多いな、赤髪の奴は俺の車に積め」
隊長「年寄りはここで殺しておけ、子供には毛布を被せておけ」
隊長「国王様は祝福者を求めている、祝福者がいれば手を上げろ、いい待遇を補償するぞ」

荷台にいる1人の女性が自分の子供に水が欲しいと隊長に頼む。隊長も祝福者であり無から鉄を作ることができる。そして鉄でできたコップを作り自分の小便を注ぐ。それを水が欲しいといった女性に渡すのだ。

そのやり取りを鋭い目で睨む子供が1人。
しかし、睨んでいることが隊長にバレて年寄りと一緒に殺される運命に…

子供が「神様…」と一言。
次の瞬間、ある兵士がトラックに向かって歩いてくる人物を発見する。体は炎に纏われている。間違いなくアグニだろう。それを見た部隊の隊長は「俺が殺る、10秒だ」と一言。

アグニと隊長が対面。
アグニの強烈なパンチによって隊長は燃え尽き塵となる。

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