少年のアビス【1巻ネタバレ】憧れアイドルとの出会いで新淵へと誘われる!?

作品名少年のアビス
作者峰浪りょう
ジャンル青年漫画
出版社集英社
雑誌週刊ヤングジャンプ
巻数(単行本)16巻まで配信中
巻数(単話版)335話まで配信中(めちゃコミのみ)
価格単行本:658円(税込)
単話版:26~42pt(税込)
無料情報単話版3話が無料(めちゃコミのみ)
※更新時点の情報です。

漫画「少年のアビス」は溺れる花火、ヒメゴト~19歳の制服~を描いた峰浪りょう先生の新作漫画。この漫画の要素となるキーワードを羅列していくと愛憎劇、ロマンス、秘密の関係、鬱展開、高校生といった具合だろうか。

とある田舎町が舞台。
主人公は令児(れいじ)といった高校生。ヒロインは青江ナギといった二十歳の女性である。

その他に彼らを取り巻く環境として令児の幼馴染であるチャコ、玄が登場。ナギと意味深な関係にある野添といった人物がキーマンになってくる。

1巻の序盤から結構な鬱展開を見せてくれる漫画であるが随所に「マジか…!?」といった衝撃の展開。そしてヒロインであるナギが非常に妖艶だったりする。

ズシ、ズシと重たい展開もあるが生きる事への希望、将来への光があるのか模索していく様が非常に面白い作品。また主人公とヒロインの恋愛模様も気になる。人を選ぶかもしれないが個人的にはかなりの期待作!

1巻でグイグイと物語に引き込まれていきました!

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少年のアビス【ネタバレ】

1話ネタバレ

冒頭から衝撃展開。大雨の日。ナギから言葉をもらう。

『うれしい…一緒に死んでくれるんだね…令児』

時は遡ってここに至るまでの過程が明かされていく。地元の高校に通う黒瀬令児は進路相談で就職希望を担任に伝えていく。大学を進める担任であったが令児には地元から出られない理由が存在していた。先生も結構な意味深発言を令児に伝えていく。

『この町で高卒で就職をして(親に)楽をさせるのは難しいと思うよ…』

進路相談も終わってバスで自宅に帰る令児。バスには幼馴染であるチャコが同乗。彼女の布教によって令児はアイドルグループ「アクリル」にハマっていた。

チャコと帰る傍らチャコからも進路を聞かれる令児。町に残って就職をする事を伝えていく。

『令くんはさ…この町出たいと思わんの?令くんの人生は令くんのものだよ』

すると観光客が「情死ヶ淵」なる場所を尋ねてくる。これが何なのか割愛するが小説に出てくる場所でありファンは聖地巡礼をしているのだ。

チャコと帰路につく中、玄から呼び出しを食らう令児。玄は令児のもう一人の幼馴染であるが関係性はボスと奴隷であった。令児をパシリに使う玄。二人の間には大きな溝がありそう。

タバコを買い忘れた令児。
再びパシリにされていく。最寄りのコンビニで購入しようとするが高校の制服を来ていたので売ってもらえなかった。取り敢えず事情を玄に説明して、この日は帰る事へ。

令児が自宅に帰ると兄が大暴れしていた。彼の家族構成は母親、祖母、兄である。令児の兄は引きこもりで気に食わない事があれば家の中で大暴れする人間。祖母は介護が必要な人間で母親がひっきりなしで面倒を見ている。

『あたし…令くんいなかったら死んでるわ…』

兄は大好物の「からあげ」のストックがない事から大暴れ。令児がコンビニへ買い出しへ出掛ける。再び最寄りのコンビニへ足を運ぶ。タバコを売ってくれなかった女性店員の後ろを尾行する怪しい人影。

何かヤバい雰囲気を感じ取った令児は後をつけていく。すると女性コンビニ店員は怪しい男に廃棄予定の弁当を手渡していく。

女性コンビニ店員も令児に気づく。そしてタバコに火をつけて令児にも一服どうだとタバコを誘っていく。

『一服しないとやってらんないことばっかだよね』

初めてのタバコを体験する令児。
同時に女性の顔を見て驚愕していく。女性コンビニ店員は令児がハマっているアイドルグループの中心メンバー・青江ナギだったのだ。ナギは令児の咥えているタバコの先端に自分のタバコの先端を持っていく。

『ほら吸って…はい…火、着いた』

2話ネタバレ

ド田舎にアイドルのナギがいる事に驚く令児。廃棄する予定だった兄の大好物を貰いつつ、ナギからバイトが終わったら町を案内して欲しいと頼まれる令児。

一度家に帰ってからあげを届ける。
それから母と一緒に夕食。母親は令児の進路について助言していく。玄の父親が高校卒業したら「うちの土建屋で働かないか」と誘ってくれている事を明かす。

『でもさ…あそこ土建屋って体の…』

『だから…だから安泰なんでしょ』

夕食を食べ終わるとナギを迎えにいく令児。二人乗りして町を案内していく。途中、玄率いる不良グループを発見。令児は見つかる前にUターンして引き返していく。

そんな中、ナギに心の内を明かしていく令児。ナギとは初対面だが何故、心の内まで明かしてくれるのか問うナギ。

『なんでですかね…ああ…たぶん…絶対にこの町からいなくなる人だから』

橋の中央で一旦止まって駄弁る二人。ナギは情死ヶ淵の話を持ち出して「一番幸せな死に方だもん」と羨ましさを覗かせていく。

『ねぇ令児くん…私たちも今から心中しようか』

冗談だと思って愛想笑いで対応する令児。

『よくない?だって令児くんの人生、この先絶対つまんないだろーし』

ナギが本気であり、自分の核心を突く言葉を投げかけてくれるので表情が一変する令児。

『最後ちょっとだけ生きてて良かったなって思えるかも』

『ちょっとは心外』

ナギはいきなり令児の股間をまさぐっていく。そして令児を自宅に誘っていくナギ。

『青江ナギと死ねて幸せって思わせてあげる』

3話ネタバレ

ナギの自宅に行って唇を重ね合う二人。令児にとっては何もかも初体験である。シャワーを浴びて出てくるとナギはデビュー曲の時の衣装を来て待っていてくれた。

『アイドルとやるって実感できるでしょ?』

ナギを体を重ね合わせていく令児。
しかし、緊張からか勃っていなかった。令児をリラックスさせるため、一旦落ち着く両者。ナギと話す中でアイドル=青江ナギが空想ではなく、ちゃんとした人であると思えてくる令児。

『あなたをちゃんと見たい』そういって衣装を全て脱いで貰う事にする令児。そして令児はナギと初体験を済ませていく。

行為後、まったりしていると突然、コンビニに見かけたホームレス風の男が部屋にあがってくる。まったく理解が追いつかない令児。

『ナギさん…この人は…?』

『私の夫』

硬直する令児。

4話ネタバレ

急いで着替えてナギ宅を後にする令児。まったく頭の整理が追いつかず滅茶苦茶であった。帰った令児はナギとの余韻に浸っていつもの朝が訪れる。

自転車をナギ宅に忘れていた令児。
母に自転車がない事を指摘されて焦る。

するとナギの夫である野添が自転車を漕いで現れるのだ。彼は母親と知り合いであった。令児ママと野添は中学時代の同級生。

『昨日忘れた自転車、届けに来たよ』

5話ネタバレ

野添が昨日の事を母に伝えるのではないかと勘ぐる令児。しかし、野添はナギとの関係を言う訳でもなく普通に自転車を返していく。

『昨日はありがとうね』

どういった意味のありがとうなのかここでも勘ぐる令児。母も少しだけ野添と会話。用事があると伝えて野添に帰ってもらう。

『令くん本当に偶然出会ったのよね?』

母親はあの男には関わらない方が良いと令児に伝えていく。

『悪い男だから』

学校は台風直撃で避難勧告が出ていたので全体で早退が決まっていた。帰路につく中でチャコと合流。自宅で一緒に漫画を読もうと誘われる。言われるがままについていく令児であったが、彼の些細な変化を見逃さないチャコ。

『令くん何かあった?今日変じゃない?』

チャコの部屋に入って「情死ヶ淵」の事が書いてある小説を見せてもらう令児。作家のプロフィール写真を見て驚愕する。野添であったのだ。チャコに尋ねる。作家はどんな人なのかと…。

野添は人としてかなり問題児である事が判明していく。話題になった彼の数々の問題を教えていくチャコ。

『クズだよ…リアルで出会っちゃダメな人でしょ』

令児は考えていく。何故、ナギは死にたがっているのかと…。

6話ネタバレ

チャコ宅でくつろぐ令児。
いきなりチャコが大声を上げていく。アイドルグループ「アクリル」公式サイトで青江ナギが無期限休業だと知って騒ぎ出す。

『また新しい推しみつけないと…』

ガラスケースに入ったナギが脳裏に浮かんで虚しくなったのか令児はチャコ宅を後にして、ナギが働くコンビニへと足を運んでいく。

コンビニの入ろうとすると玄の父親が経営する会社のトラックが現れる。中からは玄も登場。

『そーだ、こいつ高校出たらウチで働くらしーんだ…みんなよろしく頼むわ』

玄と一緒にいた従業員に見下されていく令児。そして就活の裏話を玄が令児に語っていく。

実は令児の母親が玄の父親に必死で頼み込んでいたのだ。母親の本当の気持ちに気づく令児。心で自分に頑張れと言い聞かせて答える令児。

『よろしくお願いします』

目線の先にはナギがいた。
コンビニの中に入ろうとしたナギの手を引っ張り連れていく令児。

その様子をコンビニ内から見ていた玄。

7話ネタバレ

大雨の中、ナギの手を引っ張り飛び出した令児。途中で止まってナギに謝る。彼女はコンビニの制服を脱ぎ捨てる。

『死ぬのにもってこいの日だね』

川の上流へと歩く二人。
途中、玄の会社のトラックが通りすがっていく。トラックに向かって玄に伝えたい最後の言葉を大声で叫んでいく令児。上流に向かう最中、令児は今まで表に出さなかった鬱憤を言葉に出しながら歩いていく。

『全部捨てて町を出て行けば?』

チャコに言われた言葉も脳裏に浮かぶ令児。心中するのを止めるといったらどうするかナギに尋ねる。

『私はこのままいくね』

ナギの意志は固かった。
先に進むナギに何故、死にたいのか問う令児。

『ないの…生きてる理由が…』

その答えを聞いて令児も決心がつく。ナギに着いていき心中の覚悟を決める。最後に座り込んでナギを抱きしめて胸に蹲っていく令児。

『ナギさん、この町に来てくれてありがとう』

1巻はここで終了である。

少年のアビス【感想】

結構な鬱展開なのですがグイグイと本当に引き込まれる作品。1巻で綺麗に終わったようにも見えますが2巻も出ます。ってことは令児もナギも死なないって事になりますよね。それとも主人公やヒロインが変わるのでしょうか…。

ダークな人間模様が好きな人はグッと心を鷲掴みにされる作品です。

読んでいて虚無を感じる作品なのですが、今後二人の間に光が差し込んでいくのか…。1巻ラストの描写から2巻はどんな展開を見せていくのか想像できないのも大きな魅力になっています。

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