少年のアビス【9巻ネタバレ】幼馴染の三人は街を抜け出して東京へ…深く広がっていく各々の深淵へ!?

少年のアビス(9巻)

漫画「少年のアビス」第9巻の見所や感想をご紹介!

今回の大きな見所だが…チャコの覚醒。そして令児、玄、チャコの三人は育って街を飛び出して東京に足を運んでいく。

東京に着いてからいって三人の陰鬱さが消える訳でもなく…各々が感情が入り乱れていく内容。

特に令児の言葉によって吹っ切れた感のあるチャコ。彼女にナギの面影を抱くようになる令児。東京でチャコと心中…そんな事が頭を過っていく。恐ろしいまでの人間模様に引き込まれる漫画です!

この漫画の試し読み

この漫画は電子書籍ストア「まんが王国」のみで先行配信! まんが王国内で無料試し読みも可能です。

今すぐ試し読みする

※電子書籍ストア内の検索窓にて「少年のアビス」と入力すれば素早く絞り込んで作品を表示してくれます。

少年のアビス(8)

少年のアビス【9巻】ネタバレ

少年のアビス(9巻)

79話ネタバレ

柴沢の借りているアパート。そこに玄がいて驚く令児とチャコ。
玄の姿を見て令児は柴沢にまた誘き寄せられたと思うチャコ。気分が悪くなってその場に座り込んでしまう。

部屋の中で彼女を休ませる玄と令児。
落ち着いた所で何故、玄がここにいるのか追求していく。

何とか体調も少し回復のチャコ。
リビングにいる令児と玄の会話を聞いていく。

逆に令児達がここに来た理由を知って柴沢の思惑に気づく玄。

話題はナギと令児へ。

『あの後…お前はあの女と死ぬんやろうなと思っとった…なんで死ななかった?』

答えは明確にせず…ナギが芸能界で再び頑張っている事を喜ぶ令児。そんな彼の表情を見て察する。

『お前…戻ったな』

令児とナギがまた会っていた事を知って隣の部屋で絶望するチャコ。そしてアパートに柴沢が訪れる。令児を見てマスクの下でボソッと呟く。

『おかえり』

80話ネタバレ

冷静を装う柴沢。
玄も余計な事を伝えていない事を察する。そして柴沢劇場が開始。

『この町から出て居場所を見つけてほしい』

柴沢の令児に対する接し方を見て彼女の思惑に核心を得る玄。柴沢が欲しているのは令児からの信用であった。

自分の思惑通りに事が進んでいると心の中で喜ぶ柴沢。そんな時…隣の部屋から物音がしたので様子を見る事へ。最初、チャコがナギに見えてしまった柴沢。

令児から改めてチャコである事を紹介。痩せて変貌した彼女に驚く。

『秋山さん…その節は本当に申し訳ありませんでした』

チャコに謝罪して全て精算が出来ると踏んだ柴沢。頭を深く下げていく。チャコも以前の件に関して…もう過ぎた事なので怒る事はなかった。

しかし、玄は柴沢を見つめるチャコの目を見て愕然。

『先生…あたしも迷える未成年です…助けてください…あたしもここで匿ってください』

81話ネタバレ

柴沢の反応を探るチャコ。
彼女もまた柴沢の思惑に気付いている一人。歯を食いしばってここは大人の対応をする事を決心する柴沢。

匿う事は良いが今日は帰った方が良いと伝えて邪魔者の排除に動き出す柴沢。

二人のやり取りに嫌気がさす玄。
テーブルの灰皿を叩きつけて怒りを露わにする。全員消えるように訴える玄。自分を落ち着かせて大人の対応をしようと言い聞かせる柴沢。

『とりあえず出ましょう』

チャコと令児を一度帰そうとする柴沢だったが…チャコは寝室に籠もってしまう事へ。 

『行かない…今家に帰ったら…もう一生出られない気がするから』

チャコを帰す事は無理だと判断した柴沢。この日は一度アパートから離れて計画を練り直す事へ。

一方、アパートへ残った三人。
玄はまず令児を帰宅させようと強引に外へ。チャコが出てきて玄も気付いている柴沢の思惑を語っていく。

『二人で逃避行…したいんだろうけど…そんなこと許さないから…絶対にさせないから』

チャコの表情に令児の母親である夕子が重なる玄。チャコもこの町の女である事を認識していく。

82話ネタバレ

チャコは玄と思い出を振り返る。
彼女の初恋の相手が玄であった事が明かされる。

現実に戻って自宅に帰るよう促されるチャコ。現在の状態の自分に親はまったく興味がないから大丈夫だと告げるチャコであった。

二人で令児について語り合う。

『あいつは誰かに言われた正しいこととか…目の前にいるやつが今、喜ぶことを言うだけであいつ自身は空っぽなやつやから』

玄がしっかりと令児の事をわかっている事に驚くチャコ。

一方、令児は自宅に戻ってきていた。兄にお金を渡して家から出ていってもらう覚悟を決める令児。

玄関を開けると女性のヒール靴。中から卑猥な音が聞こえてくる。

『弟にばれたらお兄ちゃん恥ずかしいでしょ』

引き戸から顔を出す夕子。以前、兄との会話を全て聞かれていたんだと思う令児。

『兄ちゃん…バカだな…もう逃げられないよ』

兄を渡すお金をポケットに閉まってそっと自宅を出ていく令児であった。

83話ネタバレ

一夜明け、柴沢はすぐに令児へメッセージを投げていく。内容はチャコの事であった。彼女の痩せ方は一刻を争う状態かもしれないと令児を脅かす文言。

それを見て焦る令児。
柴沢と二人でカフェで落ち合って話を聞く事へ。

邪魔者であるチャコを排除しようと彼女の身体が危険だから一刻も早い入院が必要だと訴える柴沢。でないとチャコの命が危険とさえ告げていく。

『人の命が一番優先だから』

アパートに救急車を呼ぶと言い出す柴沢。そうなればチャコは入院。玄も一度警察に補導される形になると。柴沢にとって二人を一気に排除できる作品でもあった。

一方、アパートでは寝ていたチャコを起こす玄。話題は再び令児の事へ。チャコは令児を見る目が変わったと明かしていく。

『令くんって一番暗い底の底で笑って手を広げてくれてるような人だよね』

その言葉を聞いて…玄がチャコの肩に掴みかかる。お前が町を出ないなら俺の女になれと訴える玄であった。

84話ネタバレ

チャコを無理やり押し倒して身体を求めようとしていく玄。
令児がチャコに利用されると思って居ても立ってもいられない玄であった。

そこへ令児がアパートへ現れる。
令児に助けを求めるチャコ。玄をチャコと令児を殴って再びチャコを求めようとしていく。

『こいつもらうわ…そこでみとけ』

玄に掴みかかって柴沢が救急車を呼ぼうしている事を明かす令児。ここにいれば皆が捕まって不幸になると。

一方、柴沢は思い描いた通りに令児が動いてくれてご満悦。しかし、懸念点が一つだけあった。

それは令児の目であった。

場面は令児達へ。
玄を止める令児だが…チャコがこのまま死んだら駄目なのか自分にはわからないと言い出していく。

その言葉を聞いてチャコの中で何かが芽生えていく。

『あたし…そう言って欲しかった』

令児が真っ直ぐに自分を見ていると思うチャコ。そして脳内に似非森の小説の一文。そしてチャコは玄や令児に伝える。このまま皆で遠くに逃げてしまおうと。

85話ネタバレ

吹っ切れたチャコ。
令児と玄に東京へ行こうと提案。取り敢えずの生活費用は持っていた令児。

『お前…今度はあいつと心中でもすんのか?』

令児とチャコの事を懸念する玄。
玄は立ち上がろうとしなかったが…玄関を出ようとする二人を追いかけて玄も東京へ付いていく事へ。

令児からまったく連絡がなかったのでアパートへ顔を出す柴沢。中は蛻の殻。そしてカフェでの令児の目が心中しようとしていた時の目であった事を思い出す。

令児がいなくなってしまった事に膝を落とす柴沢であった。

86話ネタバレ

柴沢は落ち着いて令児が帰ってくるのを待つ事へ。
三人は昔話をしながら東京へ到着。テンションの上がるチャコ。

『いい加減…待ちくたびれたんだけど…』

町のどこかに令児達がまだ滞在していると思っている柴沢。暗くなるまでアパートの部屋で待っていた。

87話ネタバレ

令児から貰った言葉で吹っ切れているチャコ。東京へ来て一人だけハイテンションであった。

彼女が行きたい場所へ向かう。
そこはチャコが受けようとしていた大学であった。周囲を歩く大学生を見て自分の気持ちを確かめるチャコ。

周りの大学生を見て羨ましさ、悔しさが芽生えるかどうか…チャコにそんな事はなかった。

『令くん…ありがとう…あたし本当はずっと似非森浩作の本の中の主人公になりたかったんよ』

チャコにナギの面影が見え隠れしていく令児。

三人は人気のない暗がりの高架下へ辿り着く。ここでチャコは令児に心中しようとは言えないが…来たいならこっちにおいでと暗がりに入って手を差し伸べていく。

その風景に再びナギが重なる令児。チャコの手を掴もうとすると…。

『行くな!』

玄が令児を引き留めていく。令児を誘うチャコを蔑む玄。

『俺はこいつだけだ…お前と違う…俺はずっとこいつだけ…』

玄の言葉を聞いて呆然とするチャコ。彼女は一人、高架下の暗がりに消えていく。

88話ネタバレ

チャコを追いかけようとする令児。
力付くで引き留める玄。彼の言葉は令児に届かず…冷たい視線で玄を睨みつけて手を離すように告げる令児であった。

『俺…チャコの所に行くから』

玄に対する本心を打ち明けていく令児。もうずっと彼の事が嫌いだったと明かす。

玄の心を深く抉る話題を出していく令児。

『玄は俺の母さんが好きやったんやろ』

さらに令児は自分の父親を玄が殺したことを知っていた。母さんに頼まれたのか問う令児。硬直する玄。彼が自分を好きな事の核心にも言及。

核心を突かれて呆然とするしかない玄であった。引き留める事を止め…令児をチャコを追っていく。

まったく居場所がわからず途方に暮れる令児。携帯を見ると柴沢から大量の着信。メッセージも入ってくる。そんな中…似非森の存在が思い浮かぶ令児であった。

場面は柴沢。

『全て私の責任です…申し訳ありません』

柴沢は令児の母親である夕子を訪ねていた。居場所がわかるなら教えて欲しいと土下座する柴沢。

『よ…久しぶり令児くん』

一方、似非森を訪ねた令児。彼の変わり果てた姿に驚愕していく。ここで第9巻は終了。

少年のアビス【9巻】感想

少年のアビス(9巻)

相変わらず人間描写が重たい漫画である。
様々な人間の感情が入り乱れて過ぎてており一回呼んだだけでは理解し得ない部分もあるのだが実に面白い!

学生から大人まで人間の心理描写の深淵が覗かれていって一気に引き込まれていく。

玄やチャコから空っぽ人間と称される主人公の令児。
彼はこのまま深い暗闇の中で笑顔を振りまく男になるのか…それとも深淵から救い出してくれるが人物がいるのか…。

虚しさや陰鬱感が全面に押し出された作品であるが…ハマる人はとことんハマる作品だと思う。独特な世界観や人間の儚さ…愚かさなどが沢山詰まった作品。

是非、興味が出た人は読んでみて欲しい作品。一言では捉えられない面白さが詰まっていますよ!


少年のアビス

原作・著者峰浪りょう
価格658円(税込)

何もない町、変わるはずもない日々の中で、高校生の黒瀬令児(くろせれいじ)は、“ただ”生きていた。家族、将来の夢、幼馴染。そのどれもが彼をこの町に縛り付けている。このまま“ただ”生きていく、そう思っていた。彼女に出会うまでは――。生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイ・ミーツ・ガール、開幕――。

今すぐ試し読みする


※電子書籍ストア内の検索窓にて「少年のアビス」と入力すれば素早く絞り込んで作品を表示してくれます。