少年のアビス【6巻ネタバレ】あんたが大嫌いだ…少年は呪縛を断ち切っていく!?

少年のアビス(6)

漫画「少年のアビス」第6巻をご紹介!

今回もカオス過ぎる人間模様が描かれていきます。次第に片鱗を見せていく似非森と令児の母親である夕子の関係。似非森の過去編も6巻で描かれていく事へ。

物語もいよいよ佳境へ向かっている雰囲気。
令児は母親に伝えたかった辛辣な言葉を最後に伝えていきます。

とにかくダークなヒューマンドラマが描かれる陰鬱な展開。それでも人間模様が面白すぎて読み進めてしまうオススメの漫画です!

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少年のアビス(5)

少年のアビス【6巻】ネタバレ

少年のアビス(6)

48話ネタバレ

似非森こと野添の中学時代が描かれていく。東京から訳あって田舎町に引っ越してきた似非森。転校生が珍しいのか彼はいじめを受けていた。机に落書き。放課後はそれをチャコ似の同級生である篠岡が落書きを落としていた。

彼の境遇が語られていく。
父親の浮気が発覚。母親は心を壊していく。父に見捨てたられた似非森と母親。そんな訳で母の実家がある田舎町に引っ越してきていたのだ。

『あんまり町…うろちょろせんとってくれ』

祖父にも注意を受ける始末。似非森にとって生きづらい町であった。そんな時、スナックの前を通る。口論が聞こえてくる。

スナックから出てきたのは若かりし令児の母親である黒瀬夕子であった。その美貌に一瞬で心を奪われる似非森。

『あんた東京から来た転校生やろ?』

夕子は自分を自己紹介。同級生だと言って声をかけてくる。

49話ネタバレ

似非森を呼び寄せる夕子。
その場から逃げていく。訳もわからず付いていく。逃げた理由を尋ねるとヤンキーの先輩達がいたと。やたらと自分に関わろうとしてくるから逃げたと語っていく。

そこから川辺で談笑する二人。
まだ地理のない似非森を商店街まで送ると告げる夕子。しかし、拒否する。

『僕…今クラスで悪い感じに浮いてるから…一緒にいるとこ見られたらまずいと思う』

夕子も学校では同じ境遇であった。
あまり関係を持つなと言われる部類の女子だった。

『お互いやってられんことばっかりやね!』

それでも笑顔を見せる夕子を見て涙を流す似非森。自分の苦悩や葛藤を吐露していく。

『死ぬとかそんなこと考えたらいかんよ』

場面は現在へ。
カフェで対面している夕子と似非森。彼はあの時に死んでおけば良かったとボソッと呟いていく。

50話ネタバレ

学校では相変わらず篠岡だけが似非森を心配。気遣っていく。そんな彼女に夕子の事を尋ねていく。どんな人なのかと…。

二人は学校では知らない振りを約束。放課後になると似非森が夕子の母が経営するスナックにお邪魔して合流していた。

母親がスナックに訪れる。
似非森を紹介する夕子。彼女が男の子を家に招いたのは初めてであった。

そんな彼に母親は伝える。

『でもあんた…そろそろ帰りーお父さんが帰ってくる前に風呂掃除して沸かしておかんと…』

それを聞いて帰宅する二人。
帰り道に夕子は苦悩を明かす。父親は酒を飲むと暴れるので家にいたくないと…。

『何かあったらすぐ言ってよ…僕一緒に考えるから』

夕日の照る川辺を二人は手を繋いで帰宅していく。

51話ネタバレ

その後も二人の秘密の関係は続いていく。夕子の父親は深酒にはまり、夕子に対して暴力をふるうようになっていく。

『2年になったらお父さんに連絡しようと思ってる…夕子ちゃんも僕と東京に行かん?』

夕子は困惑と同時に否定。
東京に行っても自由にはなれると限らないと伝えて。

春になる。
似非森は父親へ連絡。しかし、交渉の余地はなかった。父親は既に新しい家族があった。

その夜…歩いていると夕子と遭遇。彼女も逃げ場所を失っており…父親から暴力を受けて顔を大きく腫らしていた。

二人は情死ヶ淵へ向かう。
そこで似非森は夕子に心中しようと告げていく。

『あたし…この町で子供を産むんよ』

断る夕子。それが夕子の願いであった。その言葉が突き刺さる似非森。

『じゃあ…僕と結婚してよ』

夕子もOKをしていく。
これが似非森の生きる糧になっていく。帰り道は二人で子供の名前を考えていく。二人が決めた子供の名前は「レイジ」であった。

52話ネタバレ

場面は令児とチャコ。
彼女を連れ去った令児。神社へ辿り着いて落ち着いて話をしていく。

『どんな手段でもいいならオレは似非森先生を頼るのがいいと思う』

以前と違って似非森を頼れと伝える令児。その理由を明かす。

『あの人は…たぶんオレの父親なんやと思う』

場面はカフェ。
似非森は夕子に伝える。彼に20万円を渡したと。さらにナギは東京にいる事を伝える。それを聞いてカフェを立ち去る夕子であった。

令児はチャコをナギがいたアパートに連れていく。

『令くん…あたしを似非森先生に託して自分はこの町に残るつもりなの?』

チャコは令児も一緒に来て欲しいと伝える。目を金魚の方へ逸らす令児。

チャコはもう一つ質問をする。
何故、ナギと一緒に死のうとしたのかと。

『だってオレ…自分が生きてるって知らなかったから…』

そこへ母親からの電話が鳴り響く。
電話に出ないように促すチャコ。彼女は令児を説得しようとしていく。

しかし、失敗…。
令児は一旦、似非森のもとへ。一方、学校では令児がチャコを連れ去った事が騒動になっていた。その話を聞いて動き出す柴沢先生。

『やってくれちゃったねぇ…』

53話ネタバレ

学校を早退して令児のもとへ向かう柴沢。
令児は似非森の自宅へ。似非森の母親が既に死んでいる事を知る。ナギは似非森母の介護の為に呼ばれていた。疑問を感じる令児。

『ナギさんはなんのためにこの町に呼ばれたんだ』

母親である夕子からメッセージを受け取る令児。そこには自殺を仄めかす言葉が記されていた。

令児の手掛かりが掴めない柴沢。
実家から連絡が入る。

『あの子が…来とうが…由里ちゃんの生徒さんの黒瀬さんが…』

しかし、柴沢の自宅にいたのは玄であった。令児に成りすまして柴沢を呼び出していた。

54話ネタバレ

ナギのアパートに似非森が訪れる。彼はチャコに背後から抱きついていく。

一方、夕子。
自宅に戻る。そこには令児の兄がトイレへ向かう途中であった。

『便所くらい行かせろよ!後はずっとあんたの言う通りに…』

何やら闇を感じる夕子と令児兄の関係性。その様子を聞いていた夕子の母親。

場面は柴沢へ。
自宅へ戻る。待っていたのが玄だと知ってため息。そして祖父に出て行くように伝える。

『私に何の用…令児くんのふりまでして』

玄は柴沢へ怒る。
令児を買うような真似はさせないと。

『あなた今…令児がどこにいるのか知ってるの…もしかしたらもうこの町にはいないかもしれないのよ』

場面は令児へ。
彼は自宅に急いで戻ってきていた。自殺は無理だった令児に泣いてすがる夕子。

そんな彼女を抱きしめる令児。

『俺…母さんから離れんから…』

その言葉に幸せを感じる令児であった。

55話ネタバレ

玄は柴沢を卓球台に叩きつけていく。

『あいつを町から出そうとしてんのはお前やろが…次はお前を…』

柴沢はチャコが令児をそそのかしていると告げる。それを聞いて立ち去っていく玄。

『この町の人間は全員間違ってる…私が絶対に助ける』

祖父の心配する声を無視して柴沢も自宅を出て行く。

場面はチャコ。
似非森は体調不良でチャコにもたれかかっていた。彼女に介抱されて落ち着く似非森。

『朔子は僕が初めてお付き合いした女の子に似ててさ…なんか安心する』

小説に出てきた女の人なのか尋ねるチャコ。

『あんなの嘘だよ…全部創作…小説家の人生なんてね…本当は何も起きないの』

その後、令児に連絡するチャコ。
彼は電話に出る。そして戻れなくなった事を伝える。後は似非森に助けてもらって欲しいと伝える。

一方的に電話を切られてしまうチャコ。

『何これ?』

そして令児。
彼は包丁の切っ先を母親に向けていた。

『来て令児…あたしのレイジ』

包丁を母親に刺そうとした瞬間…令児は切っ先を自分に向けて刺していく。そして一言。

『ナギ…』

56話ネタバレ

彼女の名前を聞いた瞬間…すぐに令児を突き飛ばす夕子。

『なんで今…二人の最期のここで他人の名前が出てくるの?』

玄はバイクで令児を探し回っていく。チャコはナギのアパートでシャワー。出てくると寝ている似非森の隣でツーショット写真を撮る。そして覚悟を決めたのか…どこかへ向かおうとする。

場面は令児。
夕子は包丁を手にして令児が刺した場所と同じ場所を刺していく。

令児への想いを語る夕子。

『なんで俺なの…兄ちゃんだって』

令児の兄は夫の連れ子である事が明かされる。

『私の息子はあなただけ…令児』

『最悪』

令児から放たれた言葉に唖然とする夕子だった。一方、チャコはナギに電話をかけていく。

57話ネタバレ

柴沢、玄は令児を探し回る。
玄はチャコの家へ。事情を説明する。母親は呆れた様子で無関心。スマホは父親が取り上げており連絡の取りようがなかった。

チャコの父親は彼女が通う学校へ連絡。事情を説明。既に学校側は事情を知っていた。さらにチャコは令児の学校へも連絡。柴沢と令児が男女の関係にある事を知らせていた。

似非森のシャツを借りて寝ている彼に語りかけるチャコ。

場面は令児。
夕子の語る想いを聞いて自分の事を何に思っていない事を知る。

『ごめん母さん…あんたが大嫌いだ』

清々しい表情になる令児。それを聞かされて中学時代、似非森に言われた言葉を思い出す夕子。

『僕はキミとは死ねない…だってキミのこと大嫌いだから』

令児から離れる夕子。
そして柴沢へ連絡。令児を刺してしまった事を伝える。

既に家の側まで来ていた柴沢。慌てふためいてアクセルをふかしていく。一方のチャコ。ナギのアパートの金魚の入った水槽を持ち出していた。金魚を川に放流。

『死んでもいいやろ…こんなとこにおるより…』

場面は柴沢。彼女は飛び出してきた夕子を轢いてしまう。最後は令児。母親に言いたかった事を言えてナギに感謝をしていく。ここで第6巻は終了。

少年のアビス【6巻】感想

少年のアビス(6)

どうやら令児は似非森と同じ過去をなぞっているような印象。一体過去に似非森と夕子の間で何があったのか…。そして恐らく情死ヶ淵で死んだのは篠岡。彼女も巻き込んで過去に何があったのか気になり過ぎる展開。

そして現在進行形で過去と同じ出来事が起ころうとしている様子。

チャコは自ら命を絶とうとするのか…。令児の運命は…まだまだ人間関係に謎を残す作品。ダーク過ぎる人間模様は好き嫌いが分かれるかもしれませんが個人的には食い入るように読み込んでしまう作品の一つです!

興味が出た人は是非、チェックしてみてくださいね☆彡


少年のアビス

原作・著者峰浪りょう
価格658円(税込)

何もない町、変わるはずもない日々の中で、高校生の黒瀬令児(くろせれいじ)は、“ただ”生きていた。家族、将来の夢、幼馴染。そのどれもが彼をこの町に縛り付けている。このまま“ただ”生きていく、そう思っていた。彼女に出会うまでは――。生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイ・ミーツ・ガール、開幕――。

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