可愛そうにね、元気くん【6巻ネタバレ感想】狂っている!

可愛そうにね、元気くん(6)

登場人物全員狂人、『可愛そうにね元気くん』、6巻である。

可愛そうにね、元気くん【6巻】あらすじ

ざっくり書くと、自分の恋人を殴り続ける(殴り続けなければならない)生活にとうとう精神的に限界をきたした元気くん、八千緑さんと破局する。

一巻かけてそれを描いていく巻である。

可愛そうにね、元気くん(5巻)

可愛そうにね、元気くん【5巻ネタバレ感想】主人公も究極のマゾだった!?

可愛そうにね、元気くん【6巻】ネタバレ

可愛そうにね、元気くん(6)

冒頭からしばらく、延々と同じような展開が続く。つまり、八千緑さんの期待に応えるがままに、元気くんはデートDV、学内DVなどを働き続けるのである。

ある日、悪友からコンドームを手渡された元気くん、放課後の教室で八千緑さんと事に及ぼうかなどと考えてみるのだが、結論から言うと勃たなかったので失敗に終わった。病気が深い。もう病院行った方がいいと思う。

ちなみに鷺沢さんは、二人が破局するのをじっと待っていた。ED事件のあと、いじめてオーラを発していた元気くんについに欲情を発してしまった鷺沢さん、とりあえずいじめてみたところ元気くんが見事に勃起したので、教室内で「足コキ」(※服は流石に着てる)に及ぶ。

そこに、八千緑さんが入ってくる。だが鷺沢さんは無視である。無視したまま、元気くんが射精するまで行為を続けるのであった。

で、その後、鷺沢さんはこれまでの一部始終について八千緑さんに情報をぶちまける。

いい笑顔で。

これまでどれほど元気が無理をして八千緑さんを殴っていたか。その傍ら、どれほど自分のペットとして尻尾を振っていたか。といったようなことをである。

で、八千緑さんはその場で元気くんに離別を告げ、とりあえずその場は去っていった。といってもクラスメイトなので、翌日にはまた顔を合わせるのですが。

ここから、回想やら弟君のあれこれやらを交えつつ、八千緑さんの狂気の根っこが語られていく。

突き詰めると、八千緑さんは「どんな形でもいいから、誰かに必要とされたい」という願望を根っこに持っていて、それを実現する手段としてマゾヒズムに傾倒しているらしい。

それはそれとして、絶対ガチのマゾだとも思うけどこの娘。

さて、別れた後であるが、元気くんは弟君にそのへんの話を一通り聞かされ、「別に誰にも必要とされなくても君は君として価値のある人間であって」みたいな常識的な話をするのだが、八千緑さんにはびっくりするほどまったくそのような話が通じない。

通じないどころか、鷺沢さんに飼われている元気くんがうらやましい、みたいなことを言い出し、最後は恍惚の表情を浮かべて「私も滅茶苦茶に壊されたいな」などと言い出す。

元気くんは八千緑さんがこんな風であることについて責任を感じているようなのだが、多分根本的なところで君のせいではないと思うぞ。というわけで、そのへんで次巻に続く。

可愛そうにね、元気くん【6巻】感想

可愛そうにね、元気くん(6)

変態と言う意味では鷺沢さんの方が変態的なのだが、しかし狂気の度合いは明らかに八千緑さんの方が深く、その狂い方はもう眩しいばかりである。

次巻7巻は2021年冬頃発売予定、とある。今度は元気くんの狂気の根源に光が当たる感だそうである。

数コマ描かれているのだが、回想シーンの中で新キャラが出てくるらしい。

姉だそうだ。

男嫌いの姉というのがいて、元気くんは日常的に「女装をさせられて殴られていた」らしい。完全に虐待である。まあ、八千緑さんも、多分鷺沢さんもそうなんだろうけど。みんな狂ってる。いい感じに狂っていて何よりである。

この作品がどういう層のどういう需要に応えるために描かれているのか正直筆者には理解はできないししたくもないが、ある種のニッチを満たす作品としてはかなりすごい作品になってきてはいるんじゃないかな、という気はする。では、縁がありましたらまた次巻の紹介で。


可愛そうにね、元気くん

可愛そうにね、元気くん

原作・著者古宮海
価格570円(税別)

主人公・廣田元気には、周囲に言えないある“性癖”があった。その異常さから、恋をすることすら諦めようとしていた元気だったが、どんくさいクラスメイト・八千緑七子への想いはどんどんくすぶっていき……!?

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