可愛そうにね、元気くん【4巻ネタバレ感想】交際開始…しかし主人公が超ヘタレ!

可愛そうにね、元気くん(4巻)

可愛そうにね、元気くん・4巻である。表紙を飾ってるのが3巻で言及した勝丸さんという女の子。

可愛そうにね、元気くん(3巻)

可愛そうにね、元気くん【4巻あらすじ】

勝丸さん(勝丸梨々、かつまる りり)は表紙ではあるが、そんなに彼女に大きくスポットライトが当たる巻というわけではない。

新展開としては、鷺沢さんの過去を知っているという新キャラが二人ほど出てきて、鷺沢さんの過去に迫っていく感じになる。

主人公カップルは付き合いたてであるが、八千緑さんが元気の部屋にやってきて(夏休みの勉強がどうだとかいう口実で)、一線を越える直前まで行くのだが、結局元気がヘタレなので手を出さずに帰してしまう。ヘタレめ。

可愛そうにね、元気くん【4巻ネタバレ】

可愛そうにね、元気くん(4巻)

というわけでまずは合宿編である。

海なので、水着サービスシーンとか盛りだくさんだが、そんな感じに盛り上がっているところに突如として励一が現れる。堂々とストーキングしているというわけだが、何しろ弟なのだから周囲には(姉本人は別として)そんなに警戒されるはずもなく、合宿に追加で参加することになる。かなりざっくばらんな合宿である。

ところで励一は元気と姉が付き合い出すことについて別に賛成しているわけでもなんでもない。彼は彼なりに、いちおう前非を多少は悔いているらしく、隠し撮り写真は一通り捨てたとかなんとか言っている。諦めたわけでもないそうだけど。

さて、着いた旅館は廃墟みたいな建物だったが、ちゃんと営業はしていた。夜中、眠れなくてふらりと海辺に出かけた元気、鷺沢さんと遭遇する。

鷺沢さんは相変わらず元気の嗜好について突っつきつつ、「八千緑さんもあんな風にされたくて待っているのかもしれないよ?」とか人倫的に限界ギリギリの煽り方をしてくる。結局何がしたいんでしょうねこの子。

さて、翌日夜は花火をするのだが、元気はうっかり「手がすべって」八千緑さんの顔を強打してしまう。

まさかわざとやったわけではあるまいが、盛大に鼻血を出した八千緑さんを見て、励一がキレる。やっぱりお前は異常者だ、というのである。人の事が言えるかと思うが、言うのだから仕方ない。

さて、帰り道、駅で、一行は妙な男性に遭遇する。なんか無精ひげで怪しげで、鷺沢さんのことを知っていて、声をかけてくる。鷺沢さんが言うには中学のときの先生なのだそうだが、それにしては様子がおかしいと元気などは思う。

場面変わって、なんだかんだでまだ隠し持っていた同人誌を処分しに行った元気、これで収入がなくなるので(収入になるほど売れていたらしい。すごいな)どうしようかととある本屋の前でバイト募集の紙を見ていたら店員の女の子に声をかけられた。その子が、鷺沢さんの中学校の級友であるという。

名は牛島さきこ。
鷺沢さんはさきこにとって「初恋の人」だそうである。要するに同性愛者で、割とカジュアルにオープンにしているようだ。

その後、適当な口実を見繕って八千緑さんが元気の部屋にやってくる。ふとしたはずみで押し倒すような感じになってしまい、そして八千緑さんはあきらかに「受け入れ」の態勢という言動なのだが、前述のように主人公がヘタレなので身を引いてしまう。

その後、ちょっと鷺沢さんとさきこの過去がクローズアップされる。例の駅で会った男性、端的に書くと「鷺沢さんの以前の奴隷」であったらしい。

といったところで4巻は終わり。5巻は7月の発売である。

可愛そうにね、元気くん【4巻の感想】

可愛そうにね、元気くん(4巻)

ヘタレがヘタレて終わる巻であった。いいじゃん!掲載誌がヤングジャンプのくせに情けない主人公である。

正直にここまでの感想を書くと、主人公はだいたい同じところで空回りしていてあまり展開がない。もっぱら周囲のキャラクターが物語を盛り上げている。

やはりリョナ趣味そのものをクローズアップして話を盛り上げていくのは難しいのだろうか。まあ、ともあれ次の巻はまた大きな動きがあるそうなので、それを待つとしよう。


可愛そうにね、元気くん

可愛そうにね、元気くん

原作・著者古宮海
価格627円(税込)

主人公・廣田元気には、周囲に言えないある“性癖”があった。その異常さから、恋をすることすら諦めようとしていた元気だったが、どんくさいクラスメイト・八千緑七子への想いはどんどんくすぶっていき……!?

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可愛そうにね、元気くん【5巻ネタバレ感想】主人公も究極のマゾだった!?