食糧人類 ネタバレ

食糧人類 第1話 ネタバレ

主な登場人物

  • 伊江いえ
  • カズ
  • ナツネ
  • 山引やまびき

マクドナルドのようなファーストフード店で幸せそうにチキンナゲットを頬張る伊江。それを見てニヤニヤしているカズ。

伊江「なんだよ?」
カズ「お前ホントそれ好きな、ここ来る度に毎回、毎回…」
伊江「だって…美味しいじゃん」
カズ「へ〜」

そのやり取りの最後にカズがニヤつき、伊江にチキンナゲットの肉について説明を入れる。

カズ「お前さぁ、その肉ってどんな肉か知っているか?」
伊江「えっ?どんなって…ニワトリだろ?」
カズ「なーんにも知らねぇのな」
伊江「何?なんだよぉ…やめろよ?怖い話は…」
カズ「この手の見せはピンクスライム肉を使ってるね」
伊江「何?何?なんだよそれ?」
カズ「捨てるしかないクズ肉を集めて洗濯機へぶち込んで洗剤で洗ってな、それを劇薬で消毒して挽肉にして…」
伊江「うえぇぇぇ…何それ?怖い…」

それを聞いていたファーストフード店の店長らしきが人物がカズに向かって注意をする。「他のお客様もいるのでお静かにしてください」と…

二人は注意され、すぐに店を後にする。しかし、外の気温は3月だというのに真夏のような日差し。街を歩いている人たちは正に真夏のような格好で街を歩いている。

バスに乗る伊江とカズ。
沿道では政治家が地球温暖化について熱弁をしている。バスでは伊江がスマートフォンでネットニュースを見て、ため息をつく。

ここで二人は将来について語り合う。
伊江がカズに「学者を目指してんだよな?」
カズもそれに応える「気象学者な」

カズは気象学者になりたい理由を冗談交じりでほのめかすが、実は祖母、祖父が異常気候のせいで熱中症で死んだことを真顔で語る。驚きながらもカズが気象予報士になりたい本当の理由を察する。

カズ「大学の授業料はバカみてーに高いけども、親も許可してくれたし」
伊江「そうか…」
伊江「じゃあ、地球の未来はお前に任せるよ」
伊江「な?…?」

返答が返ってこなかったので横を振り向くとカズがよだれを垂らして気を失っている。驚く伊江はバス車内を見渡す。自分以外の乗客者は全て気を失った状態。

バスの運転席まで向かう伊江。
運転席から防護マスクをかぶった人物(運転手)が後ろを振り向く。驚く伊江は運転手に状況を確認しようとするが伊江自身も目眩がしてその場に倒れてしまう。

目が覚めた伊江。
目覚めた場所は人間が敷き詰められているトラックの荷台。どこかもわからない施設では冷凍された人間が床に並ばされている。

防護服を来た人間が裸の人間たちを仕分けしている。ベルトコンベアに乗った人間はトンネル状の設備を通過して出てきた時には冷凍人間状態に。

そして電動ノコギリのようなもので頭から足にかけて全身真っ二つにされる出来事を見てしまう伊江。

トラックの運転手「あ…お前…目ぇ覚めちゃったのか?」
トラックの運転手「ん?薬の効きが弱かったか…気の毒になぁ…若ぇのになぁ…」
トラックの運転手「ここから絶対に逃げらんねぇからよ〜、兄ちゃん、覚悟ぉ決めといたほうがいいぞ」
伊江「かかかっ覚悟ってなんですか?待ってください」
伊江「ここはなんですか?アレは本物の人間じゃないんですよね?ここは日本ですか?」
トラックの運転手「あー…お前は…Ⅱ型だな」
伊江「え?え?なんです?なんだ?痛っ…でぇぇぇ」

伊江はトラックの運転手に鎌のようなもので背中を刺される。そしてトラックの荷台から降ろされて近くにある入り口に蹴って落とされる。

薄暗い室内で伊江が見た光景は相撲取りのような人間が天井からぶら下がっているチューブを飲んでいる姿。入り口まで戻ろうとする伊江だがローラー式の床。そして高くて遠いため入り口まで戻ることを諦める。

室内を見渡す伊江はカズがいることに気づく。しかしカズは天井から伸びているチューブの液体を飲んでおり、少しおかしな状態に。

カズ「なんだ…伊江か…」
伊江「なんだじゃねーよ、どうなってんだよ、コレ、どこだよココ」
カズ「そんなことより…」
カズ「コレ…飲まねーか?スッゲェうめーよ、コレ…」

甘い匂いのするチューブから出る液体を飲もうとする伊江。しかし背後から口を抑えられて「飲むな」の一言。

伊江を抑えた人物の説明によると天井から伸びているチューブの液体の正体は「飲む者の思考を抑制する液体」だった。

飲んでしまったカズの心配をする伊江だが…より強く抑えつけられて通信手段になる物を差し出せと脅される。息が出来なく苦しくなり死を悟った伊江の前にもう一人の人物が現れる。

長髪でメガネ。男なのか、女なのか、わからない外見をしている。開放された伊江に長髪の人間はココへ来て3日と11時間、生存していることを告げる。彼ら二人はチューブから出る液体を飲まずに生きている。そのことに驚く伊江。

長髪の人物から謝罪され自己紹介を受ける伊江。この室内で3日間生き延びている人物は長髪の方が「山引」伊江を背後から抑えつけた美男子が「ナツネ」と名乗る。

伊江はこの施設について二人に問う。

伊江「ここはなんですか?」
山引「ま…見ての通りだよ、飼育室らしい、人間のね」

第2話へ続く

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