漫画「空挺ドラゴンズ」6巻ネタバレ感想!祝アニメ化!男のロマンが詰まった注目巻!

空挺ドラゴンズ(6巻)

漫画「空挺ドラゴンズ」6巻あらすじ

5巻で大都市ハーレに到着したクィン・ザザ号だが、今巻はその続き。

ミカとクジョーの因縁に決着がついて、クジョーと「銛付き」と呼ばれる手負い龍との命のやり取りの決着もついて、クィン・ザザ号は新たな旅に出る。そこまでが6巻の物語である。

空挺ドラゴンズ(5)

漫画「空挺ドラゴンズ」6巻ネタバレ

まずは前巻終盤の回想シーンの続きから。

ミカとクジョーはまだ「クラーケン」の中にいる。クラーケンというのは巨大な雲、低気圧の中心だと思われていたのだが、その中心部に暮らしている巨大な龍がいた。いま二人が乗っている船の位置から、その巨大な龍の脇をうまくすり抜けられれば多分低気圧から抜け出す事ができる、という話になり、二人はそれに挑戦する。

すり抜けられる事はすり抜けられたのだが、巨大龍(ミカはこいつこそがクラーケンの正体だとか言って、クラーケンと呼んでいる)は二人を捕食しようと襲い掛かってきた。ミカは、命知らず極まりもない事に、船から飛び降りて巨大龍に喰われかけていた龍(道案内をしてくれた龍)を救出、それを御して船に戻ってくる。この世界にあっても、超人的というか冒険的というか、無謀の極みの振る舞いであるらしい。クジョーも呆れている。結局、低気圧からの脱出には成功したのだが、この一件を最後に二人の旅は終わったらしい。クジョーがミカをたしなめようとして喧嘩になったのが原因のようだ。

さて時間軸は戻って現在。

「銛付き」とクジョーの因縁は簡単である。その龍はもともとハーレの近くによく現れる龍だったのだが、ある日暴れ出して捕龍船を襲い、クジョーが討伐に向かうことになった。クジョーは龍に銛を一本突きたてたが、自身は足を奪われた。で、もう空には上がれなくなった。そういう因縁である。

クジョーはミカに頼み込み、銛付きと決着を付けたいから協力してくれ、という。ミカは不承不承という感じではあるのだがこれを受諾する。

なお、違法行為である。都市の近くで飛行船なんか飛ばすのだから速攻バレる。警備艇から威嚇射撃までされる始末である。しかしクジョーはひるまない。なんと、船から「銛付き」に飛び移る。ミカが得意としている例の狩りのスタイルである。クジョーの娘はこれを目撃していて、刺し違えて死ぬつもりなんだと確信する。

だが、クジョーの本心はともかくミカは諦めていない。船を操り、空を飛んで行った銛付きの姿を探す。かろうじて発見したときには、クジョーは銛付きを仕留め終えていたが、同時に腹に深い傷を負っていた。かろうじて救出するが、血が出過ぎているとミカは言う。クジョーは娘に告げる。

「俺ァやっぱり、空がいい」。

場面変わって、クジョーの娘が墓参りをしている。既に銛付きの討伐から三ヶ月が経過している。クィン・ザザ号は出港の準備中だ。

娘は墓の前で言う。「また来るね 母さん」

クジョーはといえば、入院していた。生きていたのである。ミカは見舞いとして例の銛付きのものと思われる龍の肉の料理を置いて行ったが、顔は見せなかった。そしてクジョーはその後退院し、船乗りたちの訓練教官として人生の再デビューを果たす。

そして、クィン・ザザ号はまたあてどもない旅に出てゆくのであった。

漫画「空挺ドラゴンズ」6巻の感想

空挺ドラゴンズ(6巻)

これで完結でもいいかもしれないくらい綺麗にまとまった巻であるが別にまだ完結ではない。

それどころかこの作品、アニメ化するそうである。公式サイトの情報によると2020年1月から、フジテレビで。初期の巻から追い続けてきた身としては感慨もひとしおだ。

今巻の物語としては、ベタな筋書きではあるのだが、ベタなものをベタな料理としてまとめ上げるのも作家の手腕のうちである。これも前にも言ったかもしれないが、やはり初期の頃に比べるとかなり作品の完成度は高まっていっているように思う。


空挺ドラゴンズ

空挺ドラゴンズ

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