空挺ドラゴンズ【12巻ネタバレ】クイン・ザザ号の改装&龍の卵でオムレツ!

空挺ドラゴンズ(12巻)

空挺ドラゴンズ、第12巻。すっかり大長編である。流れ的にもそれを前提にした動きが見て取れる。

空挺ドラゴンズ【12巻】あらすじ

空挺ドラゴンズ(12巻)

前巻の紹介で書いた通り、ヴァニー編の結びが二話かけて描かれ、そして三話かけて新章というか間章というか、そんなのが描かれる。テュポーンと決着をつけにいくのはなおもお預けで、クイン・ザザ号の改装をどうするか、という話が延々と描かれるのである。それすらまだ終わらない。設計図が書き上がるところまで。

空挺ドラゴンズ(11)

空挺ドラゴンズ【12巻】ネタバレ

空挺ドラゴンズ(12巻)

ミカとヴァニーはいい感じに夜を過ごした。途中でフェイドアウトするのでよく分からないが、まあ色っぽい関係が生じるような感じの雰囲気では(多分)なかった。

で、ヴァニーはミカの反対を振り切り、王位に就く決意をするのだが、結局、クイン・ザザの面々ならびに女友達の説得を受け、王位を放棄というか返上というか、してしまう。ヴァニーの祖国は王制を(事実上)廃し、民主化されたのであった。まあ建前上は「王が永年空位の王国」ということなのだそうだが。

で、ヴァニー一行は街に帰ることになるのだが、ここでスポットライトの位置が変わる。街に残ってた連中(全員でヴァニー編をやってたわけではない。船に残ってたメンバーもかなりいる)の視点から、日々が描かれることになる。

まず、船が商売をできない状態では金策がままならないので、みんなで小遣い稼ぎをすることになる。街へ出て、めいめいそれぞれの特技で金稼ぎを始めるのだが、二人組の若者(クイン・ザザの乗組員)が、偶然に、ゴロツキが「ショバ代を出せ」とかいって占い師をいじめているのを見つけてしまう。

思わず介入してごろつきを殴り倒し、二人組の片割れはその占い師から占いを習うことになる。ところがその日のうちに、ゴロツキではなくれっきとしたヤクザ者であったらしく、親分がしかえしにやってくる。結局、占い師本人が舌先三寸でなんとか言いくるめ、問題は解決するのだが。

その後、クイン・ザザの設計を請け負うことになった若い設計技師の女にまたカメラが切り替わる。若いのにでかい仕事を任されているくらいだから天才肌なのだろうが、煮詰まっている。クイン・ザザの乗組員の一人と意気投合し、二人で研究を続け、なんとか新しい船の設計のアイデアに辿り着いた(ちなみに、二人は良い仲な雰囲気になっている。キスとかしてた)。

そのアイデアの内容であるが、簡単にいえば「ダブルエンジン」である。この世界の飛行船は震臓と呼ばれる竜の浮遊器官の化石を利用して飛ぶのだが、それを二つ並列に並べてクイン・ザザを飛ばす、という。

問題は、非常に貴重で簡単に買ったりなんだりできるようなものではない新しいエンジンをどうやって入手するかだが、クイン・ザザの関係者が、「心当たりが一つだけある」という。

といってるようなあたりでヴァニーたちも帰還、というところで次巻に続く。

空挺ドラゴンズ【12巻】感想

空挺ドラゴンズ(12巻)

ヴァニー編はあしかけ3巻くらい続いた。テュポーンにクイン・ザザが沈められかけた話はもう何巻も前であるが、今度はエンジンを入手する話が始まるらしく、次の13巻ではリベンジマッチまでも進むかどうか。

ところで、初期のころからずっとある要素として、この漫画は龍を料理する話がよく出てくる話でもある。今巻のメインは「オムレツ」である。龍の卵(ひとつミカが回収してきたのである)のオムレツ。ヴァニーの故郷の郷土料理だかなんだからしく、それを作ったのであった。

それにしてもこの作品の龍という存在は本当に謎である。卵生なんですよねえ、獣っぽいのも混じってるんだけど。まあ、空を飛ぶんだから当然かもしれないが。


空挺ドラゴンズ

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原作・著者桑原太矩
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