漫画「血の轍」3巻ネタバレ感想!究極のマザコンが初めて母親に反抗心を!?

血の轍(3)

押見修造先生の超話題作「血の轍」最新刊となる第3巻の電子版が配信開始。毒親をテーマに母と息子の今までにない応酬が交わされていくお勧めの作品。

母と息子の異常性は一度読んだら脳裏に焼き付く程。

そして、巻を増すごとに歪んだ愛情が剥き出しになってきて、ただ、ただ母親である静子が恐ろしくなっていく。

しかし、3巻では母親の玩具にされた息子が初めての反抗心を露わにする。究極のマザコン息子が極限の精神状態で発する言葉。それをいとも容易く潰してしまう母親の衝撃的な一言。

本気で注目して欲しい作品です!

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血の轍

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漫画「血の轍」2巻のネタバレ感想!逃れられない母の狂った愛情

2017.12.27

漫画「血の轍」3巻ネタバレ

何を考えているのかわからない母親

吹石のラブレターを母親の前で破った静一。母親(静子)とベットの上で抱き合うようにうずくまっている。夫が部屋に入ってきて、その異様な光景に少し戸惑いを感じながらも淡々と言葉を発していく。

この日はしげるの入院している病院へ向かう予定であったが突如、静子が行かないと言い出す。説得する夫だが徐々に静子の語気が荒く、表情も険しく…。

異常な静子に夫も部屋を後に。
その後、静一へ笑顔を振りまく静子。とにかく怖い。

静一の体に変化が…!?

夏休み。静子と静一の日常的パートだが静一に大きな変化が訪れていることがわかる。

言葉が上手く喋れないのだ。
一言発するのに「うっ」「ぶっ」「ぐっ」など吃音(どもり症)になってしまう。要はスムーズに発話ができなくなっているのだ。

母親によるストレスなのか…しげるの事故のショックなのか…不明だが夏休みが明けて学校に通うことになっても症状は治っていない。久しぶりに顔を合わせる友人達もギャグだと思っている。

学校からの帰り道では吹石がラブレターの返事を聞こうと静一を呼び止めるも「ママがいるから」と交際を断る静一。

吹石は静一に降りかかる異変を感じ取っているような様子。是非、静一を救って欲しい。

1人でぶっ壊れる母親

自宅に着くと静子と夫の怒鳴り声が…。珍しく喧嘩をしているようだ。

それを庭先の窓から覗く静一。喧嘩も終わり静子が1人になるとブツブツと独り言を呟きながら涙を流している。

家に入ろうとすると父親と遭遇。
そのまま静一は父親と一緒にしげるの病院へお見舞いに。

しげるは命に別状はないが植物人間のような状態。淡々としているがかなりショッキング描写。静一はしげるに話かけるも上手く喋れない。しげるの母親の優しい一言に何かが溢れ出すように泣き崩れる静一が印象的なシーン。

母親に初めての反抗!?

ここからはマジで怖い。
鳥肌が立つほど。

自宅に帰ってきた静一。父親は飲み会へ。静子はおらず辺りが暗くなっても戻ってこない。暗闇の中、玄関まで向かうと静子が帰ってくる。ずっと静一を探し回っていたらしい。

ここからの異常な母親と息子のやり取りは是非、漫画で見て欲しい。

歪み過ぎた静子の愛情に耐えられなくなる静一が描写されていく。突如、息苦しくなり吐き気を催す静一。口を開かせ指を入れて無理やり吐かせようとする静子。

しかし、静子の指が喉奥まで差し掛かろうとすると静一は静子を突き飛ばすのだ。そして、まともに喋り出す静一。そこには静一が今まで聞きたかった本心が吐き出される。

しかし、静子の一言は衝撃的…

「じゃあ、ママ死んでいい?」

自分の息子に私を殺してと伝える母親。静一が拒否すると静子が静一の首を締め出す。苦しそうな静一を見ながら恍惚に見える表情を浮かべる静子。

締めていた手を離して照明をつける静子。

「静一」

「なまいき言わないで。いっしょまえに。」

「こどものくせに。」

静子は今まで静一のことを「静ちゃん」と呼んでいた。初めて「静一」と名前を呼び、怒気を帯びた言葉を投げかける。

漫画「血の轍」3巻の感想

血の轍(3)

母親に自我を吸い取られていく息子の静一。母親の意に反する行為をすれば精神を蝕むような圧力が…。

そんな彼が見せた反抗も虚しく母親の前ではひっくり返されてしまう。この状態で成長し、大人になった静一はどんな人間になるんだろうと少しの興味はあるが、やはり母親の呪縛から抜け出して欲しい。

1巻〜2巻も衝撃的だったが、それを上回る出来の第3巻。怖いんだけど読み進める手が止まらない…そんな作品です。

少しでも興味が持ったら読んで欲しい漫画。表情、立ち振舞い、仕草などから心理描写が読み取れる作風も圧巻の一言です!


血の轍

血の轍

原作・著者押見修造
価格648円

「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!

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