血の轍 2巻ネタバレ感想

血の轍(2)

毒親をテーマにした押見修造先生の最新作「血の轍」最新刊となる第2巻の電子版が配信スタートされました。もうこの漫画はかなり話題になっているようで心情のナレーションがない変わりに表情や仕草、態度で相手の気持ちや心情をわかるように仕上げられています。

待望の2巻では…なんだろう…静一が静子好みの子供に完全に仕上げられる様を見ているような感じでした。

1巻以上に静子のヤバさが滲み出ている巻となっています。長部静子と長部静一。もうこの二人どうなっていくの?…といった感じで衝撃的な結末を2巻では迎えます。

血の轍

漫画「血の轍」2巻のネタバレ

静子に突き落とされたしげるの運命は…!?

しげるを突き落とした静子。その後、静一に抱きついて「ぎゅってして」といった部分で1巻が終了。2巻はこの続きからスタート。ようやく平常心を取り戻したのか、静子はしげるを探しに出向いていく。

そんな母親を見ていた静一は自分が「ママを助けなきゃ」といった思いに駆られていた。もし、これを静子の計算の内であれば相当に怖い…と思わせる一幕。

崖から落ちたしげるはと言うと、なんと生きていたのだ。

しげるの母親いわく木がクッションとなり致命傷は避けたようで息をしていたしげる。何とかも意識もある状態であった。そんなしげるに対して静子が言う。

「しげちゃん、痛い?」
「かわいそうに。こんなになって…」

しげるも静一もビックリしているような表情を見せる。その後、救急隊が到着してしげるは病院へと運ばれる。

警察からの事情聴取…静一の答えは?

しげるの手術も無事に終わり、命に別状はないようだが、意識障害を起こしており、意識が戻らない可能性もあると伝えられた。その後、病院へ警察が来て、事故当時に一緒にいた静子と静一に簡単な事情聴取がその場で行われる。

当時の状況をできるだけ詳しく教えて欲しいと警察官が二人に話を聞く。

そこで静子はしげるがふざけて足を滑らせて転落したと伝え、静一にも間違いがないか、確認を取ると…

「はい。ママの言う通りです。」

この時の静子の表情を見ると静一の返答が予想外だったのか、驚くような表情に見える。もうどこまでが静子の計算の内なのかまったくわからない。

女友達に静子の嫉妬心が爆発!

翌日となり、朝食後に家族で再び病院へお見舞いに行くと伝えられる静一だが「行きたくない」と家で1人留守番をすることに。両親が出ていった後、家のチャイムが鳴る。

玄関のドアを開けると静一が恋心を抱く女性:吹石が立っていた。

吹石と遊ぶ約束を完全に忘れていた静一。家には誰もいないので自宅に招き入れることに。吹石が家族はどこにいったのか問うと静一は従兄弟が怪我をしたことを伝える。その直後、様子がおかしくなる静一。

異様な静一の様子を察して吹石は帰ることに。帰り際になんとラブレター。同時にガチャ、ギィー、バタンといった玄関の開く音が…。

なんと静子が戻ってきたのだ。
吹石を見た瞬間…「あら、おともだち?」

普通の母親を演じているように見える静子。しかし、その態度や仕草、表情にどこか違和感を感じる吹石。そのまま帰宅していきます。

怖いのはここから…。

「静ちゃん、それ、見せて」
「え?」
「それ。手に持ってるの。ママに見せて。」
「早く。」

吹石から貰ったラブレターを静子に手渡す静一。中身を勝手に確認。その後、静一に見せる。そこには静一のことが好きと言った事が綴られていた。

しかし、その横で母親は涙。

「むり。むり。受け入れられない。」

終いには、この手紙捨てていい?と静一に問いただす始末。

この後、静一は口をぱくぱくさせて声にならない何かを訴えるような仕草をします。本心を伝えたかったのか…しかし、声に出すことができない静一。静子に抱き寄せられた静一はようやくが声が出ます。

「ママ…どこにも行かないで…」

二人は吹石のラブレターを一緒に破きます。その後、静子の方から静一の顔を引き寄せてキス。涙を流しながら笑顔を見せる二人の表情で2巻は幕を閉じます。

漫画「血の轍」2巻の感想

血の轍(2)

静子の怖さが一層引き立った2巻。
もし、静一を我が物にしようと全て計算の範囲で行動しているなら静子はかなりの賜物(笑)

1巻ラストは衝撃的でしたが、2巻のラストも衝撃的でした。

静一が口をパクパクさせるシーンがありますが、何を静子に伝えたかったのでしょう。凄く気になる部分です。多分あれは自分の本心を声に出そうとしていたけど、出せなかった。そして母親の意見に同意してしまう。といった流れでしょうか。

恐らく今後は吹石が物語に大きく絡んでくるはず。

是非、静一を毒親から救う場面を見せてもらいたいです☆彡


血の轍

血の轍

原作・著者押見修造
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「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!

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