血の轍 4巻ネタバレ感想

血の轍(4)

押見修造先生の新作「血の轍」待望の第4巻が電子版で配信開始!もう只々、凄いと同時に背筋がゾワゾワッとした恐怖を与えてくれる内容になっています。

今回は見所満載であり、毒親である静子が怖すぎてヤヴァイ…(笑)

静子が怖すぎる…
静子が怖すぎる…

そんな中、静子から首を締められたりして精神的ショックから吃音(どもり症)になっていた息子の静一が遂に大きな変化を見せていきます。母親に対する拒絶反応が見て取れる注目巻ですよ☆彡

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血の轍

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血の轍(3)

漫画「血の轍」4巻ネタバレ

4巻は3巻の最後…母である静子に反抗して首を締められてから約1ヶ月の時が経過。そこには狂気じみた静子の姿はなく、静一に対して前と変わらず過保護な静子に戻っています。

そして相変わらず静一は吃音が治らず、言葉を上手く発せない状況。学校では喉が痛くて声を出せないといった言い訳を通していました。

声が出せない事で友人達にからかわれる静一。

友人のメガネ小僧、小倉が夏休みに母親と静一が二人で居る所を目撃したようで静一の事を馬鹿にしていきます。すると何かが吹っ切れた静一は教卓を蹴り飛ばしてしまいます。

職員室に呼ばれて複数の先生から叱られる静一。

親にも連絡するから、家で親と話し合い反省しろと説教。呆然としながら帰路についていく静一。途中、見晴らしの良い河川敷でベンチを見つけて腰を落とします。

急展開!静一に彼女ができた!

静一がベンチに座っていると背後から吹石が登場。静一の隣に座ります。吹石が自分の家庭事情を語ると静一が突如、口を開きます。

「うれしかった…僕は嬉しかった…吹石の手紙…」

言葉数は少ないのですが表情の描写が秀逸で二人の心情が読み取れて中学生らしい青春の一コマ。静一の言葉に対して問う…ちょっといたずらな吹石さん…

「それって…どういう意味?」

静一の脳裏に母親の影がチラツキ、纏わりつきながら振り払い言葉を発します。

「…ぼっ、ぼっ!僕っ…とっ…つっ…つきあっ…て…」

もっっっの凄い嬉しそうな表情をしながら「うん」と答える吹石さん。その後、静一は普通に吃音が治っており吹石と会話することができるようになっていきます。

ただ自宅に帰れば毒親、静子が待っており、帰りが遅く、いつもと匂いの違う静一を怪しがったりします…。ここでの静子もかなり怖いです。もう目がまったく笑っていない(笑)

母親に対する拒絶反応…!?

吹石と恋人関係になった静一。
翌日から学校でも普通に声を出せるようになり表情に明るさが戻ってきます。

そして吹石と静一は再び河川敷のベンチで夜遅くまで語り合っていきます。静一が自宅に戻ると玄関では静子がお出迎え。

静一からいい匂いがすると言って顔と手を近づけていく静子。

自分に迫ってくる母親の手を振り払い、拒絶反応を見せる静一。静一の苦いした顔…静子のショックを受けたような顔がドアップで描写されていき歯痒さを感じました(笑)

怖すぎる!迫りくる母親の恐怖…!?

翌日、再び静一と吹石は河川敷のベンチにて語り合い。

お互いの気持ちを確認しあって静一に甘える吹石は「頭をなでて欲しい」と静一に伝えます。吹石は静一の肩にもたれ掛かって中学生らしい青春の一コマ…のはずですが…あの女の影が二人に差し迫っていきます。

「見たわよ!」

静一は一瞬で誰なのか判断できた模様。自転車を倒して迫ってくる人影…

吹石の手を引っ張り、野原に逃げ込んでいく静一。迫ってくる人影はそう…静一の母親である静子でした。大きな声で静一に対して語りかけていく静子。

静一は胸が苦しくなり、喉も締め付けられて苦しそうな表情に一変…。

「聞いちゃダメ」

吹石さんの手が静一の耳を塞ぎます。野原に隠れていた二人を発見した静子は吹石に対して「離れなさい」と泣きながら伝えます。

息子の背反に…!?

静一から離れようとしない吹石に静子の手が差し迫っていきます。すると両手を広げて静子の前に立ちはだかる静一…。

「あっちいけ!」
「おまえなんかいらない!」

その言葉を聞いた静子は中指の爪を歯で噛みます。爪が割れると音と同時に血が溢れる静子。そして笑顔を見せながら二人の前から去っていきます。

「こわい。あのお母さん…逃げなきゃ」

「私と逃げよう…お母さんから…」

中学生の男女二人は毒親からどのように逃げていくのか…ここで4巻は幕引きとなります。

漫画「血の轍」4巻の感想

血の轍(4)

1ページ開く度にドキドキしてしまう漫画ってここ最近ではこの漫画くらいではないでしょうか…。

それくらい『絵』で読者を翻弄して魅せてくれる漫画。

終盤で静一と吹石の青春的一コマを「見たわよ!」なんて言って迫ってくる静子が怖すぎてチビリます(笑) 下手なホラー漫画より怖い…。

ちなみに吹石さんも家庭事情が複雑のようで静一の良き理解者でもある感じ。次巻から新たな展開が始まっていくのか…とにかく見逃せない漫画の一つです☆彡

本当に衝撃を喰らう作品です。興味を持たれた人は是非、チェックしてみてください!


血の轍

血の轍

原作・著者押見修造
価格660円

「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!

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