漫画「懲役339年」ネタバレ!理不尽に受け継がれる懲役物語!

懲役339年(1巻)

『懲役339年』全4巻の1巻。裏サンデーという雑誌の、投稿企画で圧倒的な支持を集め、そのまま連載化されてプロデビューに至ったという作品である。

漫画「懲役339年」あらすじ

ここは「人間の生まれ変わりが信じられている国」。ハローという大悪人がいた。

具体的に何をやったのか1巻時点ではよく分からない(革命家だとか言う人はいるが)のだが、ともかく大罪人として裁かれ、懲役339年の刑を受けた(死刑制度はないらしい。まあ、生まれ変わりのある世界だし)。

ハローは数十年を監獄で過ごし、死んだ。だが懲役は339年である。まだ終わっていない。彼の生まれ変わりを探し出してきて、服役の続きをさせるのだ。生まれ変わりの信じられている世界とは、そういうことである。

漫画「懲役339年」ネタバレ

重要な点なので補足しておく。ここは「生まれ変わりの“信じられている国”」であって、生まれ変わりが存在する世界、というわけではない。

実際、生まれ変わりなんてものを信じていない人間、仮に生まれ変わりがあるのだとしても来世で収監する制度は不合理だと考える人間、そんなに珍しくはない。それからもう一つ。実は前世とか来世とかを管理する社会制度が腐敗しているので、仮に生まれ変わりがあるのだとしてもそれを前提とした社会としてちゃんと機能してはいない。長くなったがここまで前提、ここからストーリーの説明に入ろう。

第一部

初代ハローと二代目ハローが登場する。初代ハローの登場はちょっとだけである。初代が死んだあと、代わりに収監された生まれ変わりの少年が実質的にこの話の主人公だ。

二代目ハローは物語開始時点で10歳なのだが、赤ん坊のときにここに連れてこられ、最低限の人との関わりさえこなしてこなかったので、まともに会話もできない。だが、刑務官との関わりの中で、少しずつ人間らしさを獲得していく。

ところが刑務所に伝染病が流行ったとき、二代目ハローはあっけなく死んでしまった。伝染病の原因は、人間らしさを獲得した彼が始めた、ネズミを飼うという趣味のためであった。空しく物哀しく、物語は終わる。

第二部

三代目ハローが登場。二代目とは違って、既に大人になっている。どういう基準で選ばれてるんだかよく分からないが、見た目は全然違う。

三代目も監獄育ちなのだが、教典(よく分からないが、宗教の教典であろう)に深く帰依していて、自分の罪に対する後悔がどうだとか、そんなことをよく語っている。

二部の物語は、ストーリー的には監獄にやってきた悪党が監獄を無法地帯にしてしまいそうになったのをやりこめる話なのだが、裏のテーマ的には、そもそも犯した記憶すらない罪を償ったり後悔したりすることができるのか、という苦悩が中心になっている。

第三部

四代目ハローが登場。なんと少女である。一体どういう基準で選んでいるのだ本当に。

四代目ハローは看守の一人と親しくなる。この看守が、転生を管理しているお役所の腐敗(賄賂でいい加減な認定をしたりとか、そういったようなこと)を証明する証拠の本を偶然に手に入れ、それとは別口で陰謀に巻き込まれ殺されそうになったハローとともに監獄を脱走する。

結局捕まって二人は撃ち殺されてしまうのだが、例の証拠の本は別人の手に渡っていた。というところで、次巻に続く。

漫画「懲役339年」感想

懲役339年(1巻)

作者はこの作品を世に送り出すまで漫画を描いた経験がほとんどなかったそうで、はっきり言って画力は高くはない。が、割と味のある絵だとは思う。

それよりも作風、作品世界がすごい。大変に奥行きのある、独特の世界観を構築した作風であると言っていい。人気投票みたいなもので大好評だったというのもよく頷ける。

とりあえず、先が気になるので最終巻まで紹介していきたいところである。


懲役339年(1巻)

懲役339年

原作・著者伊勢ともか
価格552円(税別)

圧倒的な読者の支持を得てついに単行本化!第2回裏サンデー投稿トーナメント優勝作品が満を持して登場!!転生が信じられている世界で、大罪人の生まれ変わりとして、生まれてからずっと刑務所ですごす少年ハロー。前世の記憶もなく、罪の意識もなく、ただひたすら罪を償う2代目ハローの日々とは!?かつて見たことのない世界観を若き鬼才が描く!

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