漫画「懲役339年」4巻ネタバレ感想!全4巻の名作…ここに完結!

懲役339年(4巻)

懲役339年、最終巻。

漫画「懲役339年」4巻あらすじ

ざっくりあらすじを述べると、まず革命は成功する。だが、本当の盛り上がりはそこからである。詳しくはネタバレで述べよう。オレンジマンがいい味を出している。

懲役339年(3巻)

漫画「懲役339年」4巻ネタバレ

儀式の場でメーゲンの関係者が演説をしているところだったわけであるが、そこに当たり前だが警備の軍が乗り込んでくる。

ところが、その場にいた軍の最高幹部が突如後ろから射殺されてしまった。撃ったのはオレンジマンである。そしてオレンジマンは、自分もひそやかに革命に賛同していた、協力するからこの場から脱出するがいい、などと言い出す。

メーゲンのリーダーであるところの五代目ハローは、オレンジマンの言うことを全く信じていない。「刑務所にいたときの経験から分かる。こいつは一言も本当のことなんか喋っちゃいない」。

だが、法皇が「自分が人質になるからオレンジマンを撃つな」と言ったことを受け、その言葉通りにし、六代目ハローと法皇を連れて逃走する。

そして、メーゲンがいったん潜伏した隙をついて、なんとオレンジマンが革命を起こしてしまう。さきに軍の最高幹部を始末したわけだが、今度は大神官などを皆殺しにし、国民の歓呼の声を受けて凱旋パレードなどをおっぱじめるのである。

ここに来てオレンジマンの野望はついに明らかになる。彼は、既存の体制をひっくり返し、自らがこの国の皇帝になることを画策していたのだという。

ところが、手引きを受けて国外に逃亡していたはずの五代目ハローがオレンジマンの前に現れる。そして、お互い殺意を隠そうともしない雰囲気のまま、オレンジマンとハロー、その仲間たちが表向きは「話し合い」と称して建物の中に入っていく。

結局、化かし合いそのものに勝利を収めたのはオレンジマンであった。隠し扉から出てきた伏兵に襲撃を受け、五代目ハローは瀕死の重傷を負う。だがオレンジマンも撃たれた。撃ったのは、法皇であった。

オレンジマンはまだ法皇を殺すわけにはいかなかった。権力を自分に委譲させるというセレモニーを行うつもりでいたからだ。で、法皇を連れ、大衆の前に(建物の屋上から)
姿を現そうとエレベーターに乗る。

ここで五代目ハローの息の根を止めておかなかったのがオレンジマンの運のつきとなる。五代目ハローは、瀕死の身体で力を振り絞り、エレベーターの駆動機構に身を投げた。オレンジマンがエレベーターから脱出したり階段を上ったりしている間に、六代目ハロー、あの少女が先んじて大衆の前に姿を見せ、そしてオレンジマンの全ての悪事を告発する。そしてその場に現れたオレンジマンには、もはや既に冷徹な陰謀家としての力は残っていなかった。最終的に、オレンジマンは法皇、いや少年ユースティティアに突き落とされ、建物から転落して死ぬ。

そこで場面は一転する。

舞台は懐かしの刑務所である。なんと、ユースティティアはオレンジマンを殺した罪というのをわざわざ自分で認めて、それで服役していたらしい。青年の姿になっている。出所の日、そこに一人の女性が現れる。もちろん、それは六代目ハローだったあの少女の成長した姿であった。

このあと、エピローグとして、「懲役339年が経過したその日」が、現代の世界として描かれ、物語は終幕である。

漫画「懲役339年」4巻の感想

懲役339年(4巻)

というわけで以上、懲役339年全4巻の紹介を終える。久々に本当に本心から他人にお勧めしまくりたい傑作に出会った。実にすがすがしい気分である。

設定から伏線から、こうまで綺麗にまとまった作品というのはそうそう見られるものではない。映画化でもされないものであろうか。


懲役339年(1巻)

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