漫画「懲役339年」3巻ネタバレ!最終章突入…水面下の計画が遂に実行されていく!?

懲役339年(3巻)

懲役339年、第五部、最終章に突入である。

懲役339年(2巻)

漫画「懲役339年」3巻あらすじ

重要な新キャラクターがふたり。まず、六代目ハロー。今度は監獄の囚人ではない。自由の身になったというわけではないが、今度は女の子(小さい子供)で、「奇跡の巫女」と呼ばれている。それからもう一人は、法皇ユースティティア8世。こっちも子供である。初登場だが法皇というのはこの世界には昔から存在していたらしい。

何でも、この世界で唯一、前世の記憶を持ったまま生まれてくる存在が法皇なのだそうである。どっかで聞いたことのあるような話のような気がしなくもないがこの問題については深堀りするのはやめておこう。

登場人物の多い作品であるのだが、最重要人物としてもう一人名前を挙げておく。皇憲隊隊長、オレンジマン少将(地位は五部開始時点)。名前は出さなかったが、だいぶ前から登場してはいたキャラクターである。すごい野心家で、いろんな策略を練っている。彼の野望の最終目標については、また後ほど。

漫画「懲役339年」3巻ネタバレ

法皇はわがままな子供である。六代目ハローは立場が立場なので従順で、無口。この二人が最終章のキーパーソンであるわけだが、5代目ハローが表向き死んだことになってから、今まで何がどうなっていたかというと。

メーゲンは地下で着実に勢力を拡大し、そして五代目ハローは成長を遂げてメーゲンのリーダーになっている。

メーゲンの仲間の中には聖職者までもが含まれる。神を信じることをやめたからメーゲンの仲間になったというわけではない。メーゲンには色々な考えの持ち主がいるが、指導原理としては、別に神の存在そのものを否定しているわけではない。輪廻転生や神の存在については分からないが、ともかく現在の政府は腐敗している、打倒しなければならない、という一点において意見を集約し、活動を続けているというわけである。

法皇と六代目ハローの方にもたびたびスポットライトは当たるのだが、物語そのものはやはりメーゲンの動きを中心に展開していく。今回の目標は、民衆を蜂起させることと、そして六代目ハローを手中に収めることである。

そのための機会として、「大祭典」という宗教行事が利用される。大祭典は、端的に言うと法皇が民衆の前に姿を現して、自分の前世の記憶やらなんやらについてお言葉を宣べる儀式のことである。

だが、実際には法皇ユースティティアには前世の記憶なんてものはない。実はからくりがあって、特殊な薬のようなものを使って催眠状態にした法皇に、演説するべき内容を植え付けているというのがその実態である。

ところが。この特殊な薬、空腹状態でないと効果が半減してしまうという特徴がある。だから儀式のために法皇は特別な食事をさせられていたのだが、そこは子供である。こっそり隠しておいたおかしをハローと一緒にこっそり食べた法皇は、儀式の途中で目を覚ましてしまったのだ。

このままでは演説ができない、どうしよう、というところで、その場を五代目ハローが制圧し、民衆を前に演説を始める。大神官が出てきて制止しようとするのだが、そこで法皇が意外な言葉を発する。

「余が許す。続きを話してみよ」。

3巻のストーリーはここまでである。残り1巻。

漫画「懲役339年」3巻の感想

懲役339年(3巻)

2巻で書いた通り本当に面白い作品なんだが、それを踏まえてなお一つだけ苦言を呈したいことがある。

1巻で書いた通りこの作品の作者は当時漫画執筆経験が浅かったそうなので(懲役339年は大分前の作品なので、今は次の作品まで完結しているが)、キャラの書き分けや、特に「同じキャラクターが年を取った姿」の描写がどうにもつたないのである。部にまたがって再登場するキャラは再登場のたびに「このキャラは誰それです」と説明が書いてあるからいいが、正直登場人物が多いのもあいまって混乱する。

まあ、名作であることに変わりはないのであるが。

では次は、最終巻となる4巻を紹介するとしよう。


懲役339年(1巻)

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