TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【16巻ネタバレ】ツヨシの弟の背景が明かされる！？

物語の展開はようやく落ち着いてきて、ツヨシの強さの秘密が明らかになってきたりもする「TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには」16巻である。

TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【16巻】あらすじ

ざっくり一言で言うと繋ぎの巻であり、予定されている5vs5バトルは始まらないし、愛之助たちはトレーニングしているだけだし、大河内老人たちにしても情報収集しているところくらいしか描かれない。そういう「伏線を解きほぐし、また仕掛けていく」巻となる。

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まずはツヨシの弟のタケシと愛之助がスパーリングをしているシーンから。二人はただのスパーリングだというのにやたら熱くなり始めるので、見かねてニキータが止める。これ以上ヒートアップして怪我でもしたらどうするのか、と。ニキータは割と冷静で、常識人としての立ち回りをする感じになっている。

さて、この日のトレーニングは終わったので風呂に入る。愛之助は風呂でタケシと遭遇した。身体を見たら下半身の筋肉がものすごいのでびっくりする。いったいどんなトレーニングをしたのかと聞くと、「四股」だという。相撲でいうところのあの「四股」だそうである。

もっと話を聞き出そうとする愛之助だが、他のみんなもツヨシについての話は聞きたいわけで、それは食事の席で（みんないる場で）やろう、ということになる。

割と長いタケシの自分語りが始まる。まず、血縁上、タケシと強は同じ父母の子だそうである。しかし彼はハワイ生まれハワイ育ち。どういうことかというと、実は試験管ベビーなのだという。ツヨシと同じ両親の受精卵を、代理母に出産させて生まれたのがタケシである。

さて、んで剛田家であるが、剛田流という格闘術を受け継ぐ家系であるらしい。そしてその剛田流の神髄は「氣」。

ここで愛之助が口を挟む。中国拳法で習ったが、氣とは呼吸法のこと、あるいは全身の力の流れのコントロールなどを言うのであって、不思議な力などではないはずだ、と。ニキータも口を挟む。システマでも呼吸法は大事だ、と。

ところがタケシは言う。氣というのは言ってしまえば超常の力であり、それをコントロールするのが剛田流の神髄で、ついでに言うと5歳までに開花させないと完全に使えるようにはなれない、と。

翌日から愛之助はタケシについて氣のコントロールを学び始める。で、さらなる成長を遂げ、組手でニキータを驚かせるほどの実力を得るに至った。らしい。まだ本格的な戦闘には達していないけど。

一方、ツヨシの両親。両方とも出てくる。どっちもちょっとだが。母は新たに生まれた娘とともに平和な暮らしをしているらしいのだが、顔はツヨシに似ていて、かなり怖い雰囲気の女性である。

父はまだアメリカにいるらしく、官房長官に連絡してくる。

一方、まだ獄中にいるツヨシ。さすがにいい加減自分の置かれている立場を理解したらしく、大河内老人に「いう事を聞くなら釈放させてやる」と言われているのを、強く拒絶する。売られた喧嘩は買ってやる、だそうである。

最後に大河内老人のターン。ツヨシを理解する上ではどうやら母親が重要なキーを握っているらしい、ということを理解するに至り、なんだか情報収集を始める。

16巻はだいたい、そんなところである。

ネット上の評判を見ていると正直評価が落ちて行っているようなのだが、個人的にはこの展開、嫌いじゃない。だって、ツヨシが戦いまくるより、愛之助の成長とかを見ている方が楽しい作品だ、というのが基本なので……。

16巻まで読んできて、やっぱり思うのはこの物語の構造上の主人公は愛之助だということである。これからも頑張ってほしいものだ。

原作・著者丸山恭右 / Zoo

価格660円（税込）

“最強”を求めた者が必ず行きつく人物。　その名は「TSUYOSHI」。　「最強」ということ以外、謎に包まれた彼は一体何者なのか――！？

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