漫画「TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには」急転直下の14巻。
目次
TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【14巻】あらすじ
国家権力が敵に回る。
国家権力以外の権力構造すらも敵に回る。ざっくり言うと、強は逮捕されてしまうのである。そういう巻になっている。
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TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【14巻】ネタバレ
前巻までの話が終わって試合会場から出た直後、強は照を追い払ってしまう。世話になったな、じゃあな、とか言って。照は食い下がろうとするのだが（子分根性がすっかり板についている）、強は照を巻き込みたくなかったらしい。今度は本当にやばい（何がやばいのかは分からないが本能的に自分がピンチだと把握している）、ということで、とりあえず家に帰ろうとしたのだが途中で警察官に包囲され、手錠をかけられてしまった。逮捕である。現行犯とかではなく、令状がちゃんと出ている。
罪状はいろいろあるのだが、というかなんでもかんでもあることないこと罪を着せられている感じなのだが、一つには「違法薬物」というのがある。逮捕されて連れて行かれた先はちゃんとした警察署ではあるので、とりあえず尿検査をしたらえぐい陽性反応が出た。拉致られたときに例のロシア人どもが変な薬を打ったせいであるわけで、強もそう主張するのだが、取り調べの警官たちは話を聞いてくれない。なんだか凶悪犯扱いされていて、とても待遇が悪いのである。まあ罪を認めていないのだから当然といえば当然ではあるのだが。
で、警官はすぐに引っ込んで検察官の取り調べが始まる。ここで、強に唯一同情的な態度を見せる下っ端の警官が「君には弁護士を呼ぶ権利がある」と教えてくれたので、当番弁護士というのを呼ぶ。呼んだ。話を聞いてくれて、味方をすると言ってくれた。
ところが、この弁護士がなんととんでもないことに、大河内老人の差し金で、強から見れば完全に敵（強はまったくそれに気付いていない）なのである。
で、もちろんちゃんとした弁護とかしてもらえないので（まだ裁判は始まってないけど）、当分拘留される、と明らかになったところで、強ついにキレる。接見の場の透明のボードを素手でぶち破ろうとして殺気を放ち、警官に銃を抜かれる。ちなみにこの場面まで、一度も暴力は振るっていなかった強である。結局、「裁判で勝ちましょう」とインチキ弁護士に説得されて大人しくなるのだが。
さて、鍵宮と大河内が出てきて会話を交わす。実は強は以前に大河内から自分の配下になるように誘われていた、という話が出てくる。読者としては初耳だが、鍵宮は別に驚かない。彼にしてみれば簡単に推測できることらしい。強が断ったので大河内は怒って、自分の権力でもって強をねじ伏せようとしているということなわけである。
ちなみに幕間で、愛之助が健康を取り戻し、格闘家として復活したりもしている。で、強に起きていることについて何も知らない（連絡を取ろうとするのだが、取れない）ので、いつものコンビニに会いに行こうとして空振りしたりしている。最後のページでは愛之助が照に会いに来たところで終わりである。
TSUYOSHI 誰も勝てないアイツには【14巻】感想
正直言って、鬱展開と言って差し支えない。「武力という面では超絶強いが、権力には弱い」というキャラクター像はそんなに珍しいものではないわけだが、ここまで権力に弱く、そして喧嘩以外何もできない（一般常識レベルの法知識すらない。見ていて悲しくなってくる）というのは、ある意味では新しいことは新しいような気がする。読んでいて楽しいかどうかはさておき。
このあと、現時点で16巻まで出ているのだが、どうするんだろう本当に一体……。喧嘩して倒せばいいという相手ばかりではない、というのはリアルではあるんだけど、一度これをやっちゃうとそれは本当に乗り越えられない壁になってしまうわけで。うーん。
TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには
“最強”を求めた者が必ず行きつく人物。 その名は「TSUYOSHI」。 「最強」ということ以外、謎に包まれた彼は一体何者なのか――！？
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