漫画「専門学校JK」ネタバレ感想!代アニ生徒の実態を暴く実録漫画!

専門学校JK

漫画「専門学校JK」あらすじ

本作はいわゆる「萌え四コマ」である。とはいうものの、萌え四コマの世界にはよくあることであるが、実態を言えば「萌え四コマの皮をかぶった何か」である。なんであるかというと、端的に言ってしまえば「代アニ(代々木アニメーション学院)」の生徒たちの実態を暴いた、まあ実録ものとでも言うべきジャンルの作品だ。

主なキャラクターは五人。大宮はるこ、岡山みにぃ、茅ヶ崎あやね、辻堂ゆき、ここまでの四人は新入生で、15歳。五人目は八丁堀ちえ、先輩なので17歳。

いちおう、この五人のスクールライフを中心に物語が描かれていく。

五人それぞれの「所属学科」というのがあるのだが、代アニは内部での転科が認められていて、またしょっちゅうこの五人組が転科を実際に繰り返すのでややこしいことこの上ないが、そのようなストーリーラインは正直あまり重要ではないのであまり気にしなくていいと思う。

漫画「専門学校JK」ネタバレ

この漫画の「メインコンテンツ」というべき部分は、「代アニの生徒たち(※代アニは実在の専門学校であり、そしてこの漫画は実在の代アニに取材して描かれたものである)の実態というのはこのようなものである」という暴露の部分である。

いちおうティーンの少女たちのキャッキャウフフ的なものも表面的には描かれていたり描かれていなかったりするのだが、そのへんはおまけだ。あるいは薄皮一枚の何か。

さて、具体的に書いていかないことには何も伝わらないと思うので、まずは強烈なやつから一発いってみよう。

毎年何人かは、絵に触れてこなかった学生が入学してくる

代アニの科編成は幅広く、例えば声優になるための科などもあるのだが、これは「マンガ科」「イラスト科」などについての話である。具体的にはアニメーター科に入学し現在一年生の辻堂ゆき15歳の話。

S級(既にプロ経験がある生徒)からC級(ちょっと絵がうまい程度の凡人)までが一般的な生徒であるとして、ごくまれに「まったく絵を描いたことがないにも関わらずイラスト関連の専門科に入学してくる」学生が毎年必ず何人かはいる、のだという。

そういう人間はまったく未知数なので、中には(本当に奇跡的な確率の上では)素質の持ち主もいるのかもしれないが、辻堂の才能のほどはというとZ級である。絶望的。

一度転科するとリセット癖がつく学生は非常に多い

これは八丁堀ちえの話。彼女は入学三年目なのだが、専攻の科では一年生である。なぜかというとどの科に入っても「なんか違う」とかなんとか言い出して転科してしまうからである。

こういう人間も現実にいっぱいいて、それでもなんとか回っているのが代アニというところなのだそうだ。

漫画「専門学校JK」感想

専門学校JK

えー、感想です。正直な感想を行きましょう。実のところ、アニメ・漫画・声優などの専門学校の実態を暴露する系の実録漫画ってジャンル化されるくらい存在しているので、筆者はおおむね一通り描かれているようなことは(そしてここには描かれていないもっとディープな裏話も)知っておりました。

というわけで業界震撼の真相暴露とかなんとか謳っているほど強烈なインパクトは正直受けなかったわけであるのであるが、まあ、こういうジャンル、こういう世界に馴染みのない読者向けとしては、入門用にはいいのかもしれない。これだけのテーマで、ちょうど全2巻でまとまっていることでもあるし。

あ、今言った通りこのシリーズは全2巻である。有体に言ってしまうと2巻で打ち切られたのだそうだ。ただ、電子書籍版の売り上げが意外と(と言っては何かもしれないが)良いとかで、復刊のきざしも見えているそうである。


専門学校JK

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