KILLER APE【5巻ネタバレ感想】怒涛の展開で締められていく結末&完結巻!

KILLER APE(5巻)

KILLER APE』、残念ながら怒涛の打ち切り展開となる5巻である。

KILLER APE

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KILLER APE【5巻あらすじ】

まず一番肝心な、哲平がハウザーの誘いに対してどう回答したのかというところから。

哲平はハウザーの誘いを拒絶してしまう。それではお前はお尋ね者でテロリストになるぞとハウザーは言うのだが、哲平はこう返す。

「勝った叛逆者はどう呼ばれる?英雄だよ」。

このシーンで、唐突にフォークランド紛争篇は終わり、一気に三か月後くらいになって、新展開に突入する。仮想現実空間での戦争ごっこは終わりである。現実世界で、戦争が勃発しようとしている。それを主導しようとしているのはハウザーだ。

KILLER APE【5巻ネタバレ】

まず、哲平の仲間だったスコットとクー(2巻の表紙を飾っている女性キャラ)が、スコットはスパイ罪(実際にスパイだった)、クーは無実の罪で刑務所に捕えられ処刑を待つ日々を送っているのを、救出することになる。

この刑務所というのが、えらいことになっている。例の「アテネの学堂計画」が順調に進んだらしく、テルモピレー隘路の戦いで名高いスパルタ王レオニダスとその部下たちが刑務所を守っているのである。

刑務所に突入した哲平はレオニダスを説得・調略しようと試みるのだが、「武人、戦場を選ばず」とかなんとか言い返されて説得は成功しなかった。だが、刑務所にはスコットとクーのほかにワーテルローの戦いのときに登場したあのハミルトン大佐がいて、しかも哲平のことを記憶しており、仲間になってくれる。

ハミルトンもアテネの学堂計画で作られた、まあいわばコピー人間なのだが、ハウザーの誘いを断ったら投獄されてしまったとかで獄中にいたらしい。

さて、ハウザーは新たな人材を投入して状況の挽回を図る。戦国武将、毛利元就である。説明してなかったかもしれないが舞台は未来の広島なので、土地の名士を出してきたらしい。

ところがこの毛利元就、物凄い戦闘狂で、ハウザーのもとでお飾りにされることが気に食わず、哲平に説得されてあっさりと寝返ってしまう。

急ピッチでさらに物語は進む。毛利元就を失ったハウザーは、今度はハロルド王のコピーを作り出す。哲平を殺させるために。

いっぽう哲平はといえば、WSECとハウザーの陰謀の証拠を突きとめ、それを広島の人々に公開した。広島の人々は怒り、暴動が勃発するのだが、ハウザーはその鎮圧のために軍を投入した。殺戮が始まる。

だが最終的に、哲平がハウザーを銃撃し仕留める(死んではいなかったが)ことで、騒ぎは沈静化された……かに見えたのだが。

他の勢力と和平を結ぶための交渉の席が、爆弾で吹っ飛ばされた。その仕掛人は、哲平の実の兄であった。新たな戦いが始まる?というところで、唐突にばっさりと物語にはエンドマークが打たれる。終わりである。

KILLER APE【5巻の感想】

KILLER APE(5巻)

最終巻感想となるので、総括的なことを書いていこうかと思う。

VR空間で歴史上の英雄と対面し、対決する、というコンセプトは決して悪くなかったと思う。ただいかんせん、この作品、どうしても主人公のキャラの弱さが目立つのである。前作『バンデット』もそうなのだが、この作品の作者は脇役が魅力的で、主人公には平凡なキャラクターが配されているパターンが続いている。

きらりと輝くセンスを持ってはいると思うので、ぜひ次回作で再起をかけて欲しいところであるが。どうなのだろう。そもそも、次の連載はあるんだろうか。そういうところから正直言って既に心配な気分に筆者はなっている。

世の中、良い物なら売れるなんていうほど甘くはないんですよねぇ……。


KILLER APE

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原作・著者河部真道
価格600円(税別)

人工知能が極度に発達した22世紀末。突如、謎の飛行体「GAYLA(ゲイラ)」によってすべてのAIが停止した。人間の兵士すら一人もいない世界で、戦争勃発の危機を予知した大企業は、兵士の養成を決意。主人公・坂本哲平は「人が人を殺す」技術を学ぶために、歴史の中の戦場に飛ばされる。ミッションは「ナポレオンとの決戦」!? 『バンデット』の河部真道が放つ、驚天動地のSFバトルアクション開幕!!

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