スマイリー【1巻ネタバレ】心笑会の闇…迷い込んだ信者と狂気の儀式！不気味過ぎるサスペンス漫画！

『ゴラク』という有名な漫画雑誌の連載作品らしい。新興宗教をテーマにした漫画、『スマイリー』をご紹介する。現在6巻まで刊行済み、まだ連載は続いているそうだ。

スマイリー【1巻】あらすじ

主人公は鴨目友司というさえないフリーライター。結婚歴があるが、娘を亡くしており、妻の恵は行方不明になっている。

ある日、家に宗教の勧誘がやってくる。けんもほろろに追い返そうとするのだが、そいつらが持っていたパンフレットの集合写真に、妻の姿があった。

友司は妻の行方を追うため、その宗教団体、「心笑会」に偽装入信することを決意するのだが……。

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スマイリー【1巻】ネタバレ

心笑会という新興宗教だが、公称では信徒が二万五千人だという。泡沫カルト宗教にしてはそこそこに人がいる。どういう思想で活動しているかというと、「笑いましょう！笑えば幸せになれます！笑うとセロトニンが分泌されてうんぬんかんぬん」という、非常に安っぽい教義を掲げている。ちなみに教祖と名乗る人物は一巻でごく普通に姿を見せるのだが、どう見てもただのおっさんである。

さて、入信した友司、さっそくお布施をむしり取られ、ほら見ろ新興宗教なんて所詮こんなものだ、と納得しているのだが、恵について水を向けてみたところみんなに知らない、と言われる。しかし、どうも嘘っぽい。幹部のひとり（女幹部で、鈴村という女性）が恵のことを知っているらしいのである。

で、ひそかに調査を続けていたところ、尾行中に電話がかかってきた。尾行している当の相手、鈴村からであった。ちなみにその電話は教団には教えていない。なんでこの番号が分かったんですか？と聞いても「心笑会は何でも知っています」とかいうとぼけた返事しか返ってこない。

さて、恵のことである。鈴村は恵について知っているという。ただ、恵はいまいる支部にはいないそうで、なんか本部というところに行くらしい。妻の行方を突き止めたい一心の友司、イニシエーションなのであろう変な洗脳儀式を受けてみたり、なんだり頑張っている。

なんだかんだで教祖の息子なる人物が主催する密儀に参加することに成功したのだが（そこに恵がいると聞かされていた）、そこで行われていたのは、笑顔のまま人間の顔の皮をナイフで剥ぐという狂気の儀式であった。

友司を中心とした展開はそんなところだが、他にも主役っぽい動きをしているキャラクターがひとりいる。友司の友人で、刑事である。心笑会は殺人を辞さないカルト宗教なのでそのヤマを追っているらしいのだが、なんか警察内部でも捜査に圧力がかかったりしているらしく、なかなか仕事がうまくいっていない。

途中で、友司はよく知らないのだが、死体が三つほど上がるシーンがある。窒息死した後に、顔の皮をはがされ、なおかつ頭を潰された死体であった。といったようなところで、次巻紹介に続く。

スマイリー【1巻】感想

基本的にはサスペンス漫画である。ホラーではないだろうと思うが、不気味さの描写に軸が置かれている。みんなが不気味な笑顔で笑っていて不気味、みたいな感じだ。

正直、主人公の妻についての情報が「行方不明である」ということ以外あんまりない。本人も「笑顔が大切」とかいう思想の持主ではあったらしく、もしかしたら教団と何か深いかかわりがあるのかもしれないが1巻の時点では何もつまびらかではない。

ちなみに妻が行方不明になったのは子供が死んだ後らしい。子供というのは病死ではないらしいがそれについてもまだ詳しい解説はない。ないない尽くし。

正直なところ一巻だけ読んでも作品の出来不出来、面白いか面白くないか、いまひとつ判断しがたいのだが、とりあえずはまあ少なくとも2巻の紹介はこれに続く形となるので、それをお待ちいただこう。では。

スマイリー

原作・著者服部未定

価格770円（税込）

愛娘を不慮の事故で亡くしたフリーライターの鴨目友司。絶望した彼は妻にも去られ、抜け殻のような日々を送っていた。だがある日勧誘に来た見知らぬ宗教団体「心笑会」のチラシが彼の運命を変える。そこには音信不通の妻の姿が映っていた…。これは信仰と狂気の物語ーー。邪悪な笑顔が招く教団の黒き闇とは。戦慄の“新興宗教“サスペンス始動！！

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