『JKハルは異世界で娼婦になった』2巻をご紹介する。
JKハルは異世界で娼婦になった【2巻あらすじ】
ものすごくざっくりと言ってしまえば現状、(異世界人とはいえ)いち娼婦の日常を描いているだけの作品であるので、そんな大きなストーリー展開みたいなものはない。
例によって千葉に口説かれたり、ハルが困ったことになっているところをスモーブに助けられて結局スモーブを脱童貞させることになったり、まあ一番大きい展開としては、ハルに好きな男ができる、そのくらいであろうか。
JKハルは異世界で娼婦になった【2巻ネタバレ】
まず一巻巻末の展開からであるが、千葉が「話がある」と持ち掛けてきたのは、ひとりの神官の少女についての話だったらしい。キヨリちゃんという名前で、まあ要するに冒険者でヒーラーなのだが、千葉のことが好きで、一緒に冒険をしたいと考えて頑張ってアプローチをしている最中だ。
キヨリちゃんはハルを千葉の恋人と認識しているのだが、ハル自身にはそんなつもりはまったくないので、二人の会話はいろいろ食い違うが、結局、ハルとしてはどうでもいいことなので「まあ頑張ってね」くらいの流れでテキトーに追い返すことになる。
さて、ハルには仕事があるので仕事である。地球から持ち込んだアイデアということで、ネコミミをつけて客に愛想を振りまく。それなりに客ウケもいい。なのだが、そんなことをやっている間にたまたま、タチの悪い客(権力と財力があるボンボンの不良)に出くわして、店の一階(居酒屋スペース)でひどい目に遭わされる羽目になる。
タチの悪い客とはいえ一応金は出しているのでハルは耐えて奉仕を続けるのだが、そこで割って入るのが例のスモーブ君である。
「もっと高い金を出しますからその人にひどいことをするのはやめてください」というわけだ。
ちなみに、この店の不文律として、二階へ上がってからの娼婦と客に対してはほかの客も口出しはできないが、一階にいる分にはその限りではない、ということらしい。
ボンボン不良も金は持ってるので金をさらに積む。だがスモーブはスモーブで飲食店ギルドの長の息子という立派なボンボンであるので、さらなる大金をバン!と出した上、不良を相手に見栄を切って見せる。最終的に300ルパーの金を出したところで、不良のほうが諦めて引っ込み、金は当然速攻でマダムによって回収され、金を出したのだからスモーブはハルの客である。本人は奥手なので腰が引けてるのだが、ハルがリードして無事、スモーブは童貞を卒業したのであった。
ちなみに、このときの功績が認められ、ハルの料金はマダムにより「70」から「85」ルパーに引き上げられた。
それからその後。ハルは、ある一人の客が、雨の日にだけやってくるということに気づく。
いつも同じ席で黙々と強い酒を飲んでいて、席に女を座らせることはなく(そういう店なんだがな)、したがって女を買ったこともない。そして何よりかにより、すごい美形中年の男性である。
ハルは「この店に来て初めて、自分から寝てみたいと思った」と述べている。
しかし、ちょっと声をかけてみたのだが軽くあしらわれてしまった。手ごわい。
後日、ハルは大雨の中、その男性が街を歩いているのを見かける。名乗り出たっていいのだが、何となく黙って後をつけてしまう。ストーキングである。自宅でも見つけられればしめたものくらいに思っている。だが、偶然なのか気づかれたのか、まかれてしまった。といったようなところで2巻は終わり。
JKハルは異世界で娼婦になった【2巻の感想】
ハルが惚れるイケメンがほんとうにイケメンである。どういう訳ありで、兼娼館の酒場でそんな飲み方をしているのかは謎であるが。
いやしかしそれにしても、この作品の不快描写は本当に不快なのですごい。それを狙ってるのだろうから、あえて「不快だ」と言明しておくことにする。
ちなみに先は気にかかる。では、今巻はといったようなところで。
JKハルは異世界で娼婦になった
どこにでもいる普通の女子高生・小山ハルは、ある日交通事故に遭い、気づいたときには異世界に転移していた。チート能力も授けられず、男しか冒険者になれない状況で、ハルは酒場兼娼館『夜想の青猫亭』で働くことを決意する。同じく現代から転移した同級生・千葉セイジ、娼館で働く女性たちやハルに想いを寄せるスモーブとの出会いを経て、異世界に溶け込み初めたハルを待ち受ける運命とは……。Web上に掲載され、絶賛を受けた異色の異世界転生小説がついにコミカライズ!
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