JKハルは異世界で娼婦になった【ネタバレ感想】体を売る少女の生き様を描く!

JKハルは異世界で娼婦になった

えー、2019年の11月に刊行スタートとなった新シリーズ、『JKハルは異世界で娼婦になった』、始まりの1巻目である。詳しいことは忘れたがもとはけっこう評判になったWEB小説で、そこから小説刊行、コミカライズという過程を辿っている。らしい。

JKハルは異世界で娼婦になった あらすじ

本作品はいわゆるひとつの「異世界転移」ものである。

まあタイトルから分かるように、ハル(本名・小山ハル)という地球人の女子高生が、剣と魔法の異世界に転移するのだ。なんかスキルやらなんやらを神様みたいな人から貰って。

だが、本作品はいわゆる「異世界チート」の類ではない。世界観は過酷で、特に、女性蔑視がひどいというか、ひどく男尊女卑な世界であるので、主人公ハルも娼婦くらいしかやれる仕事がなく、娼婦をやっている。

JKハルは異世界で娼婦になった ネタバレ

JKハルは異世界で娼婦になった

ハルが働いている娼館は「夜想の青猫亭」という。一階は酒場になっていて、ハルはウェイトレスもやっている。一階で客たちに愛想を振りまき、選ばれたウェイトレスは客とともに二階に上がってやることをやるという寸法だ。

ハルは異世界に来ていきなり娼婦になったわけではない。地球で既に十人以上の男性経験があり、中学生の時には援助交際と称される売春に手を染めていたという。

ハルは描かれている顔を見る限りでは外見は綺麗な方なのだが、この世界では若い娘が珍重されるといったような文化はあまりないらしく(この店にそういう客が寄り付かないだけかもしれないが)ハルの売り上げは18人中7位。

ちなみにデビューの月は5位だったが、それが自己記録だそうである。

さて、ハルは一人で異世界に転移してきたわけではない。もう一人、同じ学校の元同級生の、千葉セイジという少年が一緒に事故に遭って転移してきている。で、千葉はハルにとっては常連客であるのだが、ハルからは「気持ちの悪い陰キャ野郎」くらいに思われて嫌われている。千葉の方は明らかにハルに恋愛感情があるのだが。

ハルは千葉とのセックスも含め、異世界での暮らしに全く満足してはいない。早く帰りたい、こんな世界のことは何もかも忘れたい、と思っている。

千葉はといえば、いわゆる「チート能力」を授かってブイブイ言わせており、実力もそれなりである。といってもシビアな世界観の異世界なので、いきなり魔王を退治してきたりとか、そういうことにはならないのだが。

物語の途中から、「夜想の青猫亭」にはもう一人常連客が現れる。といっても、童貞で、二階では遊ばずハルを指名しておしゃべりして(指名料はかかる)、そのまま帰って行く純情な少年である。金持ちの家のボンボンらしいが、太っちょなのでハルからは「スモーブ」と呼ばれている。

さて、物語が動きを見せるのは、ハルが闘技場に見物に行ったあたりからである。千葉はここで結構活躍しているのだが、勝負で負かした相手が千葉を逆恨みし、娼婦をやっているハルを買って八つ当たりしようとする。

ハルは八つ当たりされてはかなわないので、適当にその客をおだてあげ、調子に乗らせて帰したところ、その客は後で千葉を闇討ちし、半殺しの返り討ちにされた。

これちょっとまずくないか?けしかけたの事実上ハルじゃない?というあたりで、千葉がハルに対して「話がある」と持ちかけたところで1巻は終わり。

JKハルは異世界で娼婦になった 感想

JKハルは異世界で娼婦になった

この作品がネット上で評判になったときのことを覚えているが、評価は真っ二つだったように思う。傑作だと推す声と、「不愉快な作品」と断じる声とで、である。

まあ実際、不快なものを不快なままに描いているのでそういう感想が出てくるのは当然といえば当然であるが、凡百の異世界転移ものとは一線を画す作品だったのもまた事実ではある。

あと純粋に、コミカライズの出来だけを言うと、絵もうまいしそこそこの出来栄えではないかと思う。ま、そんなところです。


JKハルは異世界で娼婦になった

JKハルは異世界で娼婦になった

原作・著者平鳥コウ / 山田J太
価格560円(税別)

どこにでもいる普通の女子高生・小山ハルは、ある日交通事故に遭い、気づいたときには異世界に転移していた。チート能力も授けられず、男しか冒険者になれない状況で、ハルは酒場兼娼館『夜想の青猫亭』で働くことを決意する。同じく現代から転移した同級生・千葉セイジ、娼館で働く女性たちやハルに想いを寄せるスモーブとの出会いを経て、異世界に溶け込み初めたハルを待ち受ける運命とは……。Web上に掲載され、絶賛を受けた異色の異世界転生小説がついにコミカライズ!

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