2部も足掛け五巻目にしてようやく1部とのつながりが出てきた。奈美と照彦の話が作中で語られるのである。
予知視【5巻】あらすじ
かなり駆け足でストーリーが進んでいく。
前巻末で頭を殴られた由人だが、やっぱり殴られてはいた。殴られてはいたが死んではいなかった。死んではいなかったが拉致された。拉致した犯人は、一族のはぐれで、他人の能力を奪って悪用しようとする「過激派」であるとのこと。
今巻からその過激派との戦いが本格的に描かれていくことになる。ちなみに早乙女は味方。完全に主人公のバディになっている。
予知視【5巻】ネタバレ
冒頭はだいたいあらすじに書いた通りである。由人が拉致され、主人公はいったん自宅に帰ったところで母親と喧嘩になった。
だが、大事な人を助けるためだとか言って飛びだしていく。
といっても行き先の手がかりもなにもないのだが、基本的に直情径行かつ猪突猛進のこの主人公、とりあえず「一族」の本部のような場所に向かう。一度だけ行ったことがあるので場所を知っていたのである。
予知視の能力が上手に使いこなせるようになったので、行きがかりの駄賃に以前レイプされかけた五人組をボコり倒してから目的地についた主人公、早乙女に出迎えられる。
早乙女は一人ではなく、もう一人貫禄のある中年の男がいた。
彼は「過去視」の能力の持ち主で、他人の記憶を読む瞳術の使い手である。男は「主(あるじ)」とだけ名乗った。この一族の、指導者のひとりであるという。早乙女の上司である。
指導者のひとりに簡単に会えるなんて、と主人公は言うのだが、簡単ではない、それだけお前には期待しているから会うことにしたのだ、と言われる。で、簡単に説明すれば由人の救出には協力するし情報も提供するが、自分たちの目的である過激派の殲滅の手駒となることを要求される。主人公は了承する。
さて、過激派のアジトのひとつに攻め込むと、そこは既に何者かに襲撃されていた。誰かと思えば行方不明になっていた主人公の父親だった。
過去には有していなかった能力を駆使し主人公を苦しめる。ちなみに由人はここにはいなかった。
ここで、過激派のアジトにおいて奈美の情報に接触する。まあ、1巻から3巻にかけて出てきた話がダイジェストで語られるのである。早乙女すらも驚いている。一族にとって当然かなり大きな、重要な話であるらしい。
次はそこに警察から電話がかかってくる。主人公のケータイ宛てに。母親が亡くなったので来て欲しい、と言われる。
「もしかして父親が殺したのでは」と直感する主人公、警察にそれを告げてしまう。死因に不審な点がありよくわからないがその疑いもあるというようなことを言われる。
なんでも、母親の死体は刺された上にミイラ化していたのだという。早乙女によれば、能力を奪われた人間はそうなることがあるらしいというのと、さきほど会ったときに父親が使った能力は母親のものだったということで、これは父親が犯人で間違いないという感じだ。
で、警察からの電話に「いますぐ行きます」みたいなことを言う主人公、早乙女に叱責される。死者に構っている場合か、と。
主人公は言い返す。「行かないなんて言ったら怪しまれるから方便で嘘をついた」と。で、次の過激派拠点に向かうことを凛々しく主人公が宣言して、とりあえず今巻は終わりである。
予知視【5巻】感想
しょうじきどういう文脈で一部から二部に繋がってるのか分からなかったこの作品だが、ようやく話の全容が見えてきた感じである。
しかし一部の主人公とか今どうしてるんですかね。また出てくることもあるのかな。
予知視
「運命とは必然であり、自らの選択である。」そう信じる男は“予知できる眼”を持っていた。絶対に失敗しない、思うがままの日々。しかし、彼はまだ知らない。すでに深く、暗い、大きな渦に呑まれていることを…。それは人が「運命」と呼ぶものなのかもしれない
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