漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」7巻ネタバレ感想!モンスターを呼び寄せるサキュバスの行方は!?

29歳独身中堅冒険者の日常(7巻)

漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」7巻あらすじ

前巻はぜんぜん話として動きらしい動きは無かったが、今回は(この作品の中で言えば)割とかなり大きく話が動く。

まず、リルイがサキュバスとしての新たな能力に目覚める。「魅了の鎖」。「相手を魅了し意のままに操れる」という、いかにもサキュバス然とした恐ろしげな能力である。……もっとも、但し書きが一つある。「人間以外」。

別に人間に対して有効でなくても強力なスキルであることに変わりはないのだが、リルイは地団駄を踏む。なんとなれば、サキュバスとしての力でハジメを籠絡したい、というのが彼女の望みとするところだからである。

さて、そこまではまだいい。
問題は、魅了の鎖の能力が覚醒したことと恐らくは関係があるのだろうと思われるが、リルイが無意識にモンスターを呼び寄せる体質になってしまい、しかも自らの意思でそれをコントロールできることができない、ということの方だ。

29歳独身中堅冒険者の日常(6)

漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」7巻ネタバレ

今巻は第34話から第39話までが収録されている。34話は前巻の続きで、コッコがまだいる。一緒に学校に通う。リルイは文字が読めないので、それを習う。アニャンゴも交えて、新しい友達が出来た。その程度だ。

35話はヴェロニカが主役の、サブエピソード的な物語なので割愛する。36話からがだいたい、あらすじで語ったエピソードに相当する。

まず最初に、ハジメが宿の娘ナタリーとリルイを連れて市に買い物に行くところから。何気なくさっと宿の娘にアクセサリーなどプレゼントするハジメだが、それを後ろで見ているリルイがぶち切れている。だが、若干は成長したと見え、その場で怒りを爆発させたりはしない。自分もかわいこぶりっこして、「リルイもプレゼントほしい」とか言い出す。だが、ハジメがリルイに買い与えたものは、屋台の串焼きであった。

最初からビタイチ変わっていないので何をか今更という話ではあるのだが、リルイはハジメから完全に子供扱いされているし子供扱いしかされていないわけである。

で、リルイはヴェロニカに相談する。同族のよしみである。「魅了の力を使ってでもハジメの心をわがものとしたい」と口にしてはばからないリルイに、ヴェロニカもぎょっとする。リルイは「魅了の力を使いたい」と言うのだが、ヴェロニカが言うにはサキュバスのあいだでもその力には個人差があり、自然に目覚めるときを待つより他はないのだという。

だが翌日、冒険中にたまたま大物のモンスターを仕留めたリルイは魅了の力に目覚めた。これが前述の話に繋がっていくわけである。

「魅了の鎖」は、同時に操れる相手は一体まで。自分よりレベルが高いモンスターは操れないなどの制約がある。だがそれはこの際あまり重要ではない。問題は、モンスターを引き付けてしまうという性質の方である。

リルイが新しい力に目覚めてまもなく、夜、突如として村にモンスターが侵入してきた。モンスターの行動を分析すると、向かっていた先には宿屋くらいしかない(リルイは宿屋にいる)。そんなことが何日か続くうち、ハジメはこの騒動の元凶はどうやらリルイらしい、ということに気付く。

で、リルイが村を追放されでもしたら寝覚めが悪いのでハジメはそれをしばらく黙っておこうと思うのだが、結局バレてしまう。そして、村のみんなで力を合わせてリルイを守ろう、という話になる。次巻に続く。

漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」7巻の感想

29歳独身中堅冒険者の日常(7巻)

ちょっと波乱はあったが、やはり平和な世界の平和な物語である。このヌルさが嫌だというような人は多分そもそもこの作品を7巻も読み進めてはいないだろうと思うし。

ところで、内容とは関係ないが若干、ここに来て絵柄が変わってきた感じがする。リルイも少し大人っぽくなってきたようだ。これはこれでなかなかいいと思う。


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