漫画「波よ聞いてくれ」6巻あらすじ
六巻であるが、当然まだ例の新興宗教団体に監禁されている。克三が方便で「この宗教団体に入信する(フリを)する」とか言い出す。そうすれば外出の機会なども得られ、ひいては脱走のチャンスもあるだろう、という方便である。
ところが新興宗教の方がかなりガチでヤバいアレで、他の信徒との間に子供を作れ、その子供を担保に外出を許可する、とか言って、本当に子供作りを強制しようとしてくるのである。
ツッコミどころはいろいろあるが、まず何年かかるんだよそれ。
漫画「波よ聞いてくれ」6巻ネタバレ
さすがにこれ以上新興宗教のターンが続いてはまずいので、そのへんで事態がようやく展開する。札幌から救助にやってきたラジオ局の仲間、カレー屋の仲間、その他の人々が新興宗教団体の本部に到着するのである。
入口で入れろ入れないの騒ぎになったあと、三人は「夜中だから」ということもあって(夜中なのだ)いったんは帰ろうとするのだが、結局、一人(例のカレー屋の同僚の青年)が悲鳴を聞き付け、本能と直観のままに行動に出てしまう。すなわち、一階ロビーのガラス窓を蹴破って、本部ビルに突撃したのである。こうなってはどうもこうもないので、他のメンバーも突入を開始する。
ちなみに、頑張ってはみても所詮は田舎の小規模施設に過ぎないので、ガラスが全部防弾だったとかそういう落ちはなく、意外とあっさり侵入に成功してしまい、その後も大暴れを展開、まあ色々あるんだが、最終的にはほぼ腕力だけでミナレ達の奪還は成功する。
最後の最後、教祖が悪あがきをして逃走を図ろうとするのだが、ナンバー2の女性が教祖を止め(説得ではなく締め落とし)、事件は解決する。
そして。
札幌に帰ってきたミナレであるが、何しろ最終的には警察が介入して新興宗教団体が一つぶっ潰れるという大事件に巻き込まれてしまったわけなので、帰ってきてからもなにくれとはなく向こうの警察に呼ばれ、行き帰りで大変な目に遭っている。
ここまででページ数的には半分くらいである。
このあとは、カレー屋ボイジャーでの話に戻るのだが、何事もなくミナレがカレー屋の店員として復帰、というわけにはいかなくなっている。城華(たちばな)マキエという、なんか解説に登場させるのは久しぶりな気がするがボイジャーでずっと手伝いをしている女性が、「ゆるやかに縄張りを広げていた」のである。
マキエはDV気質の兄に監禁に近い扱いを受けていた女性であるわけだが、なんとカレー屋に復帰したらその兄までが厨房で鍋を振っていたのでミナレは仰天する。
ラジオDJの方も復帰するが、例の新興宗教事件がそれなりに世間をにぎわせたので、ミナレは中途半端に有名人になっていた。だが、ミナレの番組それ自体の評判の方はというと、なんか微妙に「マンネリ」が生じたりして、リスナーからもそれを指摘されたりなんだりしている。
漫画「波よ聞いてくれ」6巻の感想
一応、巻の後ろ半分から「ラジオと恋愛(ただしミナレは絡まない)の話」に戻りはするのだが、なんというかやっぱり新興宗教編のインパクトは強かった。後半の話のインパクトがそれに負けている感は否めない。
なお、細かい話をするとこの作品の舞台は「2015年の札幌」だそうである。連載開始は2014年なので、当初は未来の話だったのだ。それがどんどん過去になっている。長期連載にはよくあることなのだが。10年も連載していると、当初は普通だったはずの携帯電話の厚さがどんどん「あれ?なんかこれスマホ分厚くない?」ってなるものだし。どうでもいいか。
波よ聞いてくれ
舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!
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