波よ聞いてくれ【7巻ネタバレ感想】ざっくり新章突入!引きこもり編スタート!

波よ聞いてくれ

波よ聞いてくれ』7巻である。ちなみに、この作品も2020年4月からアニメ化だそうだ。

波よ聞いてくれ【7巻あらすじ】

ざっくり新章突入という感じで、大きく分けると二つのエピソードが主軸をなす。

まず、主人公ミナレのラジオ番組の企画で、引きこもりの青年を社会復帰させるのに挑戦するという、割と無茶なことをやりだす。

あの手この手でそれを進めていたら、なんと大地震が発生する。物語の舞台は2015年の北海道なので、史実とは時系列は合っていないのだが2018年の北海道胆振東部地震を下敷きにした展開である。

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波よ聞いてくれ【7巻ネタバレ】

波よ聞いてくれ

そもそもの経緯は、主婦を名乗る人物から「息子が引きこもりなので何とかしてほしい」という依頼が来た、ということであるらしい。正直、一介のラジオ番組にどうにかできるような問題ではないような気もするのだが、ともあれ、ミナレがその引きこもりを説得する、家族にもインタビューをする、成否は問わずその結果をドキュメンタリーにして放送する、という企画である。

ところが、来てみたら想像以上に事態はややこしかった。まず、主婦を名乗る依頼人、これが主婦ではなかった。現在この家庭は、母親、その娘、そして義理の息子という三人家族なのだが、依頼人は実際には母親ではなく娘のほうだったのである。

なぜ義理の息子なのかというと、もともとは再婚家庭で、息子の実父、そして息子の実妹、その二人を加えた五人家族だったのだが、実父と実妹が交通事故で亡くなり、このいびつな関係の三人が残ってしまったという状況なのである。

さて、家族の許可を得ているとはいえかなり強引な手段で引きこもりの部屋に押し入ったミナレであるが、その部屋であるものを発見する。人形、であった。ただの人形ではない。ハンドメイドの品だ。引きこもり青年が、自分で作ったらしい。亡くなった妹に似せて。やはりどうやら、そのへんがトラウマで引きこもりになっているらしい。

掘り下げていくともっと複雑で面倒な事情もあったのだが、そのへんは割愛する。ともかく、ミナレは引きこもり青年に活を入れるべく、一計を案じた。部屋からその人形を盗み出し、知り合いの少年(宗教団体編で出てきたキャラクター)に頼んで女装をしてもらって妹の幽霊を演じさせ、「人形が魂を得て、自分のもとから去っていった」という筋書きで、小芝居を始めたのである。複数回に渡って。

ところが、その小芝居もいよいよ大詰め、というところで、突如大地震が札幌を襲った。震源は胆振であるという。ここからの展開はシリアスである。道路は液状化するわ、大停電は起きるわで、真の意味での非日常が始まる。

藻岩山ラジオはラジオ局であるので、腐ってもこういうときはまじめに報道機関としての使命を帯びて動くことになる。ミナレがやるわけではないが、急遽駆り出されたキャスターが震災報道を開始したり、停電のために停波しそうになっているアンテナをなんとかしたり、なんだりだ。そんなこんなで、大地震編の途中で、いや引きこもり編もまだ解決はしていないのだが、次巻に続く、となる。

波よ聞いてくれ【7巻の感想】

波よ聞いてくれ

実はこれを書いている筆者は札幌在住であるので、胆振震災の札幌大停電を実地で経験している。あれは大変な経験であった。

そもそも、作者があとがきで書くには、地震編を物語に組み込む予定は本来無かったのだという。ただ、実際の北海道のラジオ局などに取材するなか、災害報道はラジオの重大な使命であるので、避けて通るにはいかないと判断したのだとか。

というわけで次巻以降震災の話が続いていくことになると思うが、興味深く先を待たせてもらうこととしよう。


波よ聞いてくれ(1)

波よ聞いてくれ

原作・著者沙村広明
価格600円(税抜)

舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧誘されるミナレを中心に、個性あふれる面々の人生が激しく動き出す。まさに、波よ聞いてくれ、なのだ!

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