今回表紙を飾っているのはタマモクロス。
4巻紹介でも出てきた、オグリの生涯でも最大級のライバルと言うべきウマ娘の一人である。
ウマ娘シンデレラグレイ【5巻】あらすじ
まあ、既に何度も説明している通り、この作品は（馬が人間型の美少女になっているという点だけを除外すれば）史実に非常に忠実に進んでいく作品なので、レースの結果は分かっているのである。史実通り、初めて挑んだG1レース天皇賞で、オグリキャップはタマモクロスに破れて二着に終わる。
さて、で次のレースだが、オグリが出るのはジャパンカップというレースである。
なのだが、5巻では次はジャパンカップに出るという説明があるだけで、描写されるのは菊花賞というレース。オグリは出ないのだが、スーパークリークというウマ娘が出て、勝つ。スーパークリークもおそらく本作品において重要なキャラクターとなるであろうひとりである。いずれオグリとも一緒に走る場面が描かれることになるはずなので。
ウマ娘シンデレラグレイ【5巻】ネタバレ
さて、タマモクロスというウマ娘は本来的には「追込」である。ウマ娘のゲームをやっている人には説明不要な概念であるのだがそうでない方もおられようから解説すると、最初からぶっちぎって先頭を走ってそのまま一位をかっ攫うのが「逃げ」、その逆で一番最後に上がってくるのが「追込」である。
ところがこの天皇賞においてタマモクロスはもっと早くから前に出てきてみんなを驚かせる。本人は別として、誰にとっても予想外な展開であった。
ここから、細かい展開を細かく追っていくと詳細な情報はいろいろあるのだが、天皇賞は2000メートルの比較的長めのレースであるので、オグリはじっくりと後ろに構えて差しを狙っていく。
で、最後の直線。タマモクロスもオグリキャップもほぼ足は限界、というところで、末脚の力はほぼ互角、前を走ってるタマモクロスがやや有利か、と思われたところで。突然、タマモクロスが覚醒する。なんだか知らんが、領域（ゾーン）とかいう能力（？）みたいなものに目覚めたらしい。それは一流馬なら持っていて当然のものであるらしい。なんだか知らんが、とにかくゾーンの力で最後にいきなり再加速したタマモクロスはそのままゴールを切って一位となった。
さて、オグリキャップは単純な性格なので、負けたからって落ち込むとか悔しがるとかそういうところをあまり見せたりはしない。むしろやる気になっている。タマモクロスを生涯のライバルと定めた感じで、次は「タマと走れるから」という理由でジャパンカップらしい。
というところで、スーパークリークにスポットライトが当たる。スーパークリークはオグリキャップとは違い、ステイヤーといって、長距離を得意とするウマ娘である。菊花賞は3000メートル。相性がよいというわけだ。で、ヤエノムテキというウマ娘を破って（ちなみにヤエノムテキもあとあとまた重要な役回りで出てくるはずである）、菊花賞馬の名誉を勝ち取る。
さて次はジャパンカップである。ジャパンカップというのは特殊なレースである。何が特殊かというと、開催地は日本であるがこれは国際レースなので、外国馬……じゃなかった外国ウマ娘が大勢参加するのである。もちろん日本のウマ娘も出るが、日本代表、みたいな扱いになる。
で、ジャパンカップに出場するために来日したウマ娘がちょっと紹介されて、次巻に続く、となる。
ウマ娘シンデレラグレイ【5巻】感想
正直な話をひとつしよう。筆者はウマ娘のゲームをやっていたのだが、そっちは引退してしまった。つまらないからやめたというわけではないのだが、やめたものは事実やめたのである。出て来たときは騒がれたものだが、当時ほどの絶頂の人気はさすがにもうない。だからやめたわけでもないけど。
しかし、この漫画を読むのはたぶんやめない。なぜなら原作（ゲーム版のこと）以上に熱い展開が、この作品では見られるからである。ではまた次巻の紹介で。
ウマ娘 シンデレラグレイ
寂れたカサマツの地に現れた、ひとりの灰被りの少女。後に“怪物”と呼ばれるその少女は、どこを目指して疾るのか――。地方から中央の伝説へ。青春“駆ける”シンデレラストーリー、遂に出走!!
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✅ ウマ娘シンデレラグレイ【6巻ネタバレ】外国ウマ娘も登場して白熱するジャパンカップ編！
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