漫画「ヤオチノ乱」ネタバレ感想!現代忍者のバトルロワイヤル開幕!

ヤオチノ乱

ヤオチノ乱』をご紹介する。これがデビュー作という新人の作品である。

漫画「ヤオチノ乱」あらすじ

時は平成末期。つまり現代。なんだけど、「ニンジャがいる日本」である。

現代に忍者がいるというのが別にそんなに奇想だというわけではないが、この漫画の特色に挙げるべきところは、忍者の使用する技能のたぐいなどが極めて「現代的」で、現代文明の中に綺麗に溶け込んでいるということ。魔法みたいな術は使えないし、ケータイ電話はあるんだから使う、みたいな世界だ。

まさに「現実にニンジャがいたら」というわけである。

主人公はキリネという少女で、その相棒役を務めるのはシンヤという少年。優秀なニンジャ二名を選抜するため、池袋駅を中心とした一帯にエリアを定めて、バトルロワイヤルをやっている(見張りはちゃんといて、エリアから出たり、その他色々決まり事を破ると失格)。それにキリネとシンヤが勝ち残れるか? というのが目下のところのストーリーラインである。

漫画「ヤオチノ乱」ネタバレ

参加者たち(みんな現代ニンジャ)は各自、自分の「ペンダント」を持っている。参加者は40名、全員がクモの毒を受けていて、各員のペンダントの中にはそれを解毒する薬が入っている(壊さないと取り出せないが)。ペンダントを失ったり、自分のペンダントから薬を出した者はみな失格である。

冒頭。キリネは敵がいないか、喫茶店のテラス席に座って探している。通りすがりの不良風の少女が怪しい、ということになる。手元に武器を隠しているようなそぶりがある、というのだ。

で、キリネとシンヤとそれぞれで尾行を始めるのだが、このシンヤというのがびっくりするほど尾行が下手である。尾行以外の面でみても、まったく無能というかニンジャに向いていないようにしか見えない。

だが、二重尾行をかけられた挙句に挟み撃ちにされ、女の子二人組(どっちもニンジャ)に襲撃された途端にシンヤは豹変した。劇的に戦闘能力が向上し、身のこなしなどが別人のそれのようになったのである。

ところが、挟み撃ちの片割れは実は敵のニンジャの片割れを倒して入れ替わってきたキリネであった。キリネは正体を明かし、シンヤが実はすごかったので「見直した」みたいなことを言うのだが、ここでシンヤがまたおかしなことを喋り出す。なんと、豹変していた間のことを何も覚えていない、らしいのである。キリネが見る限りでは嘘をついているようには見えない、という。

無能なニンジャを装っているが実は有能、という忍者の手管は昔から存在するのでそれなのか、それともシンヤは二重人格もしくはそれに類する特殊能力の使い手なのか。詳細は一巻の範疇ではまだ明かされない。

さて、最初の薬を手に入れてとりあえず一息、というところで、「寝るところはどうするか」という問題になる。ニンジャといっても人間なので寝たり食ったりしなければならないのである。試験期間は一ヶ月なのだが、資金は五万円しか渡されていないらしい。その金額からスタートしてサバイバルするのも試験のうちなのだろうとは思うが。

で、その金額で泊まれるところ、ネットカフェに行く。どうせみんな似たような環境にいるのだから他の試験生もいるだろうし、そいつを倒して金とペンダントを奪おう、という算段である。

で、案の定というかネットカフェに入ろうとしたらいきなり仕掛けてくる敵がいた。唐辛子スプレーで撃退である。苦無とかスリケンとかは出てこない。手作り感満載だ。

そいつの相棒もネットカフェにいるので、それはシンヤが発見、金を奪うことにも成功する。そんなこんなで、二巻に続く。

漫画「ヤオチノ乱」感想

ヤオチノ乱

最近の新人漫画家はしみじみとつくづくレベルが高いなと感じさせてくれる作品である。恐ろしい世の中だ。


ヤオチノ乱

ヤオチノ乱

原作・著者泉仁優一
価格600円(税別)

現代に忍者は生きている――。スパイ天国と称される我が国にあって、本当は世界最強の諜報集団が存在し、護国の柱となっているのをご存知だろうか? いわんや忍者のことである。「八百蜘」なる一族に生まれ育った少女・キリネは、とある「大会」に参加していた。その表向きの目的は、日本代表の忍者を選抜すること。しかしその実態は、四日以内に他の参加者を間引かなければ自身が絶命するという凄絶なるサヴァイバルであった。

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