太陽と月の鋼【3巻ネタバレ】江戸を舞台にした異能力バトルアクションが開始!?

太陽と月の鋼(3)

太陽と月の鋼、3巻が刊行された。

太陽と月の鋼【3巻】あらすじ

太陽と月の鋼(3)

2巻紹介で「旅立つことになる」とか書いたような気がするのだが、3巻を通して舞台はずっと江戸のままである。一向に話が進まない。これ、ちゃんと連載が続くのなら何十巻という大長編になることは間違いないと思う。それはさておき。

3巻はほとんど、例の追っ手たちの一人、蟲使いの女とのバトルにページが費やされている。敵は「土御門家」なのだが、土御門家の中には鋼之助と明の味方をしてくれる人間も混じってたりなんかして、なかなか話は複雑になっている。

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太陽と月の鋼(2)

太陽と月の鋼【3巻】ネタバレ

太陽と月の鋼(3)

えー、鋼之助が自分の屋敷で敵に襲われていたところから始まるわけだが、結局逃げることにした。そのまま旅立つつもりなのか、それともいったん戻ってくるのか、そのへんはよく分からないがとにかく出発である。

で、土御門家というのは宗家は陰陽師だが、ほかにもいろんな種類の「通力使い」がいる大規模な集団であるらしい、ということが分かる。

適当に街中を走った鋼之助と明、気がついたら小塚原に辿り着いていた。江戸時代に実在した処刑場である。そこにも追っ手が網を張っていて、襲われた。斑(まだら)という名の女である。

蟲を使役して戦う。鋼之助はやられてしまいそうになる。が、明が松明に火を付けて振り回してなんとか状況を打開する。

で、そこから斑という女の回想シーンが始まる。かなり長い。「蟲にまみれて生まれてきた」とか、被差別者としてしいたげられていたとか、めちゃくちゃキツい内容である。

で、しまいには無実の罪を着せられて処刑されそうになったのだが、そこを土御門家の人間に助けられた。多分あとでまた出てくるだろうから名前を出しておくが、土御門晴雄(つちみかど はれたけ)という名だそうである。ほんとうに見た目通りの年齢なのかどうかはおいといて、見た目は美少年。斑はこれ以来、彼に忠誠を誓っているらしい。

さて、戦闘はまだ続いている。鋼之助にはろくな戦闘能力などないわけで、諦めそうになるのだが、「月が殺される」というような話を斑から聞かされて、精神を暴走させてしまう。

そうしたらめちゃくちゃパワーアップした。能力を制御はできないのだが、金属の錫杖を操って斑の腕を斬り落としたのである。

このまま暴走しているとまずいことになってしまうとかで明が正気に戻させ、なんとか能力をコントロールしようと頑張ってみることになる。

鋼之助の能力は、案の定というか、金属を自在に操る、というものであった。磁力なのかどうかは明示されていない。あるいは違うのかもしれない。とにかく、明の予知能力では斑の死が見えて、鋼之助が飛ばした釘の攻撃によって実際に斑は命を奪われた。そのあと誰だかよく分からない二人組が鋼之助と明を助けてくれた。3巻はだいたいそんなところである。

太陽と月の鋼【3巻】感想

太陽と月の鋼(3)

正直に言うと、主人公が能力に覚醒しない状態のまま次から次へと戦闘が繰り返されるのでげっそりしかけていたところだったのだが、ようやく覚醒パワーアップを遂げたのでその問題はチャラということにしよう。

たぶんこの巻限りの使い捨てと思われる斑というキャラクターが異様に暗い過去を持っていて、しかもその過去篇が延々展開される、というのも正直なところげっぷが出るような気分がしないでもなかったが、しかしそれも面白いことは面白いので良しとする。

全体としては、やはり異能力バトルアクションという色彩がかなり強くなってきた感じがある。間違っても、時代劇、ではない。考証もかなり無茶苦茶だし、こんな時代劇は時代劇ではないと思う。しかし何にせよ、次の巻も楽しみに待つとしたい。


太陽と月の鋼

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原作・著者松浦だるま
価格605円(税込)

『累』の松浦だるまが描く新たなる世界!時は天保。うだつの上がらぬ下級武士、竜土鋼之助。亡き父母の願いは、ただ立派な“武士”として生きること――しかし鋼之助には、それができぬ“ある理由”が……

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