漫画「ドラゴン、家を買う。」4巻ネタバレ!魔王兼不動産屋の過去編が展開の注目巻!

ドラゴン、家を買う。(4巻)

漫画「ドラゴン、家を買う。」4巻あらすじ

ドラゴン、家を買う。』4巻なわけであるが、いきなり趣が変わる。

主人公レティの話は一巻ほぼまるまる置いておいて、魔王兼不動産屋ディアリアの回想&過去篇が展開されるのである。

ドラゴン、家を買う(3)

漫画「ドラゴン、家を買う。」4巻ネタバレ

ドラゴン、家を買う。(4巻)

いつもポーカーフェイスで何を考えているのかよく分からず、エルフと言う種族と魔王という職業のおかげでいったい何歳なのかもさっぱり分からないディアリアであるが、昔は子供だったのだという事実が判明してレティは驚く(あなたは私を何だと思ってたんですかとディアリアに突っ込まれる)。

この物語の世界におけるエルフという種族は、幾万年の昔には地上に繁栄を極めていたらしいのだが、ディアリアが生まれた頃(千年とちょっと前)になると世界樹というところに里を作って、他の種族とはあまり交わることなくエルフ族だけで暮らしていたらしい。そのエルフのコミュニティの中で、子供だった頃の、知的好奇心旺盛だった頃のディアリアは異端児であった。無表情は当時からなのだが、頭はいいのに反抗的で、プライドの高い、まあ要するにお子様だったのである。

さて、ディアリアは「留学」と称して里を追い出された。エルフの里よりはるか北、アーガット海の近くにヨルムンガンドという千里を見通す知識を持つ大蛇(半端な大っぷりではなく、並べるとドラゴンですら小動物に見えるくらいの超巨体を持つ)がいて、そこで弟子として色々なことを学ぶことになったのである。

ヨルムンガンドは友好的で、師匠を引き受けることもやぶさかではなく、それはよかったのだが問題が一つあった。家である。この頃のディアリアは不動産鑑定士でもなんでもないわけだが、ヨルムンガンドのいる場所の近くに家を建ててもすぐ壊れてしまうのだ。ヨルムンガンドが少し動けば大地震が起こるし、ちょっとかすっただけでも頑丈な建物が崩壊してしまうような最強無敵の生物のことであるし。

結局、ヨルムンガンドの頭の上にテントを張って暮らすことにしたディアリアであった。その状態で数百年くらい過ぎたらしく、既に青年の姿になっているディアリアは、くじ引きで「魔王の地位」を当ててしまった。この世界における、またこの時代における魔王の地位というのは名誉職に過ぎず、要するに誰でも良かったのだが、魔力が高いということでマジックアイテムの導きによりディアリアが選ばれてしまったのである。

逃走を図るディアリアだが、結局拝み倒され、名前だけの魔王に就任した。彼が魔王をやっているのはそういうことであったらしい。

名ばかりの魔王が就任してまた数百年が過ぎた。そしてある日、ディアリアのもとにバーニーと名乗る黒竜が現れた。ディアリアに家を見繕ってほしい、という。

私は不動産屋でもなんでもないと言って追い返そうとするディアリアだが、バーニーの嘆願や泣き落としやわがままに翻弄され、結局二人で家探しの旅に出ることになる。

バーニーはレティとは違い、「暗黒竜」の異名で恐れられる(ガチで)強大な竜である。人間に狙われて困っているので安全な住処が欲しい、なんとなれば嫁さんが欲しいからだ、ということであった。

この頃のディアリアは感情表現も豊かで、バーニーとは喧嘩になることも多かった。だがやがては両者は友情をはぐくむようになり、最後はバーニーのためにディアリアが島を一つ魔法で創り出し、そこに家を作ることで百年に渡る家探しの旅を終えたのだった。

もっとも島を作るというのはいろいろ無茶で手続き上の問題などもあり、レティのために同じことをするわけにはいかないらしい。

バーニーは無事嫁さんも迎えて、今もそこで暮らしているらしい。便りがないのがよい便り、という感じに。

漫画「ドラゴン、家を買う。」4巻の感想

ドラゴン、家を買う。(4巻)

正直なところダレかけていたところもあったこのシリーズ、過去回想編でいい感じにピリッと締まったと思う。ここからまた話はレティの家探しの旅に戻るのだと思うが、新鮮な感覚で次巻を迎えられそうだ。


ドラゴン、家を買う。

ドラゴン、家を買う。

原作・著者多貫カヲ / 絢薔子
価格550円(税込)

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