漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」6巻ネタバレ感想!6巻まで来ても実に平和で穏やかなファンタジー漫画!

29歳独身中堅冒険者の日常(6)

この漫画も6巻まで来た。この巻の中だけでも季節がいくつか巡っているのだが、主人公は29歳のままである。たぶんサザエさん時空というやつだ。リルイも年取らないし。

29歳独身中堅冒険者の日常(5)

漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」6巻あらすじ

ざっくりとしたあらすじ。

ヴェロニカがいい加減自分の店に帰ろうかとか言い出すけど結局帰らない(どんだけ宿屋に住んでるんだ……)。

アニャンゴが鉱石集めをして、鍛冶に初挑戦して、どうにかこうにか魔法のナイフを一本作り上げる。

新キャラが出てくる。

えーと……その程度。物語としての動きはほとんどない。実に平和。とても平和。いろんな漫画を読む合間にこれを読んでいるわけですが、これはもうほとんどオアシスです。

漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」6巻ネタバレ

ヴェロニカだが、髪が長い。今は冒険者はやっていないし、職業柄(彼女は娼婦宿の経営者)その方がいいからであろう。だが、何のどういう感情からか、ハジメの髪をヘアカットしようとか言い出す。ハジメも素直に刈られるのだが……リルイが居眠りをしたハジメにちょっかいをだして、こともあろうに丸坊主頭にしてしまった。

さすがにまずいことをしたと思っているリルイだが、正直に名乗り出ない。ところが、そんなことをしている間に、なんとヴェロニカが強力な大蜘蛛のモンスターに攫われてしまった。ギルドからも特別依頼が出て、ハジメとリルイが救出に向かうことになる。

救出自体は成功するのだが、ヴェロニカは蜘蛛の巣に絡んだ自分の髪を短く切らざるを得なかった。なおリルイの悪戯はそっこうでバレてげんこつをもらった。で、何が目的なんだか分からないが、結局ヴェロニカはそのまままだ街にいる。実はやっぱりハジメに気でもあるんだろうか。リルイのセンサーには引っかからないようだが。

さて、季節はめぐり秋になった。ハジメの毛も無事生えた。秋になると出る鉱石マイマイという生物がいる。害のある生物ではなく、大人しいが、殻に鉱石が生えるのでそれを採収すると鍛冶などに使える。

大変平和なクエストであり、あちこちで人が鉱石をカンカンやっていて、屋台まで出ている始末である。アニャンゴはここでミスリル鉱石をひとつ手に入れた。

そしてアニャンゴは鍛冶に挑戦する。鍛冶といっても、トンテンカンテンやるわけではない。魔法の鍋に鉱石を入れて、間は省くがいろいろすると火の精霊が出てくるので、そいつを倒すとアイテムが手に入るというのがこの世界の鍛冶である。

アニャンゴは一人でやって失敗続きだったが、最後の一回、リルイと一緒にミスリル鉱石を使って無事、魔法の果物ナイフ(ちょっとだけ果物がおいしくなる)を作り上げるのだった。

さて本巻最後のエピソード。鶏人の親子が出てくる。父親は迷宮の研究・探索をしている学者で、娘はませた子供。この子供、コッコというのが大変に口が悪く、リルイと相性が悪い(リルイもそんなに良い子というわけではない。冒険者のはしくれなのだし)。

で、喧嘩したりなんだりするが、最終的にはコッコの方から歩み寄りを見せるのだが……
リルイは思いっきり嫌な顔をするのだった。

漫画「29歳独身中堅冒険者の日常」6巻の感想

29歳独身中堅冒険者の日常(6)

このシリーズ、面白いんだけどさすがに6巻ともなってちょっとだけ不満がある。リルイがサキュバスである意味とか、数えるほどしかシナリオ上活かされていない設定がぼちぼち目立つようになってきたのである。

ちなみに今巻ではヴェロニカの過去回想編がちょっとだけ出てきたが、そんなに深く掘り下げられることもなく軽く流された。

なんか、もうちょっとだけスパイスを効かせたらもうちょっとパリッとするんじゃないかなーという気はする。現状でも80点台くらいではあるのだけれど。


29歳独身中堅冒険者の日常(1)

29歳独身中堅冒険者の日常

原作・著者奈良一平
価格462円(税込)

仕事でダンジョンに潜った冒険者・ハジメは、お腹を空かせた少女・リルイと出会う。親に捨てられ、身寄りのない彼女を一人、放っておくことも出来ず──「俺の仲間になるなら泣くな!!」かくして始まった、二人の共同生活。しかしリルイは「ただの」少女ではなくて……!?

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