漫画「無能なナナ」4巻ネタバレ!友の死が新たな展開を呼ぶ!?

無能なナナ(4)

無能なナナ』第4巻である。転機は3巻におけるジンの登場にあったわけだが、実際大きく作品の骨格自体が変わった感じの4巻目。

無能なナナ(3)

漫画「無能なナナ」4巻あらすじ

今巻の主軸は、「ナナ以外の何者かが殺人事件を起こす」ということである。

さて3巻ラスト、ジンに追い詰められて大ピンチ!という感じだったナナだが、ジンはナナ個人を追い詰める事が目的であるというわけではないらしく(何を大目標にして行動しているのかよく分からない)、ナナを半殺しにして、自室に送り届けて、そのまま帰って行ったらしい。

今後キーパーソンになってくるのは間違いないのでジンについて少しまとめてみよう。

彼の能力は「他人の能力をコピーすること」である。どうするとコピーできるのか、はナナには分からない。コピーした能力の制約条件やデメリットなどは全て引き継いでしまうらしい。そしてもう一つ、コピーの難しい能力もあるらしい(ミチルの能力を使うのは自分には困難であると自分から説明している)。

まとめてはみたがジンは今巻ではたいした出番はない。今巻はいろんな意味でナナ、そしてミチルに焦点が当たる回である。

漫画「無能なナナ」4巻ネタバレ

3巻までほとんど言及のなかったナナの過去、バックボーンなどが初めて明かされる。

何でも、殺人事件に巻き込まれて両親を失い、「委員会」という組織に引き取られたらしい。その殺人事件の犯人が「人類の敵(この世界における超能力者のこと)」なんだそうで(根拠はいまいちよくわからないがナナはそう信じている)、ナナは殺し屋というよりは復讐者だったのである。背後の委員会というのはまだよく分からない。

で、島で起こる事件である。男子寮で死体が出た。ナナはクラスのリーダーであるので、キョウヤが呼びに来る。ナナは自分のことであるから自分が犯人ではないことくらいは分かる。つまり生徒の中に、頭がおかしくなって殺人に手を染めた奴がいるわけだ。

キョウヤとナナ、それぞれに推理を進めていくのだが、最初に疑われたのは殺された男子生徒の恋人である女生徒。風で物体を切断する能力の持ち主で、それを使えば犯行は不可能ではない。

だが結論から言えば犯人は女生徒ではなく、幽体離脱して霊体(?)だけで行動する能力を持った男子生徒である。動機は大したものではなく、人間を殺してみたかった、というだけのことらしい。

犯人の目星が固まったあと、キョウヤとナナは手を組む。ナナの方は霊体の行動を阻害し、キョウヤは本体を確保するという寸法だ。犯人確保には成功するのだが、ナナは犯人に殺されそうになっていたミチルを庇い、致命傷を負う。それを助けたのは後で戻ってきたミチルである。能力を使いすぎたミチルは、力尽きて死亡した。

漫画「無能なナナ」4巻の感想

無能なナナ(4)

ミチルの死を受け、ナナは慟哭(どうこく)する。これまで非情の殺し屋として何人も屠ってきたわけではあるが、唯一最大に心を許していた相手のことであり、そして(ここまで説明していないのですけれども)4巻でうっかり身の上語りをしてしまったりなんだりして、心理的に接近してしまっていたのである。

今巻で初めて分かった……というほどのことでもないがナナはやはり外見通りの年齢の少女であり、人間相応の感性の持ち主であった。ミチルの死は張り詰めていた緊張の糸を断ち切るに十分なものであったかもしれない。

で、次巻の展開だが、どうも流石に死体も増えすぎたことだし、「委員会」とやらの関係者が島にやってくるらしい。やってきたらどうなるのかは分からない。そもそもこの島の生徒たちをどうするつもりでサバイバルゲームをやらせているのかも謎なのだからして。

というわけで、次巻こうご期待。


無能なナナ

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