不滅のあなたへ【12巻ネタバレ感想】長く続いた戦いに終止符…第一部結末へ!

不滅のあなたへ(12巻)

不滅のあなたへ、「第一部(前世編)完」となる12巻。といっても、すぐに第二部(現世編)が始まったらしくマガジン本誌で連載は続いている。また、この作品も2020年10月からアニメ化だそうである。

不滅のあなたへ【12巻あらすじ】

第一部完であるので、当然長く続いてきたレンリル編にも終止符が打たれることになる。ざっくりと結末を書いてしまうと、死者の蘇生を自由自在に操るようになったフシの力によって、都市レンリルの防衛は最終的に成功する。

つまり勝利である。

その後、第一部の結びの部分が説明が難しいのだが、まあそれはネタバレの方で語ろう。

不滅のあなたへ(11巻)

漫画「不滅のあなたへ」11巻ネタバレ感想!不死者同士の果てしない攻防が続く!?

2019年9月3日

不滅のあなたへ【12巻ネタバレ】

不滅のあなたへ(12巻)

では11巻の続きから。復活したマーチの前で、結局フシは「カハクの左手」にすべての変身形態を奪われてしまう。マーチは馬に乗って、フシを助けてくれる誰かを探しに行く。本人は「医者を探す」と言っているが、医者では無理だろう。結局、マーチはボンのところへ行き、ボンを連れてくる。

ボンはここで、自害という手段を選ぶ。自らが死ぬことでフシの新しい「器」の一つとなり、フシを目覚めさせたのである。というわけで、おそらくこの作品ではフシ以外では一番長く登場していたんじゃないかな?と思われるボン、とうとう死んでしまった。死んでしまったが、退場はまだである。

もしかしたら説明していなかったかもしれないが、ボンには霊能力がある。幽霊を見ることができるのである。ボンを獲得したことで、フシも幽霊を見る能力を手にする。

何でも、この世界では、死んだ人間の魂は「楽園」に行くか、「現実にとどまるか」を選ぶことになるらしい。現実にとどまることを選んだ者たちが幽霊である。ボンも幽霊になって、フシの前に姿を現す。

フシは知らなかったが、マーチも、そしてその他の形代(かたしろ)のみんなも、ずっとフシとともにあってフシを見守っていたらしい。

そして、フシは死者の肉体を再構成する能力を持ち、その肉体に魂が入ると、その死者は復活する。そういうからくりであったようである。

で、レンリルの戦死者たちの中で生き返ることを自ら望んだ幽霊たち(楽園へと至ることを望んだ魂も相当数いるものと推測されるがそのへんは描写されていない)は、その場復活してノッカーを駆逐し始めた。こうなればもう、ノッカーを駆逐するのは時間の問題である。ノッカーの方もこの場でレンリルを制圧するのはあきらめたらしく、撤退していく。

さて問題はここからだ。フシは、復活した仲間たちと再会したわけだが、これから長い時間をかけてノッカーを駆逐するための「根」を全世界に張り巡らせていく、という。「みんな」はいったん寿命の尽きるまで生きて、いつかノッカーがいなくなった世界が出来上がったら、その時もう一度生き返ってほしいとフシは求める。

マーチなどは泣いていやがったが、結局そうすることになる。復活したボンも天寿をまっとうしてもう一度死んだ。このへんはダイジェスト的展開である。

で、何百年経ったのか分からないが、ミズハと呼ばれるセーラー服の少女が登場して、13巻に続く。

不滅のあなたへ【12巻の感想】

不滅のあなたへ(12巻)

正直、このところ過酷な戦いが続きすぎてフシの姿が痛々しくて仕方なかったので、「第一部完」による巻き直しは好判断ではなかろうか。

「前世編」だったというからには、現代がフシの「今世」になるのであろうかと思われるが、現代と称される新たな世界で、フシは今度はどんな生を送ることになるのであろうか。正直なところ、予想もつかない。予想もつかないが、楽しみではある。

なお、テレビアニメの話を少しすると、放送はNHKのEテレだとのことだ。


不滅のあなたへ

不滅のあなたへ

原作・著者大今良時
価格420円(税別)

何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

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