漫画「不滅のあなたへ」5巻ネタバレ感想!ある人物の再登場で波乱の展開へ!?

不滅のあなたへ(5)

漫画「不滅のあなたへ」5巻あらすじ

さて、『不滅のあなたへ』5巻、現在は「監獄島ジャナンダ編」である。ちなみに次巻予告に書いてあるのだがこの編は6巻で終わるとのこと。

ジャナンダはまあ要するに犯罪者が流刑にされてくる土地なのだが、どこか特定の国家などの管轄のもとにあるわけではない。無茶な話ではないかとは思わなくもないが囚人たち(といってもごく一部の凶悪犯を除いては牢獄などなく、島で暮らしている)の自治によって運営されているのだという。

ここでは、闘技大会によって「島長」を決めるという娯楽が行われている。コロシアムのようなものであるが、いちおう、優勝者は島長になれる。といっても、島長に実権などがあるわけではなく、優勝者はだいたいすぐ殺されてしまって、また次の大会が開かれる、の繰り返しで島は回っている。

不滅のあなたへ(4)

漫画「不滅のあなたへ」5巻ネタバレ

さて、フシを島に引き入れたのはトナリという島民の少女である。彼女自身は犯罪を犯して流刑になったわけではない。父親が犯罪者としてここに送られたときに、家族として同伴してきた人間である。ちなみに父はもういない。

トナリはフシを大会で優勝させ、島長の地位に就けようとして奔走する。なぜなら、不死身の男であるフシならば殺されることなく島長の権力をまっとうし、島を改革できるのではないかと考えたからだ。

もっともフシは嫌がる。そんなことはどうでもいいから、牢獄に入れられている(実は前科持ちだったらしい)ピオランを救出して、とっとと島から出ていこうと考えている。我が強くなっているので、「人殺しは嫌だ」と自己主張するようになったせいでもある。

だが、ピオランの監視は厳しく、結局優勝する以外に脱出の方法はなさそうだということになり、フシは真面目に大会に出るはめになる。で、不死身なので基本的には負けようもない。斬られようが刺されようが死なないのであるから攻め手がないのである。

だが、観客の評判は悪い。自分が死なない上に相手を殺しもしないフシを見ていても面白くないからだ。準決勝戦まで上がったとき、相手を殺さずに助けようとしたのだが、観客席から矢が飛んできてその相手は刺されてしまった。

しかしどっこい生きていた。準決勝の相手とはなんだかなんとなく仲良くなった。

そのあとまた例によってノッカーが現れたりしたが、完全に化け物であるノッカーを島民総出で撃退する騒ぎになる。

そして決勝戦。意外な相手が現れた。1巻2巻あたりに出ていた、ハヤセというヤノメ人の女性である。ずいぶん前、少女マーチを殺した仇だ。いったい何が目的でこんなところに現れたのかと思ったら、彼女のお目当てはフシであったらしい。なお、昔は普通の役人っぽい女性だったのだが、大分頭がおかしくなっているようで、大演説を始めたりする。なお、やっぱり初期の巻に出てきたパロナという女性はハヤセに殺害されてしまったらしく、フシは彼女に変身する能力を手に入れる。

ちなみに、決勝戦でフシは負けてしまう。どうも薬物を使われたらしく、失神KO負けである。

さて、薬が効いたままのフシがなんとハヤセに押し倒された、というところで、次巻に
続く。

漫画「不滅のあなたへ」5巻の感想

不滅のあなたへ(5)

最初の方はほんとうに訳の分からない茫漠としたファンタジーだったこの作品だが、この「監獄島ジャナンダ編」にはくっきりとした輪郭がある。

有体なことを言ってしまえば、割とよくある設定、よくある舞台装置である。『キノの旅』の「コロシアム」なんかもこんな話であったし。

それよりも物語のキーパーソンとなる(らしい)のは、まさかの再登場を遂げたハヤセである。何を考えているのか。何が目的なのか。その詳しい事情は、次巻に続くというところのようだ。


不滅のあなたへ

不滅のあなたへ

原作・著者大今良時
価格462円(税込)

何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

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