メメメメメメメメメメンヘラぁ…【ネタバレ感想】メンヘラ少女とブタ男の不条理ギャグ!

メメメメメメメメメメンヘラぁ…

非常に読みにくいタイトル、これはもともと『+チック姉さん』というオムニバスギャグ漫画に収録されていた作品を1シリーズだけ取り出して再録し、さらに描き下ろしなどを加えて別単行本化したという経緯の作品である。らしい。

メメメメメメメメメメンヘラぁ…【あらすじ】

メメメメメメメメメメンヘラぁ…

本作品はギャグ色の強い不条理ラブコメである。

主人公は山田という大学一年生の青年。太っており、ルックスはあまりよくなく、女性には人気がない。陰キャか、というとそういう性格でもないのだが。

ヒロイン……というか何というか……は、佐々木という高校生の少女。黙って大人しくしていれば美少女。黙って大人しくしていれば。

この二人は同じバス停を使って通学しているという接点があり、山田は一目惚れした佐々木にある日告白した。反応はまんざらでもなく、とりあえずメールアドレスを交換することになる。

ところがどっこい。

実は佐々木さんは……重度のメンヘラだったのである!(タイトルで見えているオチですね)

メメメメメメメメメメンヘラぁ…【ネタバレ】

不条理ギャグなので、佐々木さんのメンヘラ(というより、異常者という方が適切だとは思うのだが)度合いは最初からフルスロットルである。

アドレスを交換してまもなく、佐々木さんから山田あてにメールが来るのだが、なんかそのメールはおかしかった。文章の内容も割と変だし、異常に長いのである。

そして、メールの返事が遅いと追加のメールが来た。10分とかからずに、山田は理解した。佐々木さんは「本物」の既知外の方である、ということに。

速攻で山田の住所を割り出し、なおかつ不法侵入というウルトラCを繰り出した佐々木さんに対し、山田は「実家に逃げる」という対応を繰り出した。だが当然ながら、実家も一瞬で突き止められ、家族構成まで調べ上げられ、逃げ場はないのである。ちなみに、山田は佐々木さんから異常な愛情を向けられるとともに、「ブタ」という有難いニックネームを頂戴している。

しかしだ。

凡百のメンヘラギャグとこの漫画が違ってくるのはこのあたりからである。最初のうちこそ佐々木さんの異常性に対して怯えていた山田であるが、だんだん慣れ始め、その手綱を取るようなことをし始める。

例えば、コンパス(物理)という脅迫手段を繰り出す佐々木さんに対し、「コンパスは禁止ね」とか言ったりするのである。佐々木さんも、メンタルが安定しているときは割と普通な言動を取ることも多いので、「分かった」とか言う。まあ、その後もコンパスは繰り出されるんだけど。

ある日、山田が風呂に入っていたら佐々木さんがやってきた。呼び鈴を鳴らされても居留守を使っていたのだが、風呂場の窓に佐々木さんは現れた。

「なんで呼び鈴鳴らしたのに出ないの?」
「ごめん今お風呂入ってた」
「言い訳にならないからソレ」
「そっか……言い訳にならないかソレ」

そんなことはいいとして、山田はその日、部屋の模様替えをしたのである。

「勝手に模様替えをするな。事前に相談しろ」
とか無茶を言い出す佐々木さんに対し、山田は
「相談なんてしないよ?なぜなら僕のお部屋だからね」
と負けていない。

で結局佐々木さんは部屋に入ってくるのだが、山田の部屋に仕掛けていた監視カメラが模様替えのせいでうまく機能しなくなっていたのを(山田の見てる前で)適切な場所に仕掛け直し、たのはいいが風邪を引いていたので倒れてしまった。山田はほってもおけないので結局一晩中看病をしたのであった。

メメメメメメメメメメンヘラぁ…【感想】

メメメメメメメメメメンヘラぁ…

メンヘラが無茶苦茶をする不条理ギャグ、というのはそんなに珍しいものではない。だがこの作品が面白いのは、メンヘラに振り回される立場の主人公が割としっかりしていて、事に動じず、単なるツッコミ役に収まることもなく、均衡状態を作り出す中で奇妙なおかしみが生まれているという点だ。

ただ残念なのは、2016年刊行で1巻とナンバリングされているのだが2巻が出るかどうかが厳しい感じらしいということである。出たら買うのに。少なくとも一冊。


メメメメメメメメメメンヘラぁ…

メメメメメメメメメメンヘラぁ…

原作・著者栗井茶
価格562円(税別)

高校生の彼女が18歳の誕生日におねだりしてきたプレゼントは「双子の赤ちゃん」でした。そんな僕の彼女ですが、やはりやべーやつなのでしょうか? ちなみに僕の誕生日に彼女がプレゼントしてくれたものは、まったくもって身に覚えのない「婚姻届受理証明書」でした──。

今すぐ試し読みする


メメメメメメメメメメンヘラぁ…【2巻ネタバレ感想】メンヘラ少女二人と豚男…再び!