いじめるヤバイ奴【9巻ネタバレ】廃人加藤が遂に自分を取り戻す!?

いじめるヤバイ奴(9)

中村なん先生の漫画「いじめるヤバイ奴」第9巻。

この刺激的なテーマの漫画も9巻まで続いていると思うと感慨深いものがある。同時にストーリーを見る限り、まだまだ続きそうなのだ。

今回の見所は会長選挙が開始されていく。同時に選挙の裏では田中を巡る徳光陣営との抗争が繰り広げられていく。

特に第9巻は加藤が大活躍する内容だ!

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いじめるヤバイ奴

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いじめるヤバイ奴(8巻)

いじめるヤバイ奴【9巻】ネタバレ

いじめるヤバイ奴(9)

91話ネタバレ

矢場高生が突如、欠席している理由が明かされる。それは徳光達がいじめ調教と称して無理やりに矢場高生を欠席にさせていたのだ。

これに勘付いた仲島達だが時は既に遅し…。

彼らの前に姿を現した徳光。小さな箱を持ってきており、仲島達に中身を見せていく。そこには矢場高生100人分の爪が入っていた。いじめた人間の親指の爪を剥がしていた徳光。

確実に徳光の戦略が仲島達の票を上回っていた。勝利を確信していく徳光。彼に不快な気持ちを感じた吹石は青山、尾本を引き連れて演説まわりをしていく。

仲島の中で負けを認めつつあった頃、会長候補の一人である宮内が仲島に接触してくる。

『1つ提案をさせてもらいたくて、君達にとって悪い話じゃないと思うよ』

92話ネタバレ

宮内の提案は意外だった。

『僕が君を勝たせるからもし会長になったら僕の要望を聞いて欲しいということなんだ』

宮内の考えは自分の票を仲島にあげる事であった。しかし、期待するほどの人気もなく票の数も少ない宮内。焼け石に水だと語る仲島であったが…。

『選挙の仕組みを利用して僕が徳光の票に多大なダメージを与える』

選挙の仕組みとして同姓同名は票が分配されるシステムになっていた。そこで宮内は自分の名前は「宮内弘樹」から「徳光貞志」に改名したと明かしていく。彼は法に乗っ取り、公的に自身の名前を変えていたのだ。

選挙に鬼のような覚悟を持って望んでいた宮内。心の中でドン引く仲島であったが徳光に勝てる小さな光を見出していく。

しかし、前会長女が選挙管理委員会に確認をすると今回の選挙では登録時の宮内の名前で投票が行われる事が決定されていた。頭が混乱していく宮内。

彼の改名は無駄足だったの。泣きじゃくりながら会長になった時の夢を語る宮内。彼はネトゲ部が作りたかったのだ。同時に会長候補の一人である小杉も現れる。

彼も自分の夢を語りつつ、少ない票であるが仲島に全てを託していく。小杉はいじめを推進する徳光だけは絶対に会長にさせたくなかった。

少ないながらも宮内、小杉の票を受け取って徳光に本気で勝ちたい気持ちが芽生えていく仲島。二人から託された票はわずか30票。

『すっげー重い30票だ』

彼らの無念も背負いつつ、覚悟に満ちた表情を浮かべていく仲島。

93話ネタバレ

選挙当日の朝。
仲島は白咲さんの自宅で起きる。彼女からの計らいであった。そして学校へ向かう支度をする仲島。

『勝たないと許さないよ』

一方、学校では田中がお祭り騒ぎのような投票日の学校を満喫中。するといじめられている人間の気配を感じていく。向かうと徳光が一人の生徒をいじめていた。

いじめられている生徒を守る田中。興をそがれた徳光達。出店で腹を満たすため立ち去っていく。

学校内では加藤と岩瀬が今日一日を頑張ろうと気合を入れていく。加藤の体を心配する岩瀬。そんな中、岩瀬のもとへモブ生徒が訪れて田中の持つ愛刀が落ちていたと伝えていく。

何か不穏を感じ取る岩瀬であった。

94話ネタバレ

吹石グループは最後の演説練習をしていた。

そして演説の順番決めが行われる教室へ向かう吹石。既に徳光、仲島、加藤が席についていた。ちなみに田中の連絡が取れなくなったので急遽、代役で加藤が田中の変わりで来ていた。

1番は吹石、2番は仲島、3番は田中、4番は徳光といった順番になる。しかし、徳光は田中と順番を変えて欲しいと提案。その提案に乗る加藤。

これにて最終演説の順番が決定されていく。

そんな中、田中を探す岩瀬。学校から離れた倉庫の近くで田中のキーホルダーを発見。倉庫の中を覗くと田中が倒れていた。倉庫には岩瀬よりも大柄のおかっぱ男の生徒が現れる。

『誰だあんた?』

『お前が誰だよ』

対峙する二人。

95話ネタバレ

大柄のおかっぱ男と対決になる岩瀬。まずは岩瀬の一撃。しかし、おかっぱ男には効かなかった。アリンコのようだと蔑まされる岩瀬。

ここで鍛錬した力を発揮していく。
加藤に負けて以来、鍛えていた岩瀬はパワーアップしていた。おかっぱ男を一撃でふっ飛ばし、田中を連れて演説に向かおうとする。そこへ薬師丸が現れる。

コツンと叩く程度の力でおかっぱ男を気絶させていく薬師丸。彼は自分の目的を告げていく。田中をいじめて心をへし折ってみようとしていたのだ。ゲスな薬師丸と対面して対決の意志を見せていく両者。

一方、校内では黒宮が占いの館を開いていた。白咲を招いて占う。

『白咲さん、君は近い将来、大きな転換期を迎える』

その言葉を聞いて何かを感じ取る白咲さん。

96話ネタバレ

吹石の演説が開始されていく。
自分の夢を語っていく吹石。しかし、オーディンエスから野次が飛びかかっていく。

会長&夢である女優を「あきらめろ」コールが体育館に鳴り響く。プレッシャーに押しつぶされて声に詰まっていく吹石。

そんな中、青山があきらめろコールを始めた生徒の頭を踏んづけていく。

『不快だわ、バカにするんじゃないわよ』

97話ネタバレ

二人の行動を糧に再び生気が宿る吹石。
そして彼女はある公約を口にしていく。それは会長になったら徳光が推進しているイジメを撲滅していくと語っていく。

彼女の演説で一定数は賛同者が現れていく。
一方、青山。彼女は何故、仲島以外のことで怒ったのか、自分の気持ちがわからなくなっていた。演説は10分の休憩を挟み、続いて仲島の番へ。

場面は変わって薬師丸と岩瀬。

五分五分の戦いを見せる中、暑いといって制服の上着を脱ぐ岩瀬。彼の制服はトレーニング用でとてつもない重量を持った制服であった。上着を脱ぎ捨ていると地面にめり込んでいく制服。

『そんじゃあ第2ラウンド始めようか』

98話ネタバレ

薬師丸を押していく怪力の岩瀬。しかし、薬師丸も本気を出していく。彼のパンチがまったく見えず吹っ飛ぶ岩瀬。一体何が起こったのか訳が分からなかった。

薬師丸のパンチはボクシングジム会長のお墨付きである神速を誇っていた。しかし、早いだけで威力はないと判断する岩瀬。ガードを固めて薬師丸の懐へ。しかし、神速のパンチの威力は一発で腕を脱臼するほどの威力も誇っていた。

華麗なワンツーが入ってダウンする岩瀬。

起き上がるが、あまりの強さに敗北の2文字が頭に浮かんでいく。

そんな二人のもとへ加藤が現れる。
薬師丸は明らかに弱そうな加藤を見て、新しい玩具と称して加藤も田中と同じにようにいじめ調教をしようと企んでいく。まだ変身する事が出来ない廃人加藤。

廃人加藤と田中を守る事は難しいと判断していく岩瀬。

99話ネタバレ

状況を判断していく加藤。
彼は自分が囮になるから岩瀬に田中を連れて逃げて欲しいと懇願していく。

含みを持たせた表情で納得していく岩瀬。

二人の連携した奇襲で一時的に薬師丸の動きを止めていく。これで田中を逃がせる時間を稼げた。そう感じた加藤であったが…。岩瀬は加藤を抱きかけて田中が気絶している倉庫に閉じ込めていく。

『じゃあな』

倉庫の鍵をかける加藤。
彼は二人を守る為に自分が犠牲になる道を選んでいく。

その後、休む暇もなく薬師丸に殴られ続けていく岩瀬。しかし、倉庫の鍵だけは絶対に渡さない。

100話ネタバレ

30分殴られ続け、気を失ってもまだ鍵を離そうとしない岩瀬に取引を持ちかける薬師丸。

素直に鍵を渡せば、これ以上は岩瀬を傷付けない。渡さない場合はさらに殴り続けるといったもの。

かろうじて意識のある岩瀬。
自分がどうして二人の為にここまで頑張っているのか自問自答していく。

彼の中で答えが出て行く。

『俺はあいつらが好きなんだな』

岩瀬の答えは決まりきっていた。死んでも鍵は渡さないと薬師丸に伝える。融通の利かない岩瀬に怒り。とどめを刺そうとすると…。

突然、倉庫の扉が破壊されていく。
中から現れたのは変身した加藤であった。岩瀬に感謝する加藤。

『お前は素直に謝っても謝らなくても気絶するまでぶちのめす』

加藤の逆襲が始まっていく。

101話ネタバレ

加藤vs薬師丸がスタートしていく。

加藤が加藤でいられる時間はわずか5分。変身時間を察知した薬師丸は5分間、彼の攻撃をかわす事だけに集中していく。

薬師丸にかすりもしない加藤の攻撃。加藤は違和感をずっと感じていた。自分の意志と体がまったく馴染んでいなかったのだ。そして5分が経過していく。

薬師丸も攻撃を開始。
5分が経過すると同時に加藤は呪縛から解き放たれていく。

『やっと馴染んだ』

薬師丸より後出しでも加藤のスピードが上回る。そして一撃で薬師丸を潰していく。加藤はようやく白咲の呪縛から解き放たれて廃人加藤から卒業する事が出来たのだ。

ラクに薬師丸に勝利する加藤であった。

102話ネタバレ

加藤は岩瀬を休ませ、田中を連れて体育館へ向かっていく。

一方、仲島の演説は既に終わっており、完全に徳光の演説に食われていた。ほぼ負けを確信していた仲島。徳光の演説も締めくくられようとした時…。田中が救世主のように現れる。

『いじめは絶対に許さない!』

第9巻は終了。

いじめるヤバイ奴【9巻】感想

いじめるヤバイ奴(9)

今回はバトル成分が多めの内容に仕上がっている。その中で感じたのがドラゴンボール味である。超重量の衣服。変身。セリフの言い回しなどどこかドラゴンボールを連想させる内容になっていた(笑)

岩瀬がベジータで加藤が悟空といった具合だ。

同時に選挙は完全に仲島が劣勢。最後の希望は田中だけとなっていく。ピュアな意志を持つ田中。彼は悪魔のような男である徳光の当選を妨げる事が出来るのか…。

最後に次巻予告があるが、どうやら仲島陣営と徳光陣営の血で血を洗う凄惨な全面戦争に突入する模様(笑)再びバトル成分多めの展開が待っているのかもしれない!楽しみである。


いじめるヤバイ奴

いじめるヤバイ奴

原作・著者中村なん
価格462円(税込)

ただの「いじめ」ではありません。仲島は、クラスに君臨する「いじめっ子」。いじめの対象は儚げな女の子・白咲さん。暴虐の限りを尽くし、彼女は毎日いたぶられた。憑りつかれた様にいじめる仲島は、どこか狂っていた。──そう、狂っていたのだ。この「いじめ」の真相。仲島は、「いじめ」を強要されていた。いじめられっ子の白咲さんによって。加害者になるという未知の恐怖。悲劇とは、彼のことを言うのだろう。

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