外道の歌【10巻ネタバレ】シリアルキラーとの長い闘いに終止符が打たれる!

外道の歌(10巻)

渡邊ダイスケ先生が描く復讐屋ヒューマンドラマ「外道の歌」最新刊となる第10巻今回で遂にカモ達と園田が邂逅。激動の注目巻となります!

奈々子の復讐敵でもあった園田。
ひょんな繋がりで園田に近づいていく事になります。そして勘の鋭いカモ。シリアルキラーと刃物で突き刺し合う戦慄のシーンへ。

最終回のような綺麗な着地点を向かえていく第10巻。ここでカモメ古書店復讐屋の一つの区切りがつく…そんな印象深い内容に仕上がっています。

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外道の歌(9巻)

外道の歌【10巻ネタバレ】

74話ネタバレ

自転車を運転して「ながらスマホ」をやる青年。車に撥ねられてしまう。事故った人の写メを一心不乱にスマホで撮り続ける通行人達。そんな彼らの表情を愉快に感じて写真を撮っていく園田。

場面は一転して園田の18年前が明かされていく。

園田はおばあちゃんを敬愛していた。そして小学1年生になると園田はおばあちゃんの死を体験する。死の瀬戸際で苦しむおばあちゃんを見ていた園田。

『すごい…なんて面白いんだ』

そしておばあちゃんの葬式。ここで彼は初めて涙を流していく。何故、園田はここで泣いたのか…。その胸の内が明かされていく。

75話ネタバレ

車内にはトラと奈々子。
奈々子はネットで知り合った唯一の友人が音信不通で心配なので、彼が出入りしていた出版社を尋ねていく事へ。

奈々子の友人である彼の出版担当者は園田。そして園田自身が彼を殺害している。

出版社を尋ねて、外に出ていた園田を待つトラと奈々子。戻ってきた園田は自分を尋ねてきた二人を見て驚く。咄嗟に身を隠して殺人鬼である事がバレてしまったのかと勘ぐっていく。

しかし、同僚から二人が尋ねてきた理由を聞いた園田。信じられないような偶然の出来事に高揚感を覚えいていく。

76話ネタバレ

平然とトラ、奈々子の前に姿を現す園田。
以前の事件で顔は見られていないので二人もまったく気づかない。奈々子の友人の話をしながら話題は他愛もない具合へ。

そんな中、奈々子がスマホを床に落としてしまう。

園田の足元を見ると以前の事件がフラッシュバックして気分を悪くしてしまう奈々子。そのままトラも連れて出版社を後にしていく。外で奈々子はトラに伝える。

『私の家族を殺したアイツと同じ歩き方だった』

奈々子は確信を持っていた。またカモが言っていた特徴とも合致していた。奈々子の話を信じるトラ。もう一度、園田に接触して右手の薬指に大きなタコがあるか確認しようと出版社の中へ。

既に園田はどこかへ出掛けていた。
奈々子は受付で住所と電話番号を記入した事を心配。受付へ行って聞いてみると園田が受付用紙を回収して持ち出していた。

嫌な予感を感じるトラと奈々子。
カモに直ぐ連絡をするが彼は仕事中、電源を切っているので連絡が繋がらない。

一方、カモメ古書店で受付をしていたカモ。客からの連絡で場所案内をしていた。訪れたのは園田だ。

77話ネタバレ

店内を物色する園田。
そんな中、カモが園田の右手薬指にある大きなタコに気づいていく。

『ひょっとして作家さん?』

園田に尋ねていくカモ。自分は編集の人間だと明かす園田。カモに背を向け、バッグから包丁を取り出そうとしていく。同時にカモも金槌を園田に向かって振りかぶっていく。

『もし人違いだったら警察に自首するよ』

園田の頭部を金槌で叩きつけるカモ。落としたバッグから包丁が出てくる。まだ意識があった園田は包丁をカモの太ももに刺していく。カモも、もう一度頭部に金槌を叩きつけていく。

78話ネタバレ

立ち上がる園田。
カモ達にずっと興味があった事を明かしていく。一方のカモは園田に近づいて隠していたナイフを腹部に刺していく。園田もカモの腹部に包丁を突き刺していく。

二人とも腹部に刃物が突き刺さった状態。

現在の状況が貴重な体験だと語っていく園田。カモはナイフを抜いては再び突き刺していく。一方、園田の包丁は抜くことが出来ず反撃出来ない園田。

『おまえは生きていちゃいけない人間だ。1秒でも長く苦しんで1秒でも早く死ね』

ナイフの突き刺し合い…。最後に立っていたのはカモ。園田は倒れて気を失ってしまう。

79話ネタバレ

園田を拘束して拷問部屋と移動させたカモ達。トラや奈々子も合流。

カモの傷は取り敢えず、医療用ホチキスで応急処置。

そして気絶していた園田が目を覚ましていく。彼は自分の価値観を語りだしていく。そんな中、奈々子が何故、自分の家族を殺したのか問いていく。

『面白い漫画を描くためどうしても必要だった』

園田の感性に触れたカモは彼をダークトライアドといった「人間が持たない方がいい」3つの特性を保持している人間だと解き明かしていく。

意識が朦朧としていく園田は作品をまだ描けていない。描かないと殺した人達の命が無駄になってしまう。そんな事をブツブツと呟いていると奈々子が声を荒げていく。

『実際に殺さなきゃ描けないなら作家じゃない。自分の頭で考えろ!』

奈々子の言葉が響いたのか…パスカルの示した句を思い出し、そのまま息絶えていく園田。

80話ネタバレ

園田と関わりのあった人間が描かれていく。

あまり言葉も交えない風景描写が印象的。

81話ネタバレ

奈々子がカモとトラに付き合ってほしい場所があると言って連れていく。

奈々子の両親のお墓。
手を合わせて心境を語っていく奈々子。彼女の心の中で一区切りがついていた。

復讐屋の一員として新たな一歩を踏み出せる…そう言葉にする奈々子であったがカモとトラの方を振り返って…

『そう、いいたいところなんですが…私はこっちに居ちゃダメなんですよね?』

復讐屋の仕事に理解を示す奈々子。『正しいかもしれないが、やってはいけない事』であると語っていく。そして『私はまだ引き返せますか?』と二人に問いていく奈々子。

カモの一言で泣きながら感謝を述べていく。

最後はトラと儚き恋模様が描かれて、奈々子は復讐屋を卒業。カモ達の前から去っていく。カモメ古書店の居間ではカモとトラが無言で夕飯を口にしていく。

ここで第10巻は終わりである。

外道の歌【10巻の感想】

外道の歌(10巻)

節目の良い10巻でバッチリな着地をした外道の歌。ずっと追いかけていた園田への復讐も終え、最終回のような雰囲気が漂っているが、一応まだ終わりではない模様。

ここから第3部に繋がるのだろうか。
今後は朝食会との縄張り争いや人間模様が描かれていくのかも知れない。

外道の歌はこれで完結で良いと思える程、綺麗な着地だと思う。巻末に「to be continued」の文字があるので続く事は容易に想像できるが、これから物語の核心がどれに変わっていくのか今後の楽しみの一つとなった。

リアルなグロエグ漫画の代表格でもある「外道の歌」。被害者と加害者が織りなす人間模様や心理描写も秀逸で楽しめる漫画です。興味が出た人は是非☆彡


外道の歌

原作・著者渡邉ダイスケ
価格550円(税込)

大ヒットコミック「善悪の屑」の第2部!凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者や遺族が無念を晴らすため「カモメ古書店」を訪れる。店主カモと相方のトラ、そして家族を殺され犯人の園田を追い奇妙な同居生活を続ける奈々子。一方殺人編集者・園田の目にとまった人とは!?新章突入!

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