漫画「髑髏は闇夜に動き出す」ネタバレ感想!89歳老人の残酷な復讐物語!

髑髏は闇夜に動き出す

作者について調べてみたが、これ以外の作品履歴は商業では無いようだし、よく分からない。新人だろうか?

漫画「髑髏は闇夜に動き出す」あらすじ

話自体は至極シンプルである。主人公は89歳の老人。ガンが見つかり、余命五ヶ月を宣告される。頭はしっかりしているが、家族はいないし、やりたいこともやり残したこともない。このまま死ぬか、と思った矢先、隣の家(中古売物件)に子連れの夫婦が引っ越してくる。

ひょんなことから老人はその一家と親しくなった。そして、自分がいかに孤独であったかを知り、同時に救われる思いを感じる。

ところが。

ある夜、強盗が押し入り、一家は皆殺しにされた。老人は実行犯の姿をはっきり見ていた。二人の若い男であった。

そして、犯人が落として行った携帯電話を拾う。これを警察に提出すれば、犯人は捕まるだろう。だが、法の手に委ねることなど老人には許せなかった。老人は、自らの手で犯人を抹殺することを決意する。

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漫画「髑髏は闇夜に動き出す」ネタバレ

老人は待った。何しろ、犯人の携帯なのである。待っていれば連絡は来るのが道理だ。そして実際、着信があった。老人はそうそうに「お前たちが人殺しだと言う事を知っている 口止め料を寄越せ」と偽り、犯行グループの一人を呼び寄せる。

もちろん、どちらもブラフを使っている。老人は金などいらないし、犯人Aは金を払う気などない(現金は一応持ってくるが)。老人が油断したと見せかけたその隙に、腹を狙ってナイフでひと突き。そしてそれで犯人Aが油断した隙に、今度は(腹に雑誌を巻いていた)老人が後頭部を鈍器でガツン、である。

まだ殺すわけにはいかない。とりあえず自宅に犯人Aを監禁し、仲間の連絡先を教えろとすごむのだが、別に殺しに縁があるとかそういう人生を送ってきたわけではないので手が震えているのを見咎められる。そんなこんなをしていたら、警察の訪問を受けた。警察が言うには、実は被害者一家の娘(まだ幼い)が、まだ生きているのだという。

老人は病院にかけつけたが、少女は老人が見ている前で息を引き取った。

また家に戻ってきた老人、もう一皮向けて豹変していた。いわゆる復讐の鬼である。巨大なホッチキスのような道具を使って、犯人Aを拷問。犯人Bとの連絡法を訊き出し、そしてとどめに撲殺である。

犯人Bはネイルガン(釘打ち銃。どこで手に入れたのかは謎)を使う老人から逃げようとしてトラックに跳ねられて死んだ。

ところが、犯人AとBの裏には、真のボスと言うべき悪党がいたのである。

何者なのかはあんまり説明されないが要するに悪党だ。老人のことを知り、拉致して監禁する。89歳の身で、手錠で拘束されて半殺しの目に遭わされる老人。

ところがいつの間にか手錠を外していた老人、犯人グループが油断していたところに逆に襲い掛かり、残りの犯人(実行犯ではないが)たちも皆殺しにし、刺し違える形で自らも息絶えた。

そして後日談。老人の死体を調べると、どうしても辻褄が合わないことがある。老人の死体は、復讐を果たした時点で、既に死後三日が経っていたのだという——。終わり。

漫画「髑髏は闇夜に動き出す」感想

髑髏は闇夜に動き出す

一巻完結の短い作品である。話のテンポも早いというか、非常にスピーディだ。さくさくと人が死んでいく。

だが読後感は、なんだか外国の(ハリウッド除く)古い映画を観たかのようである。

ほんっとうにシナリオ自体はシンプルで、奇をてらった展開などは何もないし、復讐を遂げてめでたしめでたし以上の話ではないのだが、しかし良い物を読ませてもらったという印象が後には残ったという感じである。


髑髏は闇夜に動き出す

髑髏は闇夜に動き出す

原作・著者TETSUO
価格500円(税別)

身寄りのない老人の前に不意に現れた隣人一家。一家の優しさに触れ、始めて家族をもったような幸福を味わったのも束の間、一家が何者かに殺された。失うものはもう何もない老人が復讐の鬼と化す! ダークバイオレンスストーリー!

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