略称しか書かない『チー付与』、4巻である。3巻からおかしくなってるわけだが、4巻もすごくおかしい。
チート付与魔術師【4巻】あらすじ
主人公レインが所属しているギルド（この作品の世界ではギルドは複数あり、団体みたいなものである）、『青の水晶』が金欠でつぶれそうだからなんとかしようという話と、暗殺者ミラベルが仲間になる話をする巻である。
そう書くとごく普通なのだが、合間合間の局所的演出がものすごくおかしい、というのがこの作品の持ち味です。なんとかがんばって説明していきたいと思います。
チート付与魔術師【4巻】ネタバレ
まず最初に、『王獣の牙』のギルドマスター、つまり一巻の最初で主人公レインを追放したバリオスという男が頭を下げにやってくる。レインに、王獣の牙に戻ってくれ、というのである。金銭的な条件などはいいといえばいいのだが、王獣の牙は崩壊寸前の状態にあるのであり、あまりいい話とはいえない。で、結局レインに断られてしまい、バリオスはあっさりと王獣の牙を解散することに決めた。
そのあと、マーガレットが「青の水晶は金がなくて潰れそうだって話だけど本当ですか」と聞くのだが、レインもリリィもまったく知らないので「知らない」と言う。なお、この時点でマーガレットはまだ別のギルドの所属、レインとリリィは青の水晶のメンバーである。マーガレットは、誤解なのだが、「部外者だから本当のことを教えてもらえない。自分はしょせん仲間じゃないんだ」といじけてしまい、二人との間に（心の）壁を作ってしまう。
さて、青の水晶ギルドマスターはエルシーというのだが、借金のことは伏せたまま青の水晶の解散を宣言する。で、レインとリリィは落ち込む。リリィが橋のたもとで落ち込んでいると、レインは彼なりに友達を慰めようと思ったらしく「パンかってきたー」と言って戻ってくるのだが、そのとき下げている袋に「神戸屋」と書いてあって、「なんで異世界に神戸屋があるんだよ！」というツッコミどころなのだが……うーん、文字に開くとあまり面白い感じにならない……。難しい……。
さて、二人は別のギルドから勧誘される。『精霊の弓』。大きなギルドで、事務とかカフェテリアもついていて、ドリンクバーまである。明らかに現代地球のスポーツジムみたいなものそのもので、ファンタとかコカ・コーラとか書いてあったりする。
で、精霊の弓の誘いは断って、エルシーのところに戻り、本当の事情を聞かせてもらう。要するにエルシーがお人よしすぎて運営がうまくなくて財政窮乏しているというだけの話なのだが、借金が5億ほどあるらしい。期限は3か月（それを過ぎるとエルシーが返済のために別のギルドに行かなければならない）、それを稼いでなんとかしようという話になる。
一方、ミラベル。彼女の家は暗殺者一家である。ミラベルの弟が六人と、母親が一人。父親は不明（ここにはいない）。
暗殺者一家であるから、飴と鞭を使い分けてハードな人格洗脳をやられているわけであるが、この母ちゃんというのがかなり異常な人物である。しかし、何がどう以上なのか、説明するのが難しい……。なんか明らかにヘンテコなことばかり喋るのである。
結局、母親に対して「自分はもう暗殺者は続けたくない」と言って、ミラベルは家を勘当される。母親は「うちは七人家族だよ！」とか言ってミラベルを無視するのだが、本心ではどうもミラベルを失ったことを悲しんでいるような描写もあって、解釈が難しい感じ。
といったようなところで4巻の紹介は終わりである。
チート付与魔術師【4巻】感想
解説が！難しい！
もう長いことここで漫画の解説をしていますが、こんなに「面白いのに、その面白さをうまく伝えるのが難しい」漫画は過去イチかもしれない。
いちばん手っ取り早いのは、「チー付与」でグーグルイメージ検索してみてください。それで多分雰囲気は分かるんじゃないかと思います。
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する
魔力を使い武器や防具を強化する強化魔術師レインは、ある日ギルド内の全ての武器防具が十分強くなったという理由で所属ギルドから追放されてしまう。あまりの理不尽な仕打ちに、レインはこれまで強化していた魔力を返してもらうことにした。これまで様々な装備に付与してきた膨大な魔力。とりあえず適当な銅の剣に付与したら、強化ポイント＋１００００のチート装備が誕生してしまい！？戦闘経験ゼロの魔術師が、どんなものでもチート装備にできる魔法で新たな冒険者ライフを気ままに生きることに！！
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✅ チート付与魔術師【5巻ネタバレ】村が怪物に襲われ…村を守るクエスト開始！？
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