バカレイドッグスLoser・第2巻。
今回は2つのエピソードが収録。パワハラ社長に体も人生も破壊されていく青年。壮絶過ぎるパワハラで命の危険が迫っていく中、彼のオペを任される事になる辰次。
もうひとつはパパ活JKをテーマにした内容。
お金欲しさにパパ活をするとパパ相手から薬の売買を進められる少女。友達に売りつけていく中で親友だった少女が薬のせいで瀕死の状態へ。
今回も濃い人間ドラマと辰次の華麗なるオペ捌きが収録されている内容に仕上がっていますよ!
目次
バカレイドッグスLoser【2巻ネタバレ】
バカレイドッグスLoser・第2巻では9話~16話が収録。エピソードテーマはパワハラ患者とパパ活JKの2本立てになっています。
超絶パワハラ社長登場!
辰次、亥三、鈴の3人はある山を登っていた。亥三が依頼人が送ってきた位置情報を確認。目的の場所につくと金城社長とボディガード役の男。そして一人の部下が大木にロープで括り付けられていた。
『またコイツの治療を頼むぜ』
金城が辰次達に治療依頼をしていく。痛めつけられていた相手は笹森といった金城の部下であり2ヶ月前にも辰次のお世話になっている男であった。笹森に近づく辰次は彼に一言告げていく。
『自業自得ですよ…笹森さん』
話は2ヶ月前に遡っていく。金城の壮絶なパワハラによって犬童医院に運び込まれてきた笹森。辰次達はその時、笹森に忠告をしていた。社員教育と称したパワハラはやがてエスカレートして取り返しのつかない事になると…。
その結果が現在の笹森であった。
金城から前金をもらって笹森の治療をする事になる辰次達。様々な処置をしつつ、笹森をワンボックスへ。車両内は救急車並の設備が整っており、病院に到着するまで車両の中でオペを開始していく。
想像以上だった笹森の体&パワハラ行為…
辰次のオペが開始されていく。しかし、笹森から溢れ出る異常な出血量に驚いていく鈴。その出血量は輸血が必要だと疑う程であった。笹森の体の損傷部位を発見して縫合。オペは終わりかに見えたが…。
笹森の体は出血が止まらない状態が続いていく。出血量が多すぎて吸引も追いつかない状況。
そんな中、笹森の回想シーンへ移っていく。
パワハラと言うより拷問に近い仕打ちを受けていた笹森。同時に前回の犬童医院に払った治療費を給料から差し引く事を伝えられる笹森。半年間は無給だと金城から告げられる。
しかし、笹森には入院中の母親がいて、どうしてもお金が必要であった。血も涙もない金城。そんなもので同情する訳もなく笹森へのパワハラはエスカレートを増すばかりであった。
辰次は笹森の命を諦めない。
医院につくまで出来る限りの事をやっていく。そんな中、焦る亥三。医院に向かうまでの道で事故があって大渋滞を引き起こしていたのだ。
悪徳社長に制裁を!
辰次は笹森の止まらない出血の原因に辿り着く。彼の的確で華麗なオペによって笹森の命は繋げられていく。しかし、医院に戻って輸血しないと危険な状態。
亥三は路肩を強引に走行して大渋滞を切り抜けていく。無事に笹森を助ける事が出来た辰次達。医院にて目を覚ましていく笹森。命を助けてもらって感動する笹森。しかし、辰次達からの非道な一言が告げられていく。
『払うものさえ払ってもらえばね』
金城からもらった500万円では足りないと言って笹森に残り300万円を請求していく辰次達。母親の入院&給料も貰えない事を伝えると亥三がアドバイスをしていく。
『お前のとこの社長…金城から奪ってやれよ』
そんな事は出来ないと拒絶する笹森。辰次はそんな彼に胃に穴を開けた原因となる物を見せていく。磁石であった。磁石を飲まされた心当たりを思い出していく笹森。
『一生奪われ続けますか?』
辰次のアドバイスによって金城への復讐を考えていく笹森。その決行日。彼は包丁片手に務めいていた会社に乗り込もうとしていく。そこへ亥三が登場。彼は笹森に協力。会社ではなく、金城の自宅に笹森を連れて行く。
金城の自宅から金になるマンションの権利書を奪う笹森。マンションを担保に街金から金を借りて辰次達への取り分と母親の手術費用を捻出していく笹森。亥三のアドバイスのお陰で全て上手くいく事に成功。
笹森は今後、奪われる側にならない事を誓っていく。
女子高生に襲いかかる辛い現実…
続いてのエピソードはパパ活JKをテーマにしたお話。まずは10年前に遡る。一人の少女が道端で倒れている猫を抱き上げて体で温めていた。そこに現れたのが辰次。
『その猫、僕なら助けられますよ』
その猫を救おうとした少女・沙耶がこのエピソードのメインである。現在は女子高生の沙耶。ボランティア部こと通称ボラ部に入部して街頭で募金活動を行っていた。活動が終わるとカフェでミーティングをするボラ部。
しかし、沙耶はあまり乗り気ではなかった。
両親が離婚して母親がおかしくなり、父親からの生活費なども1ヶ月間だけで止まった状態。貧困に悩んでいる沙耶にとってカフェでの贅沢は痛い出費であったのだ。
生活もボラ部も全て順調に活動したい沙耶。彼女は学校にバレないバイトをSNSで聞き出していく。そして辿り着いたのがパパ活であった。最初はパパ活に手を出さないつもりであったが、一応パパ活マッチングアプリにて無料会員登録だけしておく沙耶。
そんな中、次のボラ部の活動が決定する。リーダーである愛梨が次は千葉の海岸清掃を指定する。千葉への往復交通費、さらに飲食代。ボラ部活動の度に出費がかさむ沙耶。
しかし、不参加しようものなら仲間外れにされそうな雰囲気が漂っていく。
お金の工面をする為、パパ活に手を出しいてく事へ。一番最初に連絡をくれたパパと会う約束をしていく沙耶。相手はフクチといったセレブな男性であった。高級レストランに連れて行ってもらって食事をして1万円をもらう沙耶。
パパ活の美味しさに気付いていく。
授業料を払うのにあと20万円が必要。お金の工面に焦る中、ボラ部リーダーである愛梨が夏の合宿を企画していく。それが二泊三日食事付きの合宿であった。費用は3万円。
パパから受けるお金稼ぎのレクチャーが大変な事に…!?
不参加は仲間外れにされてしまう。
無理やりにでも参加の意志を見せる沙耶。やりたくなかったパパ活の大人を希望していく。ちなみに大人とはパパ活の隠語のようなものでパパと大人の関係になることである。1回3万円~5万円が相場となっている。
フクチと会ってホテルに入っていく沙耶。
するとフクチは部下を連れてきてサプリメントを沙耶に手渡していく。これを友達に売れば大人をしなくても金になるとフクチに唆される沙耶。
まず手始めにぽっちゃり体型であるボラ部リーダー・愛梨にダイエットサプリとして匂わせて食いつかせる事に成功していく沙耶。
そして夏合宿。
愛梨はスラリと本当に痩せていた。しかし、ちょっと様子がおかしい面も覗かせていく。同時に合宿中、沙耶の親友である実季(みき)にも「勉強が捗るサプリ」と称して売っていく事へ。
1ヶ月後、授業料の20万円は稼ぐ事に成功した沙耶。しかし、生活費がまだ足りない事に頭を悩ませていく。そんな時に実季から連絡が入る。
『沙耶…助けて…』
向かうとサプリを大量に飲んだ為、意識朦朧としている実季を発見。フクチの部下であるハサンに連絡を入れるも『病院は行くな…警察来る』とだけ伝えられて電話を切られてしまう。
警察に捕まっても良い覚悟で救急車を呼ぼそうとすると背後から『待って下さい、救急車を呼ぶ必要はありません』と辰次が沙耶の前に姿を現していく。
バカレイドッグスLoser【2巻の感想】
パワハラ社長とパパ活JKをテーマに描かれていくエピソードが掲載の第2巻。パパ活JKに関しては3巻へと持ち越されていく。
人間ドラマと鬼気迫るオペシーンが魅力の漫画。
現代版ブラックジャックと称される作品なので興味が出た人は是非、チェックしてみて欲しい漫画です。医療物や濃い人間ドラマが好きな人にはマストな作品に仕上がっていますよ☆
バカレイドッグス Loser
電子書店でバカ売れのネオ闇医者物語、待望の復活! 社会のハミ出し者だけを救う闇医者兄弟がいた。金さえ払えば、どんな手術でも引き受ける無免許の天才外科医・犬童辰二、その弟、犬童亥三。そんな彼らが営む犬童医院は、とある理由で街から締め出されてしまう。そして、新天地として横浜の路地裏〈バカレイ〉を選びゼロからのスタートを余儀なくされるのだった。新犬童医院、開院です!
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