外伝的な第6巻!漫画「シンシア・ザ・ミッション」あらすじ・ネタバレ感想

シンシア・ザ・ミッション(6)

この巻は異色である。

まず、ナンバリングタイトルになっているが、実質的には『邪眼ボクサー』と題された外伝だ。そして内容の時系列でも、実際に執筆された順番でも5巻よりも前に当たる。そして、次の7巻と同時発売という経緯で世に出ている。

シンシア・ザ・ミッション(6)
作品名:CYNTHIA_THE_MISSION(6)
作者・著者:高遠 るい
出版社:一迅社
ジャンル:女性マンガ

漫画「シンシア・ザ・ミッション」6巻のあらすじ

邪眼ボクサーとは誰かって、前巻ラストで総合格闘家を華麗にノックアウトした、島原カルロスその人である。

そのカルロスの、まずは侑実子に刺されたときのシーンから始まる。次に、カルロスの両親の馴れ初め。日本タイトルマッチ。それから、また時代が変わって、紫水ほたるの過去篇が展開される。

シベールと弑のバトルが見所!漫画「シンシア・ザ・ミッション」5巻のあらすじ・ネタバレ感想

2017.06.05

漫画「シンシア・ザ・ミッション」6巻のネタバレ

島原カルロスは日本と南米のハーフなわけであるが、その母親(南米の方)の兄が、実はホセという名の格闘家で、のちのファントムその人であった、という何の意味があるのかよく分からない設定が明かされる。つまりシベールの友人のファントムはカルロスの伯父であり、そのカルロスはシベールの妹のシンシアの友人であるというわけで、何とも世間の狭い話だ。

さて、島原カルロスの日本タイトルマッチである。侑実子篇で祐美子に刺されて入院したカルロスは、入院中の身のまま外出許可を取って日本タイトルをとってきた、という話が本編で明らかにされているのだが、その時の戦いの模様が描かれる。

対戦相手はWBX日本ライト級チャンピオン、韮沢純一。名前は普通なのだが、所属は宇宙ジムというところで、自称、プレアデス星団出身の宇宙人(国籍は日本)。プロレスラー的なキャラ作りなのだろうと思われるが、描かれている外見は実際、腹筋の割れたリトルグレイそのものである。

だが韮沢、ふざけたキャラ造形ではあるがそれなりに強い。スタイルはインファイター、強打でKOをもぎ取っていくタイプである。得意技は「UFOアッパー」。何がUFOなのかは分からないが、全身のひねりを効かせた大ぶりのアッパースィングであり、まともに決まればそりゃあ一発KOで試合が終わるだろうという感じだ。

対するカルロスは、アウトボクサーであり、典型的なカウンターパンチャー。いわゆるアマエリート(アマチュアの国際大会で銀メダルを取っているらしい)で、精神的に甘いところがあるのだが、紫水流を学んだことでそれを克服して勝負に臨む。

全体的にはカルロスがリードして試合は進んでいくのだが、最後、スタミナが切れたカルロスに、チャンピオンの必殺アッパーが炸裂……したかと思われた瞬間に、カルロスの奥義が発動する。

「並行世界における複数の自己の未来を幻視し、その中から最も都合のいい展開だけを選び取り、その世界へと移動する」。名付けて「絶対運命改変拳(デスティニー・ファウスト)」。

滅茶苦茶である。ボクシングの世界に持ち込んでいいレベルの技じゃないし、どこが拳なのかも分からない。だが、観客の眼からは、単にカルロスがスウェーでアッパーを躱し、カウンターを入れたようにしか見えない。ともかく、これでKO勝利、ベルトは移動である。

漫画「シンシア・ザ・ミッション」6巻の感想

さて、まだ1エピソード残っている。紫水ほたるの過去篇である。正直、筆者はこの話はあまり好きではない。だがとにかく筋を紹介しよう。前にも紹介したが、ほたるは人を眼で操る超能力者である。あるとき、イラクで空爆があって、国際ボランティアをしていた昔の友人が死んだというので、ホワイトハウスに乗り込んで行って合衆国大統領を殺害しようとする。

ところが、阻まれる。説明すると長いが、かいつまむ。ホワイトハウスのシークレットサービスの中に、紫水流を修め、その防ぎ方を極めた奴が一人、いたのである。ジェレミィ・フリードマンという。

で、ほたるは半殺しにされ、以後、自分の力にも限界はあると悟り、大人しくなり、教職に就いたりするのである。

筆者は何が面白くないと思うのかというと、ほたるの能力はキワモノすぎるからだ。殺しの技術の枠からも格闘技術からも完全にはみ出た、一人だけルールの違う世界に住んでいるような能力の持ち主であるからして、仮面ライダーをウルトラマンが踏み潰すような勝負しかできないのがほたるというキャラクターなのである。

ちなみにカルロスの絶対運命改変拳などは、無茶苦茶といえば無茶苦茶だが、勝率が1%しかない状態においてその1%をもぎ取るという性質の技であって、100%絶対に勝てない相手に対して使っても勝利にはつながらない。そのあたりが、無茶が多いこの漫画の中で、バトル漫画としての面白さを担保してくれる最低限のラインなのだろうと思う。

CYNTHIA_THE_MISSIONが試し読みできる電子書籍ストア

シンシア・ザ・ミッション(6)
BookLive!のボタン
Renta!のボタン
ハンディコミックのボタン
コミなびのボタン
Kindleのボタン

※各電子書籍ストアにて試し読み可能。電子書籍ストア内にて「CYNTHIA THE MISSION」「シンシア・ザ・ミッション」で検索すると素早く絞り込みできます。