平和の国の島崎へ(2巻ネタバレ)喫茶店ルパソの運命は?暗殺者に狙われる島崎は無事!?

平和の国の島崎へ(2)

平和の国の島崎へ(2)
著者 瀬下猛 / 濱田轟天
雑誌 モーニング
出版社 講談社
ジャンル 青年漫画

日常を求める暗殺者のマンガ『平和の国の島崎へ』、さっそくの第2巻。

平和の国の島崎へ(2巻)あらすじ

一巻で島崎の年を39歳くらいって書いたけど、2巻ではっきり本人が「39歳」って言ってるな。嘘をついているのでなければ本当に39歳なのであろう。物心ついたころには日本人だったんだから誕生日くらい覚えてるだろうし。それはさておき。

さて、島崎の勤めている喫茶店に魔の手が伸びるという話を前巻でしたが、LELがらみではなかった。話を総合すると、闇金とも通じているヤクザの関係者らしいのだが、それが、喫茶店の主人のドラ息子を通じて、その喫茶店(それなりに経営が安定していて金はあるらしい)から金を引っ張ろうとしてくる。

はじめはドラ息子を通じて詐欺にはめようとするのだが、喫茶店の主人はすぐに投資詐欺だと見抜いて相手にしなかった。そうしたらドラ息子を人質にして、身代金目的の脅迫に転じてきた。

島崎は単身、そのヤクザのアジトに殴り込みをかけ、ドラ息子を奪還、救出することに成功するのであった。すべては自分の居場所を守るために。

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平和の国の島崎へ

平和の国の島崎へ(2巻)ネタバレ

本巻はだいたい二つのエピソードからなる。一つは前述した。もう一つは、1巻でも出てきたLELの暗殺者にまた襲われる話である。島崎は犬の譲渡ボランティアにかかわって犬の散歩とかしているのだが、暗殺者はその譲渡ボランティア団体を通じて襲撃をしかけてくる。暗殺者はすご腕だが、お約束として島崎はもっとずっと強いので、あっさり返り討ちにして無力化し、言う。

「もうやめませんか あなたはわたしに勝てない だけどわたしは自分の平和な今の暮らしを守るために、あなたを殺したくはない」。

なんだが、説得は通じない。油断していたら暗殺者の仲間が現れて、島崎は撃たれた。いくら強いといっても不死身ではないし、撃たれれば血は出る。さあどうする島崎。

平和の国の島崎へ(2巻)感想

平和の国の島崎へ(2)

一巻の紹介で書かなかったかもしれないが、実は島崎の行動を一挙手一投足監視している刑事がいる。島崎もその存在を知っていて、たまに情報を流してもらったりしている。喫茶店の闇金がらみの一件のときも、刑事が出てくる。そして島崎に言う。

「悪いことは言わない。お前は何もするな。警察に通報しろ」

だが島崎は言うことを聞かない。そして一人で事件を解決してきてしまう。解決してきた島崎に、刑事はこんこんと諭す。

「お前は修羅だ。お前が修羅であることが、また新たなもめ事を呼ぶ。お前は暴力しか解決手段を知らない。暴力で問題を解決しても、また新たな暴力が舞い込む。こんなことをいつまで続けていくつもりだ?」

ずーんと胸を打たれるようなセリフであった。いや、島崎個人にどれくらい響いたかは知らないが、何しろ一巻紹介で「こういうジャンル」と書いた通り、これと似たような構造を持った作品はたくさんあるのである。で、だいたいみんな、主人公という主人公が修羅であり、暴力以外の解決手段を知らない。

これを読んでいる筆者(この文章を書いている人のこと)には、この中年の刑事の言葉が、そうした類似の作品の主人公たち全員に向けて言われている言葉であるような、そんな気がしたのである。暴力は暴力しか生まない。いつまでもヒーロー気取りでいるんじゃない。お前のことだよるろうに剣心。

いや、それはさておき、この種の作品の「暴力は暴力しかもたらさない」という構造的問題に自覚的に描いている(しかもまだ2巻の時点で)というのは実に結構なことだと思う。アクション描写の巧拙などとは別の次元の問題として、この作品がそういった問題に対して最終的にどういう結論を出すつもりなのか、そのあたりが今から楽しみである。では、とりあえず3巻まではいまこれを書いているこの時点で手元にあるので、そこまでは急ぎご紹介したいと思う。続きを待たれたし。

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