漫画「透明人間の骨」2巻ネタバレ感想!謳歌する青春の中…再び殺人事件!?

透明人間の骨(2)

全4巻中の2巻。例によってこれを書いている時点で筆者はまだ2巻までしか読んでおりません。

透明人間の骨(1)

漫画「透明人間の骨」2巻あらすじ

友達が二人できた花、そのうちの一人(音楽やってる方で、栞という)に「父親を殺した」ということを告白したわけだが、「そうなんだ。私、ますます君に興味出てきたかも」などと言われ、とりあえず警察に通報はされない。そのまま青春が続く。

青春の生活が居心地よくなってきた花は、なんとなく透明人間になる能力を失った。「ここにいたいと思うようになったからだろうか」などと本人は思う。

ところが、「そろそろ自首しよう」と思うようになったある日、もう一人の方の友達(伽奈。スポーツをやっている)が、本人のストーカーに刺される。血がべったり。多分死んでるなこりゃ。というところでこの巻は終わり。

漫画「透明人間の骨」2巻ネタバレ&感想

透明人間の骨(2)

花は(当時初対面同然の)栞に、どうも父親がどういう人間であったとか、そういう一部始終のことを一通り打ち明けたらしい。「母親のために殺したのか」と聞かれると、「そうじゃない 自分のためだったと思う」と答えている。

ただ一点。透明人間になる能力のことは流石に話していない。いつかこれも打ち明けよう、くらいに思っている(二巻時点では、そのいつかは結局やってこないのだが)。

ところで、ネタバレというには何だが、花の好物は「鮎の刺身」だそうである。栞にも伽奈にもこれを打ち明けている(作中で食っている描写はないが)。

どうでもいいことではあるが、色々全体的に色素の薄いこの主人公が珍しく自己主張をする要素ではあるので、調べてみた。「寄生虫とか大丈夫なの?」と思って。

結論から言えば、鮎の刺身を食べるという食文化は存在する。するが、寄生虫のリスクがあるので、保健所の見解的なことを言えばやめたほうが身の為らしい。まあ、それだけの話であるがとりあえず筆者もあまりお勧めはしませんので一応。

ちなみに伽奈の好物は鍋である。なんか出てくるたびに鍋をつついている。その伽奈であるが、花から父親のことを打ち明けられていない(ちなみに多分最終的に最後まで打ち明けられないのだと思われる)。花としては伽奈にも打ち明けたいと思ってはいるが、なかなか踏み切れないのだ。なぜ栞には打ち明けられて伽奈には打ち明けられないのか、いろいろ思う所があるらしい。

そんなこんなのある日、伽奈をつけまわしているストーカーの存在に花は気付く。近所の住人というか、伽奈と同じ部活の先輩だったのだそうだ。透明になる能力を使ってストーカーの部屋に侵入し、ストーカーは退学になった。もっとも退学になっただけで、投獄されたわけでもなんでもない。以上、伏線。

その後、花は栞に勧められて、なんか音楽活動(といっても楽器とかボーカルではない。作詞)にのめり込むようになる。そんな頃に透明になる能力を失う。花は思う。ああ、自分は青春を謳歌しているんだ。この生活を失いたくないんだ。だったらだからこそ、この初めての曲を書き上げたら自分は殺人者であると世間に打ち明けて自首しよう。

まあ、そういった決意をしたところで、殺人事件がまた起こるわけである。

さて、ここまで二巻である。ここからどうやって話が展開していくのか、いまいち見当がつかない。まさかここから自首はしないだろう(執行猶予が付くような犯罪でもなし)。能力を使って復讐でもするのだろうか?

まあ何しろ今更もう一人殺しても二人殺しても変わらないといえば変わらないしな……。

などといったところで、とりあえずは次巻に続く、となる。


透明人間の骨(1)

透明人間の骨

原作・著者萩野純
価格627円(税込)

感情的な父、無関心の兄、耐え忍ぶ母。崩壊した家庭の中で過ごす少女・来宮花(きのみやあや)。「ここに居たくない…」そう願ったある日、透明人間になる術を身に付け――。これは一人の少女が普通を、痛みを取り戻すまでの物語。

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