『対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~』2巻である。最初に書いておくと、3巻は7月発売予定。
目次
対ありでした~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~【2巻】あらすじ
一巻は二人の少女が格ゲー同志として反目の末に仲良くなるところが描かれたわけだが、今巻では仲間が二人増える。
前巻の説明でも書いたと思うが、ふたりの所属する学校並びに寮はゲーム禁止である(どうでもいいけど漫画も禁止らしい)。二人が空き部屋でこっそりゲームをしようとしていると、二人の寮務委員(寮における風紀委員のような存在)に見つかった。やばい。
しかし、実はこの二人もゲーマー(なおかつ、やってるゲームまで同じ)だったのである。寮務委員の身分を悪用し、監査の目を誤魔化して、寮でゲームに興じていたのだ。
で、寮務委員の片方と「だったら格ゲーで勝負だッ!」と言う熱いスポ根ノリで「負けたら退学処分」という勝負をするのだが、委員さんは弱かったので楽勝で勝って終わった。その後、寮務委員を抱き込んだことで二人はゲーム場所に困ることもなくなり、四人でゲームに興じる日々を過ごすことになる。
対ありでした~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~【2巻】ネタバレ
一巻と二巻の間ですっかり仲良くなっていた綾と白百合さまなのであるが、白百合さまがそう呼ばれて「そのアレなあだ名で呼ぶのやめてくださいます?」と言い出す。
まあ、美少女だから清楚なお嬢様だと思われているだけで、実態はそうではないので。
であるので、筆者も今後は本名で「美緒」と書くことにする。
さて、仲良し格ゲーマー二人、やりたいことはゲームである。週末を待つことすらもどかしく、学校内か寮内で隠れてゲームをしよう、ということになる。
で、寮に空き部屋(しかも鍵が壊れている)があるのを見つけて、夜、コントローラー等を持ち込んでそこに忍び込むのだが、ゲームをはじめもしないうちに速攻でバレた。寮務委員、犬井夕(いぬい ゆう)に見つかるのである。
しかし犬井も隠れ格ゲーマーであった。ゲームするの?と屈託がない。ところが、そんな会話をしていたら、もう一人寮務委員(しかもこのフロアの階長、つまり偉い)、一ノ瀬珠樹(いちのせ たまき)が現れたのである。
珠樹もまた「ゲームをするつもりですね?」と言い、見逃してくれそうもないのだが、ここで綾が気付く。
なぜ、「ゲーム機でもなんでもない、一見ただのでかい箱でしかないアケコンを見ただけで、ゲームだと分かったのか?」という点に。
問い詰めると、結局犬井もゲーマーだという事が分かり、挑発に乗って対戦することになる。あとはあらすじに書いた通りである。
ここからしばらく、ゲームに興じる四人が描かれるのだが、ちょっと飛ばす。四人は和気あいあいと仲良くなる。やってることは風紀紊乱(びんらん)ではあるのだが、まあ所詮ゲームですしね……。
福岡でゲームの大会が開かれることになり(ここ九州だったんだ)、四人で参加しようという話になるのだが、同時期に、テスト期間が始まるので勉強をしなければならなくなる。ここで美緒がマジ泣きする。
なぜかというと彼女は勉強が嫌いなのである。勉強が嫌いすぎて、ゲームに興じていたら、親に全寮制の厳しい学校に放り込まれて、それでもゲームに興じていたらしい。バカだ。といったことが明かされたところで、2巻は終わり。
対ありでした~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~【2巻】感想
出てくるのがみんな美少女な上に絵が耽美系なので実に華やかなのだが、内容のノリはスポ根レベルの格ゲーマニア的な何かである。
途中端折ったのは、あまりにも専門的な格ゲーの話題になりすぎてかみ砕く自信が筆者に無かったためだ。
相変わらず、格ゲーとシュールギャグと格ゲーと百合と格ゲーの漫画という感じであるが、シュールギャグのトーンはちょっと落ち着いてきたかな、といったところ。
対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~
お嬢さま学校に入学した綾は袋ラーメンを愛する庶民。そんな彼女は校内一のお嬢さま「白百合さま」に憧れる。ある日彼女は、「白百合さま」が対戦格闘ゲームに熱く興じているところを目撃する。学内で格ゲーをしていることを口止めされた綾だったが、格ゲー特有のタコで経験者だとバレてしまう。「白百合さま」は綾との対戦を望むのであった。お嬢さまたちの熱き格ゲーの幕開け!
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