センコウガール 4巻ネタバレ感想

センコウガール(4巻)

センコウガール』全5巻の4巻。いよいよ物語も佳境に入ってくる。

漫画「センコウガール」4巻あらすじ

例の刑事が死体を発見してしまう。
民子が刑事を半殺しにして拘束、逃走を図りそのまま曜子と共に佐久良島へ。
島で青春を謳歌するバカンス。

ざっくり述べるとそういう巻である。その展開の中で少しずつ謎も明らかにされていく。

センコウガール(3巻)

漫画「センコウガール」4巻ネタバレ

センコウガール(4巻)

細かく拾っていくと、まだ七子の話が続く。

一巻でちらっと紹介した重要キャラクターの一人、「七子と一番仲が良かった梨香という少女」が出てきて、民子と曜子に激昂する。なんで自分が知らない七子の秘密や最期の事情をお前らが知っているのか、と。

梨香という少女が七子にとって親友だったことは間違いないらしい(民子はそのへんの話も聞かされている)のだが、トランスジェンダーの件などは打ち明けていなかったようなのである。女性と女性同士で交流することにも違和感を感じる自分だが、梨香に対してだけはそういう感覚を抱かずに済んだ、本当の友達だった、と。

さて場面転換。刑事である。相棒の若い刑事にも呆れられつつ、「死臭がした」というただそれだけの勘に従って、民子の家に再度訪ねてくる。もちろん令状も何もない。で、庭先(といっても、広い庭で林になっている)で、異常な量のハエが湧いているのを見つけてしまう。

現れた民子にカマをかけると、「生ゴミを埋めたんです」と言う。じゃあちょっと掘ってみていいかな、と言うと、構わない、と言うのだが、刑事が死体(やっぱり人間の死体だったのである)を掘り当てるのと同時に、民子は刑事の後頭部に向かってスコップを振り下ろした。

なお、一発はかろうじて受ける刑事だが、結局昏倒させられてしまう。挙句、携帯電話を破壊され車をパンクさせられ、民子はそのまま逃げて行く。

民子はその晩、ビジネスホテルに泊まって、長かった髪をばっさりと切り落とす。そして約束通り、船着き場で曜子と合流する。

民子たちが船に乗ったあたりで、刑事は息を吹き返す。そして拘束を解き、近所の家で電話を借りて、「死体を見つけた 鑑識を寄越してくれ 家主の女子高生は逃走中だ」と伝える。民子の盛大な器物損壊行為は、たいした時間稼ぎにもならなかったのであった。

一方、民子はバカンスしている。良さそうな海辺を見つけたので、素っ裸になって(※曜子の方は脱がない)水遊びを始める。それを見て、曜子は素直に「綺麗だな」と述懐するのであった。

夜。島の名物のタコにかぶりつきながら、民子は「向こうには帰れない」と言う。曜子はたいした詮索もせず、じゃあ泊まろうか、などと言いだし本当に泊まることになる。ここで、曜子の回想が始まる。なんでも、母親は身体を売って暮らしている女性で、ネグレクトに近い扱いを受けて育ってきたらしい。今でも母親とは疎遠のままである。

民子の言葉の端々から、民子の母親は既に死んでいるらしいと察した曜子は、ずばりそれについて切り込んで聞いてみることにする。民子は事実を認める。母は8月31日に死んだ、と。

その直後、テレビでニュースが流れる。民家の庭から遺体が発見され、云々、という、要するに民子についてのニュースである。そこで、曜子は重ねて聞く。

「お母さんを殺したの?」

ところが、民子はにべもなくこれを否定するのである。

「まさか。私がお母さんを殺すわけがない」

そしてニュースの言葉がそのあとを引き取る。

「遺体は、20〜30代の男性と見られ……」

漫画「センコウガール」4巻の感想

センコウガール(4巻)

ここで多くを語るのはやめよう。全ては次の最終巻、最後の謎が明かされてから述べて行くこととしたい。


センコウガール(1巻)

センコウガール

原作・著者永井三郎
価格649円(税込)

七子(ななこ)が死んだ。同時に生まれ変わったような姿で現れた美少女不登校児・如月民子(きさらぎたみこ)。彼女に「名指し」された3人のクラスメイトは、民子の狂気の行動に追い詰められていくが…? 民子の真 の目的は、復讐か、それとも…?? そして民子の自宅の「腐乱した何か」の正体は?? いじめ、マウンティング、毒親…… 全ての「女の子」の呪縛を解き放つ、ガール・ミーツ・ガールミステリー!

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