海が走るエンドロール【2巻ネタバレ】新たな登場人物に焦点が当たり…広がり深みのあるストーリーへ!?

海が走るエンドロール(2)

海が走るエンドロール、高い期待を背負っての2巻である。

海が走るエンドロール【2巻】あらすじ

海が走るエンドロール(2)

簡単にいえば、うみ子が学校に通う話がえんえん続く。話の後半部では学園祭が開かれる。あらすじレベルで叙述するほど劇的な、イベント的な出来事はこれといってないと思う。それより、今巻は登場人物の顔見せというニュアンスが強い。長期連載になることを前提にして、重要な伏線をたくさん張っていっている感じである。

とりあえず、公式の人物紹介にいるキャラクターが四人。濱内海(はまうち かい)、映画青年。あだ名は「ウツミ」。理由はフルネームの字面を見てもらえば分かるかと思う。茅野うみ子、主人公。主人公であると、人物紹介欄に明記してある。

残り二人はやや小さい枠で、山口と佑介。山口は女の子で、学校でうみ子と同じ映像科。あだ名は「グチ」。佑介は前巻の説明にも出た、海の古い友人である。

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海が走るエンドロール

海が走るエンドロール【2巻】ネタバレ

海が走るエンドロール(2)

さっそくだが、うみ子が監督して撮ったショートフィルムみたいなものが学校内で発表される。講義の一環なので、講評がつく。「経験不足だが、作りは丁寧で好感が持てる」との評価であった。

その後、うみ子の撮影班(一人で映画を作ったわけではない)で打ち上げ、ということになる。若者の飲み会に65歳の自分がついていけるだろうかとうみ子は心配しているが、意外とおとなしい集まりになった。特殊な学校なので、普通の若者が集まる普通の大学の飲み会とはノリが違う、のだそうである。ちなみにグチこと山口はこの班のメンバーである。

飲み会でお互いの身の上とかを話していて、うみ子はグチがカイのことを好きであるらしい、ということに気付いた。そういうあたり異様なまでに嗅覚が鋭いうみ子である。二次会的なやつで、カイが働いているクラブに行くことになる。グチはいつの間にか酔い潰れており、なんか勢いでカイに告白して、それをうみ子は(偶然近づいていたところだったため)ばっちり聞いてしまった。グチは振られた。カイは、本人が言うには「他者に恋愛感情を抱いたことがないし、これからも抱くことがない」のだそうである。

その後グチは学校に来なくなった。カイとうみ子は心配し、いろいろ相談した結果(カイは責任を感じており、うみ子は事情を知っているので老婆心的なものを抱いている)、うみ子がお土産を持って様子を見に行くことになる。結果、グチの不登校は解消した。

それからまあなんやかんやあるのだが、カイの方も学校に来なくなる。修行だ、とかいって、なんかの映画の撮影の仕事に行ってしまったらしいのである(もちろん監督とかをやるのではなく、下っ端だが)。うみ子はまた気をもんでいるが、こういうのはこういう学校では珍しいことではないらしく、周囲はほったらかしにしているし、実際しばらくしたら(多分撮影が終わったので)戻ってきた。

さて、紹介しないといけない新キャラがもう一人いる。sora(ソラ)。人気動画配信者で、俳優もやっている(俳優の方が副業)。カイが参加していた映画に出ていたらしく、なぜかカイを気に入り、カイを追っかけて、なんと学校に入学するという。みんな騒然となる。といったようなところで、2巻は終わり。

海が走るエンドロール【2巻】感想

海が走るエンドロール(2)

ネット上で感想など見ると「キャラが増えすぎで焦点がぼやけている」などという意見が散見されるのだが、筆者はそこまで悪いとは別に思わなかった。

1巻のときの鋭い切り込み方は確かにないといえばないが、これからどうとでも転びうる、まだ原石の段階だと思う。この先どうなっていくかは、この先にならないと分かるまい。というわけで、ではまたいずれ次巻の紹介で。


海が走るエンドロール

海が走るエンドロール

原作・著者たらちねジョン
価格576円(税込)

65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。そこには、人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、うみ子は気づく。自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと……。心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブする!!

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