漫画「レイジング・ヘル」は荒木光先生が描く新作漫画。異能力を駆使した高校生達の壮絶な死闘が描かれていく。1巻では親友との奪われた絆を取り戻す為の戦いの序章部分が描かれていく。
主人公は坂本ケンジ。
彼の親友であるナオがラスボス的な立ち位置となっている。
ケンジとナオは親友同士であったが、ある事件や能力の覚醒によって絆が奪われてしまう事へ。本編物語の手前、2人の間に一体何があったのか…。
異能力バトル…そして少年、少女の葛藤が描かれていく注目の漫画となっています!
レイジング・ヘル【ネタバレ】
1話ネタバレ
秋葉原に向かう電車内にて『プッチでび、プッチでび』と言いながら踊るヤヴァイ奴が現れる。リアルに居たら絶対に関わりたくないような奴である。とにかく電車内にてノリノリで踊っていく。
周りの人間も頭のイカれた気持ち悪い奴がいるといった感じで動画を撮ったり、写真してSNSで拡散。
そして電車は秋葉原に到着。
プッチでびがホームに降り立ち、再び踊りだすと周囲の人間が次々と破裂していく事態へ。この異常事態を影で見つめているのが主人公である坂本ケンジ(以下、ケンジ)。
何者かと電話して、ケンジはホームから去ろうとするプッチでびを尾行していく事へ。
場面は1年前へ遡っていく。
ケンジはお弁当屋であるアルバイト。不可思議な客が現れる。
『子供の頃、何かに連れ去られた、または記憶がなくなかったことある?』
こんな事を尋ねてくる中年の男性客。この客が不穏な空気を出しつつ、ケンジの小学生時代の様子が描かれていく。現在と違って活発だったケンジ。自身でも人生のピークは小学生だったと心の中で感じていく。
再び高校時代。
ヒロインであるリズとナオが付き合う事になってショックを受けるケンジ。そんな中、調子の芳しくなかったナオの母親が病院で検査をすると手の施しようがないガンである事が判明する。
マザコン気質であったナオは母の病気に絶望。
途方に暮れながらの帰路、不良達のバイクが止めてあった場所でナオはぶつける事のできない怒りを爆発させていく。ナオが叫ぶと突然、バイクが宙を舞って破壊されていく。
同時にケンジの影が禍々しい形へ。ここで彼は覚醒。自身の異様な力に驚いていく。
2話ネタバレ
ナオが破壊したバイクを保有する不良グループのリーダーは怒り心頭。ナオは狙われる事へ。一方、衰弱しきった母親を前に絶望を感じていくナオ。
お見舞いも終わってケンジ、ナオ、リズの3人で帰宅していると中学時代の同級生である轟と遭遇する。轟の周りには多数の不良達。彼らはナオがバイクを壊したグループの一員だったのだ。
顔を見られていたナオは不良グループに追われる事へ。リズの手を引っ張って逃げ切ろうとするナオであったが、ケンジが捕まってしまう。そこへリーダーである最澄(さいちょう)が登場。彼の怒りはまずケンジに向かおうとしていた。
そこへ仲裁に入る轟。
ツレだから勘弁して欲しいと伝えると最澄は納得して出直す事へ。しかし、その表情は怒り狂っていた。
ケンジは骨を折られており、全治2ヶ月の怪我。
一方のナオは自宅でリズと体を重ね合わせていく状況へ。行為の最中、興奮していくナオは徐々に体が悪魔のようになっていく。気づかないリズ。ナオの体が変貌を遂げようとするとナオはリズに自身の母親の姿を照らし合わせていく。
ナオは我に帰ると同時に嘔吐。
行為の最中の嘔吐にショックを受けるリズ。冷めてしまって帰宅する事へ。
全治2ヶ月で病院に入院中だったケンジ。家族が見舞いにきて病室で兄弟喧嘩。当然、弟に負けるケンジであったが自分の体の異変に気づく。
折れているはずの右腕が治っていたのだ。
3話ネタバレ
ケンジは自身に治癒能力が覚醒した事を自覚していく。その後、リズがお見舞い。ケンジにナオと行為中に嘔吐された事を打ち明けていく。
泣いているリズを見たケンジはナオのもとへ。
一方、轟は最澄から罰を受けていた…。
公園にてナオと対面を果たすケンジ。リズも同行。ケンジはリズの事について問いかけていく。そんな事より母親が心配なナオ。ケンジと喧嘩となり、一方的にケンジを制圧していく。
『鬱陶しいんだよ、お前ら二度と俺の前に顔を見せるな、これが最後だ』
そう言い残して、ナオは去っていく事へ。
ナオが雨の中、道を歩いていると背後から車に撥ねられてしまう事態。犯人は最澄率いる不良グループであった。
4話ネタバレ
車に撥ねられる前後が明かされていく。
ナオは母のお見舞いに来ており、息子の為に必死で貯めた100万円の貯蓄を受け取っていた。同時に医師からもう長くないと伝えられるナオ。
そんな絶望の中の帰り道に最澄達に車で轢かれてしまう。
目覚めると空き地にて吊るされていたナオ。母親から受け取った100万円が最澄の手にある事に気づく。その金だけは勘弁して欲しいと弱音を見せていくナオ。
しかし、最澄は100万円を燃やしてしまう。
轟も必死でナオが開放されるように仲裁するが、もう最澄は止まらない。轟にボウガンを持たせて至近距離から撃ち抜くように指示を出していく。
逆らえば自分が殺されてしまう…。
轟がボウガンを心苦しく発射すると矢はあらぬ方向へ。次の瞬間、ナオは拘束を解いて宙に浮かんでいた。そしてテレキネシスのような力で不良グループの一人の頭部を破裂させていく。
5話ネタバレ
異能力に覚醒したナオ。
圧倒的過ぎる力で不良達を惨殺。残ったのは最澄と轟のみ。
最澄も一瞬で片付けるナオ。
ずっと仲裁してくれた轟に近寄るが、彼はナオをバケモノ扱いしていく。そしてボウガンでナオを撃ち抜こうとする轟。ナオは轟も破裂させていく事へ。
ナオの母親の容態が急変。
病室へ訪れるナオ。母親がか細い声で呟いている事に耳を傾けていく。
『先生…痛いです…もう死なせてください』
涙を流しつつ、自身の手で母親に手を下していくナオ。同時に心が完全に闇に染まっていく。一方、ナオが不良グループを惨殺した現場。警察も来ており、ナオは指名手配。
最澄の兄は弟を殺された事に怒り心頭。
そこにはケンジ達も対面した記憶の事を聞いていくる謎の中年男性。最澄の兄にも同じ質問をしていく。
そして場面は現在へ。
プッチでびを追うケンジ。その隣にはリズがいた。どうやらプッチでびは失踪したナオの居場所を知る手掛かりになる人物らしい。
『絶対ナオを見つけ出す…行くぞリズ!』
ここで1巻は終了。次巻へ続いていく。
レイジング・ヘル【感想】
1巻では本編となるであろう、ケンジやリズが幼馴染のナオを何故、探すのか…何故、絆が壊れたのか…そこに至るまでの背景が明かされていく序章巻。
光と影といった対照的な形のヒーロー系物語になっていくのかなぁ。荒木光先生はドラマ化もされた『僕たちがやりました』を描いた人。絵も綺麗で独特。
今後の展開も期待できる注目の作品です。興味が出た人は是非、チェックしてみてくださいね☆彡
レイジング・ヘル
奪われた絆を取り戻す、少年たちの戦い―――その序章。高校生の坂本ケンジは、東京・秋葉原で殺戮テロを起こした現行犯へ、接触を試みようとしていた。全ては姿を消した幼馴染の親友・ナオの行方を追うために……。彼らに、何があったのか――。物語は事件の1年前、北関東の片隅より語られる――!
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