漫画「百万畳ラビリンス(下)」ネタバレ感想!意外な結末が待っている完結巻!

百万畳ラビリンス(下)

百万畳ラビリンス、これにて完結の下巻である。

百万畳ラビリンス(上)

漫画「百万畳ラビリンス(上)」ネタバレ感想!支配か…脱出か…迷宮サバイバル!

2019年10月9日

漫画「百万畳ラビリンス(下)」あらすじ

上巻の続き。扉を抜けた先は、なんかまた別の異空間であった。白い空間。コントローラーを使って多神と通信すると、ここは「ポータル」であり、さらにこの場所から「表世界」に移動することができるという。

庸子は「帰れるのか!」と感激するのだが、多神は歯切れが悪い。「元の世界」「現実世界」ではなく「表世界」だというのがポイントなのだが、それはまたあとで説明しよう。ともかく、表世界に移動すると、そこは地球の日本とそっくりな世界だった。人間もいる。だが、迷宮にいたのと同じ怪物もいる(パックンモンスターではなくて、多神が『密漁者』と呼称している怪物)。

とはいえまったく未知の空間というわけではないらしく、知り合いを見つける。知り合いというか、庸子の彼氏で暁(あきら)と言う人物である。

漫画「百万畳ラビリンス(下)」ネタバレ

庸子は当然暁とコミュニケーションをとろうとするのだが、暁からは二人の姿が見えない。触ったりだとか、こちらからはできるのだが、向こうからは見えないのである。

作中この時点では推測だが、この表世界は「現実世界(実世界)」とはまた異なる場所で、さらにこれに対応する「裏世界」が迷宮のあった場所なのだ、ということがこのあたりで判明する。

そんなこんなで、表世界から実世界に向かう手段はなさそうなので、裏世界に戻ることになる。このあたりでもうネタバレ説明してしまうが、結論を言ってしまうと、この表世界と裏世界は「密漁者」と呼ばれる地球外生命体(知的種族)が作り出した空間である。彼らの目的は、地球人を(観賞用かなにかの理由で)さらっていくこと。表世界も裏世界も、そいつらの宇宙船の船内にある。

ただし、「密漁」と呼ばれていることから分かるように、それをイリーガルな行為とみなす存在もある。詳細は分からないし作中で名前も出ないのだが、たぶん別系統の宇宙人だ。多神はその宇宙警察みたいな連中から「密漁者から地球を守るように」という旨のコンタクトを受け、異空間に干渉していたのである。

さて、それでこの密漁者をどうするのか。なんでも、地球人を殺害することは決定的にアウトな行為だが、密漁者は「亜空間に監禁する」という手口で「ガサ入れ」を免れているらしいのである。そこで多神は言う。「君たち二人のどっちか殺されて、残った方がそれを証言してくれ。地球のためだ」。

さすがの二人も青くなる。無茶な話である。

ここからまた、長い探検が始まるのだが、そのあたりは端折る。一つ重要なことは、密漁者に対抗し、捕獲する手段を二人は確立するということである。それで結局、どっちがどうなったかというと……

現実世界に帰りたくて焦り始めた庸子を見るに見かねて、コントローラーを使って、礼香は庸子を表世界に送ってしまう。

その後、すべての密漁者を捕獲して宇宙船の機能を支配下に置いた礼香は、そのまま現実世界には帰らず、亜空間の女王としてその世界に君臨することになったのだった。礼香の力で密漁者たちは完全に無力化され、宇宙警察は役目を失い、地球人類は救われ、表世界に囚われていた人々は実世界に帰された。めでたしめでたし。

漫画「百万畳ラビリンス(下)」感想

百万畳ラビリンス(下)

……ちょっと常人とは異なる発想で事態を収束した礼香であるが、本人は満足しているようなので、これでハッピーエンドなのであろう。

開幕当初は不条理劇のようでもあったが、終わってみれば完全にSF、それもスペースオペラ的な何かだった物語である。

単純に「誰かの犠牲」で終わるのでもなく、かといって「二人は日常に帰って行きました」で終わるのでもないあたり、優れたSFだったと思うのである。


百万畳ラビリンス(上)

百万畳ラビリンス

原作・著者たかみち
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人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー!

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