漫画「溺れる花火」2巻ネタバレ感想!欲情男の実態は女に翻弄されていた!?

溺れる花火(2巻)

溺れる花火』完結の2巻である。やっぱり毒のある作品だった。

溺れる花火

漫画「溺れる花火」ネタバレ!女の情念が渦巻く恋と欲望の物語!

2019年6月18日

漫画「溺れる花火」2巻あらすじ

ざっくりあらすじを言うと、2巻で主人公はいろいろな女性と肉体関係を持ち、それに溺れていくようになる。

小秋はまた入院してしまい、セックスはできない。もうこんな関係清算しよう、と決意することになり、最終的には自分から別れを告げる。

小秋は、「別れる前に、最後に一度だけ、花火を見に連れて行って」というのだが……。

漫画「溺れる花火」2巻ネタバレ

この作品の作中で主人公が身体を重ねる女性の数はトータル4人。夏澄、バイト先の同僚のナナ、佐保、そして小秋である。

2巻の冒頭、夏澄に会いに来て抱きしめたりなんかした泳太であるが、割ときつめに拒否られる。泳太はともかく、夏澄は別に泳太に恋愛感情があるわけではないのである。夏澄が何を考えてこんなことをしていたのかは、また後で明らかになる。

その後、バイト先の同僚であるところのナナという女の子と、非常に軽いノリで泳太は寝てしまう。夏澄に、小秋のことは諦めて普通にセックスできる女と付き合えばいい(自分除く)と言われた、ということもあった。

ただれた同棲生活を送ること数日、泳太もナナも付き合っている相手(ナナも同居している男がいるのである)と別れてお互いと付き合うことを決意し、ナナはとりあえず帰って行った。

一方泳太は小秋に会いに行く。また入院したので病院である。泳太は正直なところ、「めんどうくさいな」くらいに思い始めている。別れを告げるか告げまいか、というような心情なのだが、小秋にはそんなつもりはまったくなく、小秋の方から(本番はさすがにしませんが)エロいことをしてくる。射精の瞬間、泳太が思わず叫んだのは夏澄の名であった。しまった、と思うのだが、小秋は気にしている風がない。夏澄の名を叫んだような気がしたが小秋と叫んでいたのだろうか、と腑に落ちないまま泳太は帰っていく。

そこで、小秋は隣のベッドにいた人間に声をかける。

「面倒臭いのね、あれっぱかりの液体を出すためだけにあんな大変なことをしなくちゃいけないなんて。ね、夏澄ちゃん」。

夏澄はいったい何を考えているのか、虚無の表情でベッドに寝そべっている。

次のシーン、ナナがアパートに現れる。ところが、男連れである。例の、同居していた彼氏である。こいつがたちの悪いDV彼氏であったらしく、泳太はボコボコにされる。ナナも殴られた痕がある。そしてナナはバイトをやめてしまった。そのままフェイドアウトし、出てもこないし泳太の心にも何も残らない。

さて、部屋で寝込んでいたら今度は佐保が看病に来るようになった。泳太は速攻で手を出した(なお処女だった)。今度は佐保と付き合おうという決意をしたかしないかあたりで、佐保に事情を告げたところ、佐保は小秋に会いに行き、泳太と別れてくれと直談判する。

小秋は冷たい顔で佐保が持ってきた花束(病気見舞い)を「生臭い」と言い捨て、それを握り潰す。

そしてラストシーンと言うべき一連の場面が始まる。別れを決意した泳太と、実は別れなど決意していない小秋が夜、海辺に花火を見に行くのである。

海辺に辿り着く以前の話であるが、小秋は泳太に一服、強力な睡眠薬を盛った。その上で、泳太とセックスをした。やっと念願叶ったといえば聞こえはいいがそんな雰囲気ではない。

小秋は語った。夏澄を差し向け、泳太と寝るように頼んだのは実は自分であったということを。

小秋は「私は絶対に死にたくない。そうしたら泳太は自分の死を一時は悲しむけど、長い目で見れば思い出に変えてしまうから」というような話をして、睡眠薬で朦朧としている泳太を溺れさせようとする。殺すつもりなわけではない。半身不随の状態にして、永遠に自分の恋人としてともにあり続けたい、というのが小秋の願いであった。

しかし薬を盛られているとはいえ男と女の体格差、そして小秋は非力である。逆襲に転じた泳太は小秋を逆に海の中に押し込んだ。

そこで「殺すつもり!?」と言って割って入ったのは夏澄であった。

小秋はタクシーで運ばれていき、それきり戻ってこない。いっぽう夏澄は泳太のところに戻ってきた。そして——そのあと何があったのか、睡眠薬の影響のために泳太は思い出せなかった。

5年後。結局佐保と所帯を持つに至った泳太であるが(子供もいる。佐保はさらに妊娠中)、あの「溺れる花火」の夜のことが脳裏に焼き付いたまま離れないのであった。

漫画「溺れる花火」2巻の感想

溺れる花火(2巻)

ヤリチンの男主人公が女を食い荒らしているかのように見せかけてその実では女に翻弄されている、という怖い作品である。

すべての真相が明らかになる最後のシーン、ゾクゾクするような面白さであった。


溺れる花火

溺れる花火

原作・著者峰浪りょう
価格600円(税別)

夏が近づいてきた頃、泳太はいつも通り小秋の見舞いのため、海沿いの病院へと赴く。昔から体の弱かった小秋は、浅い関係のまま付き合い続けていることに負い目を感じていたが、泳太は十分に深く付き合っていると信じていた。そんな中、小秋とよく似た雰囲気を持つ彼女の従姉妹・夏澄と出会い、泳太の心は揺れて…。峰浪りょうが紡ぐ恋と欲望の物語!!

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